なぜ、あの定食屋さんはいつも地元の人で賑わっているのか?『うまい、やすい、はやい』の先にある“安心感”というブランド価値の作り方

この記事の目次

あなたの街にもありませんか?
いつも地元の人で賑わう、あの「定食屋さん」

派手な看板があるわけでもなく、SNSで特別に話題になっているわけでもない。

それなのに、お昼時になると、いつも作業着姿の職人さんや、近所の会社のサラリーマン、家族連れといった地元の常連さんで賑わっている「定食屋さん」

あなたの街にも、そんなお店が一つはあるのではないでしょうか。
彼らが、長年にわたって地元の人々から愛され続ける理由は何なのでしょう?

もちろん、大前提として「うまい、やすい、はやい」は重要です。
しかし、正直なところ、それだけなら他にも選択肢はたくさんあるはず。
もっとお洒落なレストランも、もっと安いチェーン店も、すぐ近くにあるかもしれません。

この記事では、この「行列のできる定食屋さん」をモデルに、私たちのようなBtoB企業、特に地域に根差して事業を行う中小企業が学ぶべき、価格や機能といった競争を越えたブランド価値の本質を解き明かしていきます。
そのキーワードは、「安心感」です。

「うまい、やすい、はやい」は“最低条件”。本当の魅力はその先にあった

まず、はっきりさせておきたいのは、「うまい(品質)」「やすい(価格)」「はやい(納期・スピード)」は、現代のビジネスにおいて、お客様に選んでいただくための“最低条件”であり、もはや当たり前の価値になっている、ということです。

私たち中小企業で言えば、これは「確かな技術力」「適正な価格」「迅速な対応」といった部分にあたります。

もちろん、これらが欠けていては話になりません。
あの定食屋さんの味が美味しくなければ、誰もリピートしないのと同じです。

なぜ、それだけでは選ばれ“続け”ないのか?

問題なのは、これらの「機能的な価値」は、競合他社も同じように必死で追求しており、その差が見えにくくなっていることです。そして、その差が僅かであればあるほど、お客様はより安い方、より速い方へと流れてしまい、私たちはすぐに厳しい価格競争やスペック競争の渦に巻き込まれてしまいます。

長く愛される定食屋さんが持っているのは、この機能的価値の、さらにその先にある、他社が簡単には真似できない「情緒的な価値」なのです。

それこそが、お客様の心を掴んで離さない魅力の正体です。

愛される定食屋の「安心感」を分解する ― ブランド価値の源泉

人々が、まるで我が家のように何度も通ってしまう、あの居心地の良さ。
その正体である「安心感」は、決して一つの要素でできているわけではありません。
いくつかの要素が、日々の営業の中で丁寧に積み重ねられることで、醸成されているのです。

「いつもの味」という“安定感”

  • 定食屋さんの場合
    いつ行っても期待を裏切らない、ホッとする家庭的な味。流行りの奇をてらったメニューではなく、毎日食べても飽きのこない、実直で誠実な美味しさ。それが、「今日も、あの唐揚げ定食にしよう」と思わせる、絶対的な安定感に繋がっています。

  • BtoB企業で言えば
    これは、安定したサービス品質やサポート体制に当たります。担当者が変わっても、プロジェクトの規模が違っても、常にブレない品質を提供できること。何かトラブルがあった時でも、「あの会社に任せておけば、必ず何とかしてくれる」とお客様が信じてくれること。この揺るぎない信頼感が、長期的なお付き合いの土台となります。

「おかみさん」との何気ない会話という“人間関係”

  • 定食屋さんの場合
    「いつものでいい?」「最近、どう?」「今日は娘さんも一緒なんだね」。おかみさんがかけてくれる、マニュアルには決して書かれていない、温かいコミュニケーション。そこには、単なる「店員と客」という関係を超えて、一人の人間として自分を見てくれている、という嬉しい感覚があります。

  • BtoB企業で言えば
    これは、経営者様が目指す「顔の見える関係」そのものです。システムの仕様や納期といった用件だけでなく、お客様の事業の将来の夢や、担当者の方が抱える個人的な悩みにも、親身に耳を傾けるパートナーとしての姿勢。この人間的な繋がりこそが、お客様にとって「他の誰でもない、あなたに相談したい」と思わせる、最も強力な理由となります。

「栄養バランス」への見えない配慮という“思いやり”

  • 定食屋さんの場合
    メインのおかずだけでなく、添えられた小鉢の煮物や、季節の野菜が入ったお味噌汁。そこには、「毎日来てくれるお客さんの健康を、少しでも気遣いたい」という、店主の見えない配慮や“思いやり”が込められています。お客様は、その優しさを、味や香りから無意識に感じ取っています。

  • BtoB企業で言えば

    これは、お客様から言われたことだけをやる「御用聞き」ではなく、お客様のビジネスの未来を真剣に考え、「こうした方が、将来的にもっと良くなりますよ」と先回りした提案をする姿勢です。時には「おせっかい」とも言えるかもしれませんが、セキュリティ強化の提案や、将来を見据えたシステム拡張の助言など、お客様の成功を心から願うからこその配慮は、必ず相手に伝わります。

「変わらない場所」であることの“普遍性”

定食屋さんの場合
街の風景がどれだけ変わっても、あの角を曲がれば、いつもの暖簾が掛かっている。いつ行っても、そこにある。その「変わらない」という事実自体が、人々に大きな安心感を与えます。もはや、それは単なる飲食店ではなく、地域の風景の一部であり、人々の心の拠り所のような存在になっています。

BtoB企業で言えば
これは、流行り廃りに安易に流されることなく、創業以来ずっと大切にし続けている「誠実さ」や「顧客第一」といった、揺るぎない企業哲学です。「この会社は、どんな時代になっても、大切なことから決してブレない」という確信が、お客様に長期的な安心感を与え、何十年にもわたるパートナーシップを可能にするのです。

あなたの会社は、顧客にとっての「行きつけの定食屋」になれていますか?

BtoB、特にITソリューションのような、目に見えず、専門性が高く、そして一度導入すれば長く付き合うことになるサービスを選ぶ時、企業の担当者が最も重視するのは、実は最新の機能や驚くような低価格以上に、この「この会社と、安心して、長く付き合えるか」という点です。
ぜひ、ご自身の会社に問いかけてみてください。

  • 貴社は、お客様に「いつもの安定した品質」を、ブレなく届けられていますか?
  • お客様と、単なる業務連絡を超えた、温かい「人間関係」を築けていますか?
  • お客様の未来を真剣に考えた、「思いやりのある提案」ができていますか?
  • どんな時も変わらない、「誠実な企業姿勢」を貫けていますか?

これら一つひとつの積み重ねが、貴社を単なる数ある「業者」の一つから、お客様にとってかけがえのない「行きつけの定食屋=信頼できるパートナー」へと昇華させるのです。

最高の「安心感」を、最強のブランド価値へ

派手な宣伝広告を打ったり、常に斬新で奇抜なサービスを開発したりすることだけが、ブランディングではありません。

特に、私たちのように地元に根差し、お客様と顔の見える関係を大切にする中小企業にとってのブランディングとは、日々の誠実な仕事を通じて、お客様との間に、あの定食屋さんのような「安心感」と「信頼感」を、まるで出汁をコトコト煮込むように、コツコツと、そして丁寧に積み重ねていくことに他なりません。

それは、まさに行きつけの定食屋さんが、毎朝丁寧にダシを取り、お米を研ぎ、そしてお客様一人ひとりに「いらっしゃい!」と声をかける姿そのものです。

貴社が既に、日々当たり前のように実践しているその素晴らしい価値を、今一度見つめ直し、自信を持ってお客様に伝えていきませんか?

株式会社DIANTは、このような企業に深く宿る「安心感」という名の本質的な価値を、お客様と共に掘り起こし、それが社内外に明確に伝わる「ブランド」としてデザインすることを、何よりも得意としています。

私たちの伴走型ブランディングサービス『Tsumugi』は、貴社が長年大切にしてきた、言葉にならない“想い”や“こだわり”という名の秘伝のレシピを、未来へと繋ぐお手伝いをします。

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デザイン投資はコストか、未来への布石か?

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「売上を伸ばしたいが、広告宣伝費はなるべく抑えたい…」
「良い人材を採用したいが、なかなか応募が集まらない…」
「会社の顔となるウェブサイトやパンフレット、そろそろ新しくしたいが…」

中小企業の経営者の皆様から、このようなお悩みをお伺いすることがよくあります。
日々の経営判断の中で、限られた資源をどこに投下すべきか、その優先順位付けは常に難しい問題です。
そして、こうした状況で真っ先に「コスト削減」の対象として検討されがちなのが、「デザイン」に関する費用ではないでしょうか。
「デザインの重要性は分かるが、費用対効果が見えにくく、後回しになりがち…」
もし、皆様が少しでもこのように感じていらっしゃるなら、それは非常にもったいないことかもしれません。
なぜなら、これからの時代において、デザインは単なる「コスト(経費)」ではなく、企業の未来を創るための「戦略的投資」に他ならないからです。

本記事では、なぜデザインが未来への投資と言えるのか。そして、その効果を経営判断の指標である「ROI(投資対効果)」の観点からどのように考えればよいのかを、分かりやすく解説していきます。

なぜデザインは「コスト」だと思われがちなのか?

本題に入る前に、なぜ多くの経営者がデザインを「コスト」や「経費」として捉えてしまうのか、その理由を整理してみましょう。

効果が数字で測りにくいという思い込み

直接的な売上にすぐ結びつくイメージが湧かない

他にも優先すべき設備投資や人件費がある

これらは、経営者として至極当然の感覚だと思います。
すぐに利益を生まないもの、効果が不明瞭なものへの支出は、できる限り避けたいと考えるのは当然です。
しかし、この見方は、デザインの価値を短期的な視点のみで捉えてしまっている可能性があります。ここで一度、視点を切り替えてみませんか? 日々の運転資金である「経費」ではなく、企業の成長や資産形成を目指す「投資」の視点からデザインを捉え直すのです。

そのためのキーワードが「ROI(Return On Investment:投資対効果)」です。 ROIとは、投資した資本に対してどれだけの利益を生み出せたかを示す指標であり、経営者の皆様にとっては馴染み深い言葉でしょう。デザインへの支出を、このROIの観点から見つめ直すことで、その本当の価値が見えてきます。

デザイン投資が生み出す2つの重要なリターン

では、具体的にデザインへの投資は、企業にどのようなリターン(利益)をもたらすのでしょうか。ここでは、経営の根幹をなす「売上」と「採用」という2つの軸から、その力をご紹介します。

売上を向上させる力

信頼性の向上 → “選ばれる企業”へ

お客様があなたの会社を初めて知るきっかけが、WEBサイトだったとします。そこに表示されたのが、情報が古く、スマートフォン表示にも対応していないサイトだったら、お客様はどう感じるでしょうか。「この会社、大丈夫かな?」と不安に思い、そっとページを閉じてしまうかもしれません。

逆に、モダンで洗練され、情報が整理されたWEBサイトは、お客様に「しっかりした会社だ」という安心感と信頼を与えます。特にBtoBの取引においては、この第一印象の「信頼性」が、問い合わせや取引開始の重要な決め手となります。信頼感の醸成は、無用な価格競争からの脱却や、高付加価値サービスの成約率アップに直接繋がるのです。

ブランド価値の向上 → “指名買い”を増やす

一貫性のある優れたデザインは、企業の理念や想い、サービスの独自性といった“目に見えない価値”を顧客の心に届けます。ロゴ、ウェブサイト、名刺、パンフレット。これら全てが統一されたトーンで語りかけるとき、顧客の中には「〇〇(サービス名)なら、あの会社だ」という強いブランドイメージが浸透していきます。

この状態を築くことができれば、常に新規顧客を探し続ける自転車操業から脱却し、リピートや紹介による安定的な受注基盤を確立できます。これは、企業の持続的な成長を支える、何物にも代えがたい資産となります。

伝達力の向上 → 商談をスムーズに

「この製品の良さを、口頭ではうまく伝えきれない…」と感じたことはありませんか? 分かりやすく、魅力的にデザインされたパンフレットや営業資料は、営業担当者の強力な武器となります。製品やサービスの価値が一瞬で伝わり、顧客の理解を促進することで、商談の時間を短縮し、成約率を高める効果が期待できます。デザインは、言葉を超えて価値を伝える“静かなるセールスマン”なのです。

採用を成功に導く力

企業の魅力度アップ → 応募者数の増加

現代の求職者、特に若い世代は、給与や待遇といった条件面だけでなく、その企業が持つビジョンや社風、働きがいを重視する傾向にあります。彼らは、企業のWEBサイトやSNS、採用パンフレットを入念にチェックし、「この会社で働く自分」をイメージしようとします。

デザインは、こうした目に見えない企業の魅力を可視化し、求職者に伝えるための強力なツールです。企業の理念が伝わる採用サイトや、社員が生き生きと働く姿が垣間見える会社案内は、優秀な人材の目に留まる確率を格段に高め、応募の動機を形成します。

ミスマッチの防止 → 定着率の向上

「誰でもいいから来てほしい」という採用活動は、入社後のミスマッチを生み、早期離職に繋がるリスクを孕んでいます。これは、採用コストが無駄になるだけでなく、既存社員の士気にも影響を与えかねません。

企業の理念や文化、求める人物像をデザインで正しく、そして魅力的に表現することで、それに共感する人材が集まりやすくなります。これは、入社後の「思っていたのと違った」という不幸なミスマッチを防ぎ、社員の定着率向上に大きく貢献します。理念に共感して入社した社員は、企業への貢献意欲も高く、組織全体のパフォーマンス向上という大きなリターンをもたらしてくれるでしょう。

【実践編】デザイン投資のROI、どう考える?

「リターンがあることは分かった。でも、結局それをどう数字で考えればいいのか?」 その疑問にお答えします。ここでは、難しい計算式ではなく、経営者の皆様が直感的に理解できるROIの考え方をご紹介します。 ROIの基本的な考え方は非常にシンプルです。
この「投資によって得られた利益」をどう捉えるか、具体的なシミュレーションで見てみましょう。

ウェブサイトリニューアルによる売上向上

  • 投資額:ウェブサイト制作に100万円を投資
  • リターン:
    リニューアル後、月間の問い合わせが5件増加。
    そのうち20%が成約に繋がり(月1件)、1件あたりの平均利益は50万円。
    これにより、月間の利益が50万円増加。
  • 年間の利益増:50万円×12ヶ月= 600万円
  • ROIの計算:
    年間の純利益は600万円(利益増)-100万円(投資額)=500万円
    ROIは (500万円÷100万円)×100= 500%

この場合、100万円の投資が、初年度で5倍のリターンを生んだことになります。

採用サイト制作による採用コスト削減

  • 投資額: 採用サイト制作に50万円を投資
  • リターン: 従来、1人採用するのに100万円の求人広告費がかかっていた。 採用サイト経由の応募が増え、1人あたりの採用コストが50万円に削減できた(50万円のコスト削減効果)。
  • ROIの計算: サイト経由で2人を採用した時点で、50万円×2人=100万円 のコスト削減効果が生まれます。 これは投資額50万円を大幅に上回っており、それ以降の採用は全て純粋な利益(コスト削減)となります。

これらはあくまで簡易的なシミュレーションですが、デザイン投資が具体的な数字としてリターンを生む可能性を秘めていることをお分かりいただけたのではないでしょうか。そして、忘れてはならないのは、デザインが生み出す「信頼」や「ブランド価値」といった無形資産は、こうした短期的な数字以上に、長期にわたって企業を支え続けるということです。

企業の価値を紡ぎだす、DIANTのブランディングデザイン「TSUMUGI」

ここまで、デザインが「売上」と「採用」に貢献する戦略的投資であることを解説してきました。しかし、その効果を最大化するためには、単発のデザイン制作ではなく、事業戦略に基づいた一貫性のある取り組みが不可欠です。

「自社の強みや魅力が、顧客や求職者にうまく伝わらない…」
「競合他社との差別化ができず、価格競争に陥りがちだ…」
「社内で会社の向かうべき方向性の認識がバラバラになっている…」

もし、こうした課題を感じているなら、それは企業の「らしさ」が明確になっていない、あるいは正しく伝わっていない証拠かもしれません。その課題を解決し、皆様のビジネスを次のステージへと導くのが、私たちのブランディングサービス「TSUMUGI」です。

5本の糸で、固有の価値(らしさ)を紡ぎだす

「TSUMUGI」は、単にデザインを制作するサービスではありません。
企業の根幹にある価値を、独自のフレームワークである「5本の糸」で解き明かし、一貫したブランドとして織り上げていく伴走型のブランディングデザインサービスです。

私たちが紡ぐ「5本の糸」とは、貴社の価値を構成する以下の要素です。

想いの糸 / MI-Mind Identity

企業の核となる理念やビジョン。

顔立ちの糸 / VI-Visual Identity

ロゴやWebサイトなど、想いを可視化する企業の「顔」。

行動の糸 / BI-Behavior Identity

理念に基づいた社員の行動指針や組織文化。

届け方の糸 / DI-Deliver Identity

価値を効果的に伝える、顧客とのコミュニケーション設計。

紡ぎ方の糸 / RI-Relation Identity

顧客や社会と長期的な信頼を築く関係性の構築。

この5つの視点から、私たちは企業の「CI=価値の旗(バリューフラッグ)」を共に織り上げていきます。

この5本の糸でブランドを紡ぎだすことで、投資対効果(ROI)として計測できる、具体的なリターンが生まれます。

【採用力・定着力の向上】
企業の理念(MI)や行動指針(BI)が明確になることで、価値観に共感する人材が集まり、ミスマッチが減少。組織へのエンゲージメントが高まります。

営業力・販促力の向上】
企業の「らしさ」が一貫したデザイン(VI)とメッセージ(DI)で伝わるようになり、顧客からの信頼を獲得。価格競争から脱却し、選ばれる企業へと成長させます。

【組織の一体感の醸成】
全社員が「自分たちの会社の価値」を共通認識として持つことで、コミュニケーションが円滑になり、組織全体が同じ目標に向かって進む一体感が生まれます。

未来への布石として、デザイン投資を始めませんか?

本記事では、デザインが単なるコストではなく、「売上向上」と「採用強化」という形で具体的なリターンを生み出す、企業の未来に向けた戦略的投資であることを解説してきました。

変化の激しい時代において、お客様や求職者から「選ばれ続ける企業」であるためには、自社の価値を正しく、そして魅力的に伝え続ける必要があります。デザインは、そのための最も力強いコミュニケーションツールです。
今、販促費の抑制やコスト削減を検討されているのであれば、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。そのコストは、本当に「削るべきコスト」でしょうか。それとも、未来の大きなリターンに繋がる「未来への布石」ではないでしょうか。
貴社の想いを紡ぎ、未来へ繋がるブランド価値を創造する。 そのお手伝いができることを、私たちは心から願っています。

「自社のビジネスにおけるデザインのROIを、一度具体的に考えてみたい」
「まずは、抱えている課題について話を聞いてほしい」

そう感じていただけましたら、ぜひお気軽に株式会社DIANTまでお問い合わせください。私たちが、貴社のビジネスに誠実に向き合い、最適な解決策をご提案します。

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Tel.0280-33-3634

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事業者必見!集客の仕組みを作るコンテンツマーケティング

みなさんはコンテンツマーケティングはご存知でしょうか。

自社ホームページやECサイトを上手く活用できていますか?

ネットマーケティング隆盛の時代。

ネットマーケティングを上手に活用し集客を行うにはコンテンツマーケティングが有効的です。

コンテンツマーケティングを行い上手に集客をしている企業様・店舗様もいます。

なぜコンテンツマーケティングがそんなにも重宝されるようになったのか、今までのインターネットの歴史と共に実践方法までを解説していきたいと思います。

競争が激化したネットマーケティング

1984年東京大学、東京工業大学、慶応義塾大学を実験的にUUCPで結んだ“JUNET”が誕生し日本におけるインターネットがスタートしました。

電話回線を使用した研究用のコンピュータネットワークが始まりまです。

1996年にはYahoo!JAPANがサービスを開始。

この時のインターネット普及率は3.3%ほどでした。

2015年末にはインターネット普及率83.0%になるまで急成長を遂げました。

約20年の間であっという間に日本全域に普及したインターネット。

この変動に合わせてネットマーケティングも様々なカタチに変移してきました。

SEOの登場

皆さんも一度は耳にしたことのあるSEO対策。

正式名称は「Search Engine Optimization(サーチエンジンオプティマゼーション)」検索エンジン最適化という意味になります。

当時インターネットで情報を取得するには、ポータルサイトなどのコンテンツや検索エンジンによる検索がメインでした。

検索結果の順位を上げる施策がSEO対策です。

当時は検索精度も競合数もそこまで多くありませんでしたので、SEO対策やネット広告だけで事が済んでいました。

広告費の圧迫

やがてインターネット上に自社のホームページやインターネット通販サイトが多く登場してきます。

あわせてSEO対策の激化やネット広告の単価も上昇し始めます。

広告費がかさんでくると今度は広告あたりの成約率(商品購入や問い合わせ数)の上昇を狙う動きとなりました。

そこで登場するのがランディングページです。

広告からクリックをし着地をするページという意味でランディングページと呼ばれています。

通常のページと何が違うかというと、特定の商品やサービスを販売・資料請求させることに特化したページです。

普通のホームページよりも極端にリンクも削り、お問い合わせもしくは購入以外の選択肢を与えないページが流行しました。

SNSの流行

ネット技術がどんどん発達し、一般ユーザーが参加できるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)が流行します。

フェイスブックやツイッター、インスタグラムなど様々な特徴を持ったSNSが登場しています。

SNSの登場により、企業・店舗と消費者とのつながり方も変化していきます。

今まで受け身であった消費者が店舗を評価したり、コミュニケーションをとったりと交流がとれるようになりました。

質と関わり方

今まで一方向だけだった仕組みが企業・店舗と消費者の二方向の仕組み変わりました。

インターネット普及率の増加と共に、ホームページを所有する企業・店舗も増え、合わせてネット上で利用できるサービスも進化

消費者が購入するまでの行動プロセスまでも変化しました。

行動プロセスの変化についてはこちらの記事を参考にしてください。

消費者の心をつかむ!行動心理プロセスってなに?

消費者が購入決定する時の行動心理プロセスは時代とともに変移していきました。
消費者の行動心理プロセスから今後自社がどう対応していくべきかについて解説を致します。

この記事を読む

すると広告費が増加し資金力がある会社がネット広告を席捲するようになりました。

では資金力がないとインターネット上でも圧倒されてしまうのでしょうか。

そこで新たなマーケティングの手法として確立されたのがコンテンツマーケティングです。

自社ホームページ内やブログなどに良質なコンテンツ(顧客に有益な情報)を提供して自社のファンになってもらう施策です。

これにより資金力などに左右されず会社や店舗の魅力をどれだけ上手く伝えることができるかにかかっていきます。

コンテンツマーケティングをはじめるにあたって

コンテンツマーケティングを始めるにあたっての疑問についてまとめてみました。

  • コンテンツとはどんなものなのか
  • 更新はどうすればよいのか。
  • 記事を書いたが見てもらえるのか。
  • 無料ブログやSNSで更新すればよいのでは
  • コンテンツからどう収益へと変わるのか。
  • アクセスなどの統計を見たい

大きく6つに分けて挙げてみました。

それぞれの疑問に回答していきます。

コンテンツとはどんなものなのか

今読んでいる記事もコンテンツとなります。

コンテンツは業種によって様々です。自社や店舗の魅力を伝える為のコンテンツや専門分野ならではの知識。

読むことでその人の人生が豊かになる、得をするなどメリットが感じられるものを指します。

ちなみにこの記事は「コンテンツマーケティングを知らない人に分かりやすくその良さを伝え、少しでも会社や店舗の為に出来る施策をご提案したい」というテーマがあります。

コンテンツマーケティングはコツコツ積み重ねる辛抱強さが必要ですが、その積み重ねにより掴んだファンはより強固なファンとなります。

更新はどうすればよいのか

そもそもホームページの更新ができないという方も多くいらっしゃると思います。

なので専門業者へ依頼をしているといったケースも多くみられますが、可能であれば自身で更新することをおすすめします。

最近ではCMSというシステムを使ったWordPress(ワードプレス)というホームページシステムがあります。

ワードプレスならば簡単に更新をすることができます。

ワードプレスについてはこちらの記事を参考にしてください。

製作中…

それでも難しい場合は、コンテンツの中身を考えそれをホームページ上でカタチにしてもらえる専門業者へお願いをしましょう。

親身になって一緒に伴走してくれる専門業者を探すようにしましょう。

記事は書いたが見てもらえるのか。

記事をただ書いただけでは多くの人に見てもらうには難しい状況です。

どんなに良い記事を書いてもはじめはほとんどアクセスが見込めません

合わせておすすめしたいのがSNSを使った拡散です。

フェイスブックなどに記事のリンクを貼り、情報を拡散していくようにしましょう。

さらに既存のお客様にいいね!などを促す施策をとることでより広く拡散が可能です。

またオフラインでの活動も大切です。

来店客へブログの存在を告知したり、「シェアしてくれたらドリンクサービス!」などオンラインを絡めたオフライン活動も有効的です。

無料ブログやSNSで更新すればよいのでは

無料ブログやSNSで更新すればいいのではないの?と聞かれることが多々ありますが、おすすめをしておりません。

なぜなら無料ブログやSNSは突然の仕様変更やサービス停止などの可能性があります。

自社サイトと違い無料ブログやSNSでは表現に制限があります。

無料ブログで10年コンテンツを書き続け、11年目にサービスが終了した場合、10年分のコンテンツが一瞬で消えてしまいます。

「なくならないから大丈夫だよ!」という人もいますが、出来る限りリスクは減らすべきです。

無料ブログやSNSはアクセスを集めるためのハブとして利用し、残しておきたいコンテンツは自社のホームページなど管理できるサーバーにデータを残しておくことをおすすめします。

少々専門的な話になってしまいますが、ホームページやブログにはそれぞれドメインというものがあります。

無料ブログサービスで開設した場合「無料ブログサービス名.com」など無料ブログサービスが大元のドメインとなります。SNSも同様です。

つまり質の良いコンテンツを書く事でそのドメインはSEO的に有利になります。

無料ブログで更新を続けるとSEO的に評価されるのは自社ではなく無料ブログサービスが評価されるという事になります。

コンテンツからどう収益へ変えるのか。

良いコンテンツを書いてどうやって収益を上げればいいのか。

これはコンテンツだけではなく自社ホームページ自体の導線も重要となっていきます。

自社の商品やサービスがなぜ必要なのか。商品やサービスに関心がない人はどんな切り口からならば関心を持ってもらえるのかを考えていきましょう。

自社サイト内でその疑問や問題を解決することができればサイト内のアクセスや滞在時間も増え問い合わせや購買へとつながっていきます

アクセスなどの統計が見たい。

サイト内のアクセスや統計情報は運用に欠かせません。

これらの情報を取得するにはグーグルのアナリティクスというツールをおすすめしています。

アナリティクスの導入や準備についてはこちらを参考にしてください。

制作中…

コンテンツマーケティングのコツ

コンテンツマーケティングには つのコツが必要です。最後にコンテンツマーケティングを進める上でのコツをご紹介します。

誰に向けているのか

これから書くコンテンツは誰に向けて書いているのかを明確にしなければなりません。

大体20代くらいで仕事は会社員で…と大まかに設定するよりも個人に特定するくらい詳細に設定しましょう。

大まかなターゲティングだと書いたコンテンツが自分に関連することが書いてあると気づかないケースが多くあります。

大衆向けのコンテンツよりも”あなたの為だけに”というぐらい振り切ったコンテンツを書くようにしましょう。

目的を見直そう

会社としての目的は収益を上げる事ですが、コンテンツマーケティングは売るためというよりも、関わりを作るための施策です。

何度も何度も消費者と関わりを持って関係を作り、購買へ繋げる施策です。

もちろん時間や手間もかかりますが、これによってできた関係は強固であり自社を十分に理解してくれているファンのような存在になります。

無作為にアクセスを集めるのではなく、ファンになってもらえる人と関係をより深くさせる事がコンテンツマーケティング成功のカギと言えるでしょう。

独自性と親切さ

コンテンツとして書き上げるテーマに対して独自性があるか、親切さがあるかどうかは重要なポイントです。

オリジナル性の高いコンテンツはユーザーに好かれやすいですし、分かりやすくてコンテンツを見る事で抱えている問題が解決できるとなればユーザーに喜ばれる事でしょう。

 喜んでもらえる、感謝してもらえるコンテンツこそユーザーが求めているコンテンツです。

自社では何ができるのかを考えてみましょう。

例えば、今まで業務の中で発見した商品の活用方法を紹介したり、どんなこだわりを持って料理を提供しているのか、隠し味に何を使っているのかなど自社でしか知りえない情報やその書き手でしか書けない独自の視点での意見なども独自性に含まれます。

ユーザーが知りたいのは情報です。ですが情報を得るだけではありません。その情報を元にユーザーはどんな行動をとるのかユーザーにとって有益となるその先の情報を提供することも大切です。

積み重ねが成功につながる。

親切でわかりやすいコンテンツがあって、読むことで自分にメリットがある情報を教えてくれる会社とただ商品やサービスだけを紹介している会社。

あなたはどちらを利用したいと思いますか。

コンテンツマーケティングは親切で分かりやすいコンテンツの積み重ねによりできた関係で顧客に支持してもらえる仕組みです。

自社の利益は一度おいてみて、どんなコンテンツなら顧客が喜んでくれるのかを考えてみましょう。

まとめ

今回の記事のまとめは以下になります。

  • 時代の変化と共にツールも消費者の行動も変化してきた。
  • インターネットを使った顧客とのかかわり方も変化している。
  • 質の良いコンテンツは需要が高い。
  • ユーザーと関係を作る事で収益へとつながる。
  • 特定の誰かへコンテンツを書くことが大切。
  • 即効性はなく積み重ねにより力を発揮する。
  • 無料ブログやSNSではなく自社サイトで更新しよう
  • 自社内だけで難しい場合は親身なってくれる専門業者を探そう

コンテンツマーケティングはブランディングと性質が似ています。是非あわせてブランディングも検討してみましょう。

魅力を最大限引き出すために必要なブランディングとは?

皆さんも一度は耳にしたことがあると思います「ブランディング」

商品の魅力をより引き出したい人、会社の価値をより大きく広げたいと考えている人、はたまた学校で人気者になりたい人もみんなブランディングが必要となります。

ブランディングはどんな事に有効なのでしょうか、今回はブランディングの意味から必要性までブランディングのいろはを徹底解説いたします。

ブランディングを通して知る「魅せ方」について考えていきましょう。

ブランドとはなんだろう

ブランドという言葉はそもそもどういう意味なのでしょうか

ブランドとは製品につける名前、ないしは名前がついた製品そのものをいう。転じて他と区別できる特徴を持ち価値の高い製品のことを指す場合がある。

コトバンク ブランドとはより

ブランドとは他と区別ができる特徴を持ち価値の高い製品とあります。

他と区別ができる特徴があって価値が高いモノであれば需要が生まれるはずです。

より詳しく説明をすると商品が完成し販売している状態ではブランドとは言えません

上記の画像を例に例えると、「ビールが飲みたい」→「ビールと言えば」→「○○ビールが良い!」

消費者の頭の中には、この連想ができています。

ある特定のカテゴリーを思い出すときに、真っ先に思い浮かぶものそれこそがブランド化に成功していると言えます。

 

一般名称として浸透していますが実は商品名だったというものもあります。

例えば「ホッチキス」は商品名で、正式名称は「ステープラー」と言います。他にも「オセロ」は商品名で正式名称は「リバーシ」もそれにあたります。

商品名がもはや一般名称になるとそのカテゴリーでは独壇場と言っても過言ではないでしょう。

ブランドは顧客の頭の中にある

ブランドとは消費者の頭の中にあります。

いかに企業が「自社の製品は素晴らしいですよ!」と謳っても消費者の頭の中に浮かんでこなければ選択してもらえません

 

あなたは今お菓子を買いに行こうとしているとします。

「お菓子を買いに行こう!」と「○○のクッキーを買いに行こう!」では同じお菓子を買いに行くのでも違いがあります。

ブランドは消費者から指名をされている状態と言えます。「○○といえば□□」と特定のカテゴリーでの紐づけに成功しています。

 

つまりブランドは企業と消費者が共通のイメージを共有することを指します。

価値の高さとブランド力は比例する?

どうすればブランドとして共通のイメージを共有できるのでしょうか。

ブランドにはある一定の価値がなければ消費者は選んでくれません。

 

(商品価値 + 企業価値) × ブランディング = ブランド

 

商品や企業にある一定の価値があり、その上で的確なブランディングを行うことでブランド化が進みます。

どんなに良いモノであっても使ってもらえなければ、その良さを知ることはできません。

さらにどの業界にも競合は存在します。良い製品はこぞって真似されてしまい一般化してしまいます。

そうなる前にもブランディングを行い圧倒的なファンを囲い込まなければいけません。

 

時代は常に移り変わります。一時期は消費者の頭の中に残せてもそれをずっと続けることは不断の努力しかありません。

良いものを作り、ブランディングを行う。そうして積み重ねていくことが大切になります。

 

ブランドの価値と役割

ブランドとは消費者と企業双方にとってメリットがあるものです。

双方にとってのブランドの価値と役割について解説をしていきます。

消費者にとってのブランドの役割

まずは消費者の側面からブランドの価値や役割について解説していきます。

ブランドのおかげで消費者は以下の様なメリットがあります。

  • 商品決定までの時間やコストの削減
  • 商品に対する保証や安心の意味付け
  • 消費者自身のステータスや個性を表す

主に上記三つの役割を持ちます。

消費者にとってのブランド価値

消費者にとってのブランド価値は以下の式にあてはまります。

 

実感するすべての良いところ ÷ 支払う全てのコスト = ブランド価値

 

実感するすべての良いところは消費者を満足させるものです。

この割合に対して支払うコスト(代金、時間、労力、維持費など)を割ったものがブランド価値となります。

支払うコストの大きさ

「コスト」と見てしまうと金銭面や時間などが主に挙げられますが、そのほかにもさまざまな部分がコストとして置き換えることができます。

総合的にみてブランドとしてのどれほど価値が出せるのかによってブランド価値が左右されます。

企業にとってのブランドの役割

企業にとってブランドの役割とは以下の様なメリットがあります。

  • 他社との差別化
  • 顧客の確保と安定した利益
  • プロモーションコストの削減

主に上記三つのの役割を持ちます。

企業にとってのブランド価値

企業から見るブランド価値は以下の式にあてはまります。

 

商品提供価値 × コンテンツ提供価値 × リレーション提供価値 = ブランド価値

 

上記三つを掛け算することでブランド価値を出すことができます。

それぞれ三つの価値について解説をしていきます。

商品提供価値とは

商品そのものの価値です。商品価値は、価格と商品の良さの割合によって決まります。

名称や見た目のデザインなどもここに含まれます。

商品提供価値が高ければ高いほどブランディングをせずとも売り上げや認知につながりやすくなります。

ブランディングはあくまでも商品提供価値があって初めて成立するものとなります。

コンテンツ提供価値とは

コンテンツとは情報を指します。情報とは商品に対してどのようなコンテンツが付与されているのかを指します。

広告やホームページ、その商品の背景や特長、こだわり、口コミなどもここに入ります。

商品そのものに対してどれだけ価値のある情報を付与するかによって価値の大きさが変わります。

リレーション提供価値とは

リレーションとは関係やつながりを意味します。

飲食店における接客などは商品提供価値に含まれます。

それではどの様な事がリレーション価値となるのでしょうか。

直接商品から提供されるものではなく、その商品に関わる人やコミュニティを通じて顧客に良い関係を付与することを指します。

具体的には「アフターサービス」や「顧客の意見を反映した商品開発やサービスの提供」など顧客との絆が深まる部分を指します。

ブランディングとは

ブランディングとは、元々の商品価値や企業価値を様々な施策を通して最大化していく活動の事を指します。

ブランド化をする上で行うブランディングとはどんな活動をする事を指すのでしょうか。

そもそもの商品提供価値があり、ブランディング活動を通してコンテンツ提供価値とリレーション提供価値を広げていくことでブランド化を促進していきます。

ブランディングの対象が会社そのものなのか、商品・サービスなのかによっても変化していきますが、行うことの基盤はそこまで変わりません。

ブランディングの為の分析から始まり、ブランドストーリー・ターゲティング・ポジショニングを行いそれらを主軸に商品名、パッケージデザイン、ロゴ、ホームページ、SNS運用、接客・営業など様々な部署での活動へと波及させていきます。

ブランディングをしないとどうなるのか?

ブランディングをしないとどうなってしまうのでしょうか。

市場のシェアが広がっている段階では商品価値そのものだけでも戦っていることが可能ですが、市場は無限に広がっていくことはありません。

さらに競合の参入なども起こり、市場は競争になります。

そうなると価格競争の波が起こり、サービス競争、やがては自社を圧迫することになりかねません。

それでもブランディングをせずに放置をしておくと、資金力のない企業から市場の外へに追いやられてしまいます。

そうならないためにも早い段階でブランディングをはじめて核となる顧客を中心に商品・サービスを展開していくことをおすすめします。

即効性があるものではない。

ブランディングは即効性がある施策ではありません。

少しづつ消費者の意識の中に根付かせて顧客と共に積み重ねて育てていく施策です。

「すぐにどうにか改善したい!」といった状況の人には不向きな施策と言えるでしょう。

設計図を用意しよう

ブランディングは行き当たりばったりや思い付きで実行する事はできません。

しっかりとしたゴールまでのプロセスを想定し、それに向かって施策を用意していくことをおすすめします。

またブランディングは社内全体で行うものです。どの部署のスタッフもブランディングを意識した働き方をしなければなりません。

それぞれの業務の中にブランディングを根づかせていかなければならないので、まずは社内から改革を進めてみましょう。

当ブログでもブランディングのプロセスをまとめたコンテンツを用意しています。

まとめ

ブランドとは、消費者の頭の中で特定のカテゴリーに紐づけされた商品・サービス、会社の事を指します。

ブランド化させるためにはブランディングが必要になります。

ブランディングとは元々の商品価値や企業価値を様々な施策を通して最大化していく活動の事を指し、価値が後から足されていくものなので、即効性がある施策ではありません。

また企業側だけで成立するものではなく、ブランドを愛用する顧客を中心に積み重ねて育てていく施策です。

 

ブランディングの心得五箇条

  • 商品・サービス、会社の魅力があってこそ意味がある。
  • 価格競争に巻き込まれず、「らしさ」を出していく施策
  • 企業側だけではなく、顧客と共に育て創り上げていく
  • 単発で出来るものではないのできちんとした準備が必要
  • 会社・店舗全体で推し進めていかなければならない。

【まとめ保存版】まずは準備から!ブランド戦略の準備と開始

ブランディングは時間をかけて消費者の頭の中に記憶として残し、最高の体験を提供し、顧客との関係性を強化していく施策を指します。

「ブランド戦略をはじめたい」「どんな風に初めていいのかわからない」など言葉ばかりが先行してしまい実際の戦略へと落とし込み実行するまでのプロセスが分からないというご意見を多くいただきます。

今回は当ブログで紹介した記事を時系列順まとめて実際のブランディング戦略の立案から開始までプロセスを解説したいと思います。

STEP1 ブランディングを知ろう

ブランディングと言うものが何なのか、どんな特徴を持ち、どんな効果が期待できるのかなどブランディングについての大枠を知る必要があります。

魅力を最大限引き出すために必要なブランディングとは?

普段私たちが耳にする「ブランド」ブランドはなぜ私たちの頭に残り続けることができるのか、またブランディングを自社に取り入れる事でどんな力を発揮することができるのかなどブランディングについての基礎を解説していきます。

もう真似されない!差別化を差別化する差積化とは

ブランディングの最大の特徴ともいえる差積化。差別化との違いからブランディングの有用性を解説していきます。ブランディング=差積化という考え方ができます。時間はかかるものですがかけた分だけそのブランドは業界内でゆるぎないモノへと成長します。

ひとり歩きさせないブランド戦略の全体像と実務

ブランディング活動というと抽象的になりがちです。せっかく立てた戦略も戦略のまま実行に移せなければ意味がありません。そこで社内全体の共通認識として全体像と実務の落とし込みを明確にし各部署でブランディング活動を実践してもらう試みが必要です。

STEP2 分析と基盤づくり

ブランディングを理解をした上でまずはじめに分析と基盤を作る必要があります。

自社の経営理念など想いを業務に落とし込む事で内側からのブランディングを促します。

売上アップと社会貢献のための魅せる経営理念とは

企業理念やミッション・ビジョン・バリューの考え方について解説をしています。会社や店舗の基礎となる部分です。ここの決め方によってファンになってくれる顧客と利用しない消費者の傾向が分かれていきます。とても重要ですので丁寧に策定をしていきましょう。

3つの分析を進めよう

自社を知るには業界内の動向や他社の活動、世間の動きなど様々な分析を進めていく必要があります。

ここで紹介する3つの基本分析はブランディングを始める上で必ず行わなければならない分析です。

欠かさず行うようにしましょう。

【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析

自社の脅威と機会を明確にし、さらに脅威を機会に変える為の分析です。自社を俯瞰して分析する代表的な分析手法です。

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析

市場・競合・自社の3つの視点から自社に降りかかる恐れのあるリスクなどを分析します。全体の動きから自社の取るべき指針を浮かび上がらせます。

【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析

世の中の情勢や流行から自社に関係がありそうな事柄や間接的に影響をしてくることをあぶりだす分析手法です。


より詳しく分析したい人は

危機を深く知る。ファイブフォース分析で競争を解き明かそう。
様々な脅威から自社に関わる影響や対抗策を分析していきましょう。

STEP3 ブランディング3つの柱を作ろう

ブランディングを開始するには自社ブランドの3つの柱を作成しなければなりません。ブランドパーソナリティ・ブランドパートナー・ブランドストーリーとブランディングをはじめるにはこの3つを作成し、基本軸をブラさずにブランディング活動を行わなければなりません。

またこの3つの柱は全て関連しています。ブランドパートナーに響くブランドストーリーでなければなりませんし、業界内の位置づけもストーリーとパートナーに合った位置づけを考えなければなりません。

ブランディングに必要な3つの柱

自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方

自社のブランドの一番のファンとなってくれる顧客を想定しましょう。

愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方

人はストーリーで感情移入します。ブランドパートナーに響くストーリーを考えてみましょう。

STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方

業界内のポジションをSTP分析を使って目指すべきポジションを決めていきます。

STEP4 顧客との関わり方とステージ

ブランディングを開始していきなりブランドパートナーが現れるわけではありません。

ブランディングを通して顧客と良好な関係をとり新たな集客へ繋げるためにはブランディングから見た顧客のステージと関わり方を知らなければなりません。

顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法

顧客のステージと顧客とのかかわり方、集客の設計方法などブランディングの中の顧客を中心とした活動の概要と設計について考えていきます。

顧客を優良顧客へ育成する!集客しながら輪を広げる設計

優良顧客へと成長させるためには会社と顧客との良好な関係が必要となります。この良好な関係こそが次の顧客を生み出す一つのきっかけとなるのです。

STEP5 スタートのタイミングとアイデア創造方法

ブランディングを開始するにも適切なタイミングがあります。それは商品や会社何をブランディングの対象とするのか、市場はどの状態なのかによって適切なタイミングが異なります。

また、ブランディング活動を行う中でブランディングのアイデアも必要とされていきます。そのタイミングと発想方法を覚えておきましょう。

ブランディング戦略スタートの適切なタイミングとは

ブランド戦略を進める上で欠かせないのが始めるタイミングです。ブランディングをよりスムーズに良いスタートダッシュをかけるにはどのタイミングなのかを考えていきます。

【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

ブランディングにはコンテンツ提供価値とリレーション提供価値の二つの価値があります。この二つの価値を創造するアイデアを8つの方向から探っていきます。

STEP6 プロジェクト化と企画書をふまえたプレゼンテーション

ここまでくると自社ブランドの大枠は完成してきたと思います。ブランディングは会社全体で行う施策です。

その為にもブランディングを1つの部署だけで行わず全体で行うプロジェクト化を進めなければいきません。

さらには、ブランディング戦略を上司や社長、同僚にブランディング活動の理解と稟議を通さなければなりません。

ブランディング設計。全体で成長するプロジェクトの進め方

ブランディング活動を社内全体で考え、各部署との役割と連携の取り方について解説をしていきます。

ボツにならない!ブランディング企画書の書き方

ブランディング活動を始めるための企画書の書き方について解説。ブランディングの理解から実際の企画書の作成までを落としこんでいきます。

STEP7 ブランディング活動に有用なツール

企画書も通り、実際のブランディング活動のステップへ移っていきます。ブランディング活動で欠かせないツールの代表例として下記3つのツールをご紹介していきます。

いずれも良く知られているものばかりですが、ブランディングとの関係性などについても各記事で解説をしております。

ブランディングに必要不可欠!ロゴシンボルの考え方

ブランドシンボルとなるロゴはブランディングを行う上で欠かせないものです。ロゴはどんな働きをしブランディングとどう関わっていくのかを解説いたします。

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析

魅力と価値を最大化ブランディングに最適なサイト制作とは
ブランドの存在をより効率的に広く伝えていくにはホームページが必要となっていきます。ブランディングに最適なホームページとはどのようなものなのかを解説いたします。

まとめ

以上がブランド戦略から開始までのプロセスとなります。

いかがでしたでしょうか。今回解説した内容は以下になります。

  • STEP1 ブランディングを知ろう
    ブランディングの基礎を理解しよう。
    ブランディングの特徴、差積化を理解しよう。
    全体像を把握品枯れを確認しよう。
  • STEP2 分析と基盤づくり
    経営理念を作成または確認しよう。
    SWOT分析・PEST分析・3C分析を行う
  • STEP3 ブランディング3つの柱を作ろう
    ブランドパートナー・ブランドパーソナリティー・ブランドストーリーを作ろう
  • STEP4 顧客との関わり方とステージ
    顧客のステージを確認しよう。
    関係を作りながら集客をする仕組みを設計する。
  • STEP5 スタートのタイミングとアイデア創造方法
    スタートのタイミングを見極めよう
    アイデア創造方法を活用し自社ブランディングに落とし込もう。
  • STEP6 プロジェクト化と企画書をふまえたプレゼンテーション
    プロジェクト化して社内全体で取り組もう。
    企画書を作成し許可をもらおう。
  • STEP7 ブランディング活動に有用なツール
    ホームページ・ロゴ・名刺を見直していこう

上記ステップを行う事でブランディングのスタートラインに立つことができます。

ボツにならない!ブランディング企画書の書き方

自社もブランディングに着手しようと思っても、会社が「OK」を出してくれなければ何も始めることはできません。

特に初めて行う施策などについてはとっかかりにくさを感じる上司もいます。

そんな状況を打開するにはまず企画書から推し進めなければなりません。

ブランディングを企画する上では社内全体の状況や背景を理解し、企画書へ落とし込まなければなりません。

この記事を読むことでブランディングを社内全体で行うために必要なブランディングの企画書のフローとブランディング自体を詳しく知らない人へのレクチャーなども合わせて理解できます。

企画書の前提

ブランディングを行う上でブランディングの特徴をおさらいしていきましょう。

これらの特徴を持つブランディング活動ではまず社内全体でブランディング活動の重要性を理解してもらわなければなりません。

まずは当ブログなどで紹介しているブランディングの基礎知識や書籍などを使いブランディングの理解を深めてみましょう。

必要な企画書は2種類

企画書について説明する際にまずはブランディングの必要性をまとめた資料で説明をします。

それをふまえた上で、自社に照らし合わせた企画書についてのプレゼンテーションを行うようにしましょう。

自社ブランディング用の企画書の書き方

自社ブランディングを進めるための企画書の全体図です。

順を追って説明をしてまいります。

1、なぜ自社はブランディングが必要なのか

ブランディング活動を理解してもらった上で何故ブランディングが必要なのかを説いていきます。

必要性を説く鍵として3つの分析シートがおすすめです。

まず一つ目がPEST分析です。

世の中の変化に対して自社へどのような影響が加わるのかを分析できるシートです。

政治・経済・社会・技術の4つの観点から分析を進めていきます。

参考記事「【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析

二つ目が3C分析です。

市場・競合・自社の三つの観点から現在の自社の状況を把握することができる分析シートです。

参考記事「【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析

三つめがSWOT分析です。

自社の強み・弱み・脅威・機会の組み合わせから考えうる可能性やリスクを分析するシートです。

参考記事「【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析

上記の様な分析シートを使いブランディングの必要性の根拠へと落とし込んでいきましょう。

2、ブランディング活動の目的

ブランディング活動を通して何を目的として活動するのかを説明しましょう。

3、顧客の特徴と競合の状態

はじめの三つの分析をおこなえば自社を利用する顧客の特徴や競合の状態が明らかとなります。

3C分析とSWOT分析を組み合わせて想定をしていきましょう。

4、ブランドパートナーの設定

ブランディングを行う上で最良の顧客(ブランドパートナー)を設定しましょう。

ブランドパートナーとならば自社にのブランディングは成功すると思える人物像です。

参考記事「自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方

5、ブランドストーリーの説明

人の心を動かすには必ず物語があります。ブランド創設の背景や開発者の想いなど該当ブランドに関わるストーリーを構築します。

参考記事「愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方

6、ブランドパーソナリティの確定

ブランド化が進み、業界内での自社のポジションが明らかとなっていきます。

この時自社は業界内のどのポジションにいるべきなのかを先に明示しておきましょう。

参考記事「STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方

ブランドパートナーの心を動かすブランドストーリーであり、ブランドパートナーが良いと感じるブランドパーソナリティとなる様に設定するようにしましょう。

7、顧客満足度の設計

ブランディング活動を通して、顧客満足度をどのようにしてあげるのかを具体的に解説します。

つまり価値のピークをどのようにして創造するのかを説明するようにしましょう。

参考記事「【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

8、絆と評判の仕組み

ブランディング活動の肝は、顧客との絆を深めその顧客から広がる評判創りの設計です。

自社ではどのような設計の元2つを大きくしていく仕組みを撮るのかを説明しましょう。

参考記事「顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法

9、結果と貢献

ブランディング活動の結果として自社へどのような貢献が生まれるのか、さらにはどの様な結果が想定できるのかを説明しましょう。

ブランディングの貢献は収益の貢献です。「絆強化・評判促進・満足度向上」が自社の収益貢献、コスト削減にどの様に貢献をしているのかを明確にしていきましょう。

紙とパワーポイントに

プレゼン時には会議に参加するすべての人へ渡す全体を俯瞰できる1枚の紙とプレゼン用の資料を用意しましょう。

理解を深めブランディングの必要性を紙とプレゼンファイルの2種類にまとめて会議に臨みましょう。

 

ブランディング設計。全体で成長するプロジェクトの進め方

ブランディングをはじめてみていつのまにか共通認識の意識から外れてしまい忘れ去られてしまう。

そんな一時の施策にしてしまうのはとてももったいないことです。ブランディングを成功に収めるには、社内で一丸となって取り組む必要性があります。

ブランディングを成功に収めるにはブランディングを社内共通のプロジェクト化をし、それぞれの部署による役割が必要となります。
今回はブランディングのプロジェクト化と部署ごとの役割付けについてお話をしてまいります。

プロジェクト化が必要な理由

ブランディングを実際に始めてみると分かるかと思いますが、ブランディングというもの自体が抽象的にとらえられがちになってしまい、実務に上手く落とし込めなかったり、継続して施策ができなかったりなど色々な障壁にぶつかるかと思います。

ブランディングの特性とあわせてプロジェクト化が必要な理由を挙げていきます。

差積化は時間がかかるもの

ブランディングは差別化と違い、差積化をされていき、時間とともに効果が発揮されていく特徴があります。

差別化は時間と共に競合や大手企業に模倣されてしまいますが、差積化は時間がかかる分、真似されにくさが特徴としてあります。

差積化について詳しくは、「もう真似されない!差別化を差別化する差積化とは」をご覧ください。

抽象的になりやすい

ブランドは顧客の頭の中に存在する為、イメージ付けをしなければならない。

多くの顧客の頭にイメージを定着させていく為に、実務にブランディングを落とし込む必要がありますが、抽象的なイメージが先行してしまい実務に落とし込みにくいという意見をよく耳にします。

ですのでブランディングを始める前には、企業理念やコンセプトを業界や自社分析を元に基本的な軸を実務に落とし込んでいく必要があります。

◎おすすめの分析シート

【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析
今後の方向性や自社の機会や脅威の分析におすすめ!

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析
3つの視点から自社の状況を見極める分析におすすめ!

【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析
世の中の情勢の変化から自社の影響を分析するときにおすすめ!

STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
自社の業界内のポジショニングを明確にするときにおすすめ!

分析を元に、企業理念やコンセプトの落とし込みをしていきましょう。

企業理念の作り方についてはこちらを参考にしてみてください。「売上アップと社会貢献のための魅せる経営理念とは

各部署のマインドを統一させる。

ブランディングは誰か一人が施策を行い、達成されるものではありません。

会社全体が軸となり、目的のブランド化へと推し進めなければなりません

例え小さな部署であっても、雑務を行う人であっても企業理念やコンセプトに沿って業務を行う必要があります。

その積み重ねが、外から見ても内から見ても差異のない共通したブランド化へと進化していきます。

ブランディングは顧客・社員・求職者など様々な状況の人に対して効果を発揮するものです。

数値化が難しい

ブランディングは特性上、数値化が難しいものです。

しかしビジネスをする以上数値化ができなければ、継続するべきかどうかの判断も難しくなります。

上手くいっているブランディングは時間の経過とともに時間や労力、価格などのコストが軽減されていくものです。

ブランディングを始める前の顧客一人当たりの獲得コストやLVT(顧客生涯価値)を数値化していきましょう。

この数値化に対して、ブランディング活動開始後のコストなどを定期的に数値化し各部署で何が必要か、何がよくないのかをディスカッションしていく必要があります。

数値化できるものは出来るだけ多く数値化し、今後のブランディング活動のものさしとしてストックしていく事をおすすめします。

4軸8視点でプロジェクト化をしよう。

ブランディングをプロジェクト化する必要性はお分かりいただけたと思います。

プロジェクト化を進める上で、会社全体でブランディングをするためにそれぞれの役割を4軸8視点で考えてみましょう。

まずはブランディングに必要なブランディング主務軸、商品提供価値軸、コンテンツ提供価値軸、リレーション提供価値軸の四つの軸を用意します。

 

それぞれの軸には各2つづつの視点が必要です。

  • ブランディング主務軸には、ビジネス視点・プロジェクト視点
  • 商品提供価値軸には、商品シーズ視点、商品ニーズ視点
  • コンテンツ提供価値軸には、メディア視点・クリエイティブ視点
  • リレーション提供価値軸には、トライアル視点・リピート視点

軸と視点を組み合わせると以下の図のようになります。

各担当のリーダーが各視点の担当者となり、ブランディング活動を共有化し進めていきましょう。

そして定期的に各視点の担当者はブランディングに関してのミーティングを行いブランディング戦略を練る必要があります。

各視点それぞれに人を配置する必要はありません。2~3人が各視点を分担し、進めてもかまいません。

それぞれの視点の意識を持つことが大切です。

それでは各視点の特徴を解説して参ります。

ビジネス視点

この視点の人は経営者やブランディングプロジェクトの発案者などが該当し、ブランド自体がビジネスにどう還元していくのかについて考える視点です。

プロジェクト視点

ブランディングの担当者が該当します。ブランディングのプロジェクト自体を促進する役割を持つ視点です。

商品シーズ視点

仕入や生産・商品開発などを担当する人が該当します。商品やサービス、会社や店舗のシーズの部分ですので言い換えれば商品提供価値を創り出す部分です。

商品提供価値の大小によりブランディングの成否も左右します。

ブランディングはそもそも売れない商品や需要がない商品を無理やり売る施策ではありませんので、ブランディングのベースの部分と言えます。

※シーズとは企業や店舗が新しく開発、提供する技術や材料。ビジネスの種ともいわれる。

商品ニーズ視点

リサーチやお客様窓口などを担当する人が該当します。商品やサービスに対しお客様がどう感じているのかどこに不満を感じているのかなど顧客のニーズに精通している部署なので、顧客の意見や行動からブランディングのヒントを獲得する必要があります。

クリエイティブ視点

デザインやコピーなどを担当するクリエイティブな人が該当します。デザイナーやクリエイティブな仕事に注力できない場合、社外のデザイン会社に参画してもらう事をおすすめします。

コンテンツ提供価値をいかに伝えるのかという部分に注力しますので、コンテンツの完成度が重要となります。

8方向のアイデアで見ると、「逸話」「情景」「証明」「提案」に関するコンテンツを創り出す部分です。

参考にしたいコンテンツ:【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

メディア視点

ノベルティや広報、日頃から社内のホームページを更新を担当する人が該当します。

自社ホームページでブランディングやコンテンツマーケティングの施策(オウンドメディア)や広告などのコストがかかる媒体(ペイドメディア)、顧客側からのレビューやブログなどの媒体(アーンドメディア)とメディアにも多岐にわたりますが、基本的にはオウンドメディアなどの自社発信の情報をブランディングしていきます。

8方向のアイデアで見ると、「逸話」「情景」「証明」「提案」に関するコンテンツを伝える部分です。

参考にしたいコンテンツ:【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

トライアル視点

販売や接客を担当している人が該当します。リレーション提供価値軸に位置しており、顧客との関係を通じてブランド価値を高めていく役割を担います。

ブランドとの原体験を提供する部分でありますので、いかに価値ピークを大きくできるのか左右する重要なポジションです。

8方向のアイデアで見ると、「応接」「仲間」「共創」「社会」に関するコンテンツを創り出す部分です。

参考にしたいコンテンツ:【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

リピート視点

アフターフォローやリピーターと関係を持つ人が該当します。

顧客との関係を構築する場を提供していきます。(コミュニティサイトの運営など)

価値ピークを迎えた現在顧客がいかにしてリピートが続くようにすべきか考えていかなければなりません。

プロジェクト化への注意点

ブランディングをプロジェクト化する上でそれぞれ注意する点があります。

それらを4つのポイントに分けて解説をしてまいります。

各視点と業務を落とし込む

先ほど解説いたしました、4軸8視点と実務を担っている特長を上手く組み合わせる必要があります。

誰か1人や社内の一部で進めると偏ったブランディングとなってしまい、改善点にも気が付かず上手くいきませんので注意しましょう。

すべて社内で内製しなければならないわけではない

餅は餅屋という言葉がある様に、すべてを社内で内製化する必要はありません。

ブランディングのプロジェクトチームは業務に合わせ、ブランディングに注力できる人が理想です。

デザインやHTMLやCSSなどの言語知識がある人の様な特殊な技術を持った人もチーム内に置く必要性があります。

ですので、デザイン会社や制作会社をプロジェクトのチームの一人に加える事も視野に入れておきましょう。

多くのディスカッションを行いアイデアを出し合う

ブランディングプロジェクト発案段階からできる限り密にディスカッションを行うようにしましょう。

それぞれの担当者が日頃の業務で感じたことなどの意見を出し合い、ブランド化に対して多くのアイデアを出し合うような環境づくりを目指しましょう

企画書にしっかりと落とし込む

プロジェクトスタート段階で全てのスタッフがブランディングに対して興味・関心を持っているわけではありません。

さらにブランディングに対しての知識もまちまちです。

ですので、何故ブランディングが必要なのか、ブランディングを実務に落とし込むにはどのような事が必要なのかについてしっかりとプレゼンテーションを行えるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回のコンテンツのまとめは以下になります。

プロジェクト化が必要な理由

  • ブランディングは継続した活動が必要なのでプロジェクト化が必要
  • ブランディングは会社全体で行うので各スタッフの理解と協力が必要
  • 抽象的になりがちなので実務に落とし込みそれぞれの理解を深めていく必要がある
  • 一つのコンセプトに対し各業務で体現していくブランディングは、まとまりが必要
  • ビジネスをする上で数値化が重要。各部署での数値をブランディングにも反映し評価判断を行う必要がある

プロジェクト化の注意点

  • 4軸8視点をベースに各業務へと落とし込もう
  • 全てのブランディング活動を内製化する必要はない
  • 密にディスカッションを行いアイデアを沢山出し合おう
  • 社内全体で行うので企画書を作りプレゼンテーションをしよう。

【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

画像提供:Designed by Freepik

ブランディングを行う上で、必要不可欠なコンテンツや活動内容のアイデア創造ですが、とはいっても急にアイデアがポンポン出てきません。

ブランディングを外注してしまい自社の人間が関わらないブランディングは成功する確率はグンと下がってしまいます
今回はブランド価値を創造する上で一つの指針となる「8つの方向」について解説をしていきたいと思います。この8方向を元にコンテンツ作りの参考になれば幸いです。

※この記事を読む前にブランディングとは何かを理解しておく必要があります。
詳しくはこちらをご覧ください。「魅力を最大限引き出すために必要なブランディングとは?

ブランド価値を創造する8つの方向

下図はブランディング活動の全体図でもある価値創造のフロー図です。

企業や商品の分析を行い、ブランディングに必要な3つの柱(ブランドストーリー、ブランドパートナー、ポジショニング)を用意した後にどの様な価値創造をすればブランディングとしてブランド化を進めることができるのかを考えていきたいと思います。

◎ブランディングに必要な3つの柱

自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方
対象のブランドを圧倒的に支持してくれるお客様を設定しましょう

愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方
物語により共感を呼ぶブランドストーリーを設定しましょう

【テンプレート付き】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
ブランディングをする際のポジショニングはどこにすべきか設定しましょう

ブランド価値創造の一つの指針となる8つの方向の全体図です。

横軸に「コンテンツ提供価値」「リレーション提供価値」、縦軸には「感性的アプローチ」「理性的アプローチ」とあります。

これら8つの方向を2つづつに区分した4つのグループに分けて解説をいたします。

正確にはこれらの区分の境目はありません。あくまでも分かりやすく解説するために8つの方向に分けそれらを4つのグループに分けています

人を通じて感情に触れるグループ

人を通して顧客の感覚や情緒に触れていく事を目指す価値創造。

もてなしを具体化し価値を創る「応接」気心の知れた場づくりで価値を創る「仲間」が該当します。

人を通じて思考に入っていくグループ

人を通して顧客の持つ論理や思考に入っていく事を目指す価値創造。

お互いのリクエストに応えて価値を創る「共創」世間に関わり合うことで価値を創る「社会」が該当します。

商品を通じて感情に触れるグループ

商品を通して顧客の持つ感覚や情緒に触れていく事を目指す価値創造。

人に語りたくなるエピソードで価値を創る「逸話」「らしさ」を具体化して価値を創る「情景」が該当します。

商品を通じて思考に入っていくグループ

商品を通して顧客の持つ論理や思考に入っていく事を目指す価値創造。

知って得する知恵で価値を創る「提案」客観的な事実で価値を創る「証明」が該当します。

 

これら4つのグループを「コンテンツ提供価値」「リレーション提供価値」に分けると以下のカタチになります。

 

各8つの方向は企業側、顧客側とそれぞれあります。ブランディングは基本的に企業側主導で行うものですが、ブランディングを進めていくうえで顧客側のブランディングへの貢献は欠かせません。

企業側、顧客側のブランディングへの貢献が組み合わさり、ブランド価値が増大していきます。

 

コンテンツ提供価値創造の4つの方向

ここでさらにコンテンツ提供価値創造に含まれる4つの方向性について詳しく解説します。

コンテンツ提供価値は評判や口コミの促進に該当する活動です。

商品を通じて感情に触れる逸話

「感性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて感情に触れるグループに入ります。

商品やサービス、企業・店舗にまつわるエピソードなどがここに位置します。

ポイントは顧客がそのエピソードを知った時に誰かに語りたくなるようなエピソードかどうかが重要です。

企業側の逸話

商品開発の過程や起業時の失敗談や開発秘話などストーリー性があり人の感情を動かすようなユニークなエピソードが必要です。

顧客側の逸話

商品やサービスを利用した時の体験談が主なものとなります。商品そのものの性能や機能を様々な用途で見せたり、本来の用途ではないアイデア溢れる使い方などが該当します。

一時期言われていた「神対応」なども顧客側の逸話に該当します。

商品を通じて感情に触れる情景

「感性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて感情に触れるグループに入ります。

商品やサービス、企業・店舗を利用する情景を指します。

言わばそのブランドの「らしさ」が情景となります。

ケーキ屋さんの場合、親しい人への手土産の情景を見せたいのか、家族そろった特別な時に食べる情景を見せたいのかによって顧客が抱く印象は異なります。

扱う商品・サービスにより何を情景として見せるのかも異なります

取扱商品・サービス別の情景

日用品や飲料などのモノが中心の場合は、空間や人が情景になります。

保険などのヒト中心の場合は、物や空間が情景になります。

ホテルやレストランなどの空間が中心の場合は、人やモノが情景になります。

企業側からの情景

ブランドストーリーに合わせて何をどのように見せたいのかを徹底する必要があります。

どんなブランドストーリーを伝えたいのか、その伝えたいことを、画像や動画、販促物などに反映させていきます。

・ブランドストーリーの作り方はこちらから。
愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方

顧客側からの情景

商品やサービスを利用している顧客がどのような状況でどの様なシーンなのかこそが顧客側の情景となります。

どの様なシーンでどんな客層の人に利用してもらいたいのかを落とし込んでいきましょう。

完全なコントロールは不可能ですが、企業側の理想に対しての働きかけが大切です。

例:高級路線のお店にしたい場合はドレスコードにするなど。

商品を通じて思考に入る提案

「理性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて思考に入るグループに入ります。

商品やサービスを通じて顧客の生活にどの様な良い変化が起こるのかを伝えていく活動を指します。

企業側からの提案

ブランドストーリーと従来の生活サイクルを組み合わせる事で新たな生活サイクル提案し、組み立てていきましょう。

それにはブランドパートナーがどの様な生活サイクルを送っているのかを分析する必要があります。

・ブランドパートナーの作り方はこちらから。
自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方

ブランドパートナーのどの部分の生活サイクルに着目するのかにより様々な提案アイデアが出てくるはずです。

顧客側からの提案

商品やサービスの新たな使い方や利用方法を顧客から見出してもらう事が顧客側からの提案に該当します。

最近では動画やSNSが盛んに利用されているのでこれらを通して企業側からイベントを企画するのも良いでしょう。

商品を通じて思考に入る証明

「理性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて思考に入るグループに入ります。

これは第三者的な証明などを指します。「○○売上No1!」「○○教授大絶賛!」などが当てはまります。

企業側からの証明

何の分野でNo1になるのか、どんな権威を持った人が太鼓判を押せばよいのかを考える必要があります。

ブランドストーリーから外れてしまいやすいので無理やり証明を作らずブランドストーリーからブラさない証明が必要です。

顧客側からの証明

実際に商品やサービスを利用している人の数。○○で売上No1や販売個数No1、1時間に〇個売れているなどの実際の顧客の消費活動から切り取って考えてみる事をおすすめします。

リレーション提供価値創造の4つの方向

次にリレーション提供価値創造に含まれる4つの方向性について詳しく解説します。

リレーション提供価値は顧客の絆強化を促進する活動です。

 

人を通じて感情に触れる応接

「感性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて感情に触れるグループに入ります。

応接は接客や商品・サービスを利用した時に価値を感じさせる活動を指します。

企業側からの応接

現在顧客に対してどのように還元していくのかがキーポイントとなります。

ただし勘違いしてはいけないのが、値引や高価なプレゼントで還元するといったものは応接には該当しないという事です。

ブランドを好きになってもらう。をベースに何を還元すれば好きになってもらうのかを考えてみる事で応接の価値が出てきます。

顧客側からの応接

顧客側からの応接は企業側のちょっとした心配りが重要です。

急なトラブルやアクシデントに対して通常にはない対応を即座に行ったり、ワインなどを販売する場合銘柄だけではなく、同銘柄で年代別で販売するなどブランドパートナーがより興味を持ち満足度を上げてくれる活動が顧客側の応接の価値となります。

人を通じて感情に触れる仲間

「感性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて感情に触れるグループに入ります。

顧客・ブランドパートナーを中心に商品やサービスに関連したコミュニティを強化する価値創造です。

企業側からの仲間

商品やサービスに関心がある顧客はもちろんその地域や環境などに合わせたコミュニティを形成しイベントを行う価値創造などが該当します。

ブランディングの肝は様々な切り口からブランド化を推し進めるところにあります。

一見関係がなさそうに見えても視点を変える事でブランドに興味を持つ新たな顧客が現れる事を覚えておきましょう。

顧客側からの仲間

特定のブランドを利用しているという所を接点に顧客同士がコミュニティを形成する活動を指します。

ゲームアプリを介してユーザー同士が交流を深めたりする活動などを指します。

人を通じて思考に入る共創

「理性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて思考に入るグループに入ります。

ブランドパートナーと共に商品提供価値を高めたり、ブランドをよりよくしていく価値創造を指します。

企業側からの共創

商品開発に顧客の意見を取り入れたり、ブランドパートナーを参加させたりする事で共創の価値が生まれます。

様々な意見が飛び交い、それらの情報をSNSなどで拡散することでより効果的になります。

あまり共創に偏り過ぎてしまうとブランドストーリーやコンセプトから外れてしまうので注意をしましょう。

顧客側からの共創

ブランドにまつわるパッケージデザインやコンセプト、写真などを一般の方から公募するというの有効的です。

この場合、企業側からの共創で見られた商品開発の場合参加できる人数は限られてしまいますが、こういった募集の場合数に限りはありません。

人を通じて思考に入る社会

「理性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて思考に入るグループに入ります。

ブランドであり続けるためには社会との結びつきは必要不可欠です。

そのブランドがどんな社会貢献をしているのかが価値創造へとつながります。

企業側からの社会

環境保全などのボランティア的な側面とブランドストーリーを組みあせた独自の取り組みなどを指します。

自社で培った技術やノウハウをボランティア的に提供するなども社会の価値となります。

顧客側からの社会

ブランドが目指す社会貢献に対しブランドパートナーが共鳴をし、社会貢献へ繋げると言ったことが社会の価値創造につながります。

共鳴しその活動を積極的に行う顧客を表彰する等の活動が適しています。

アイデアは一つではない

8つの方向性をご紹介しましたが、あくまでも指標の一つとして考えてください。

実際のブランディング活動はこれら8つの方向性の間に位置する活動もあれば、組み合わせて真価を発揮する活動もあります。

ブランドパートナーがよりブランドを好きになってもらうという事を基本軸に考え価値創造を行っていくようにしましょう。

まずは分析から

8つの方向性はどの業種にも当てはめることができますが、向き不向きもあります。

これらを明確にしていくには、自社や行化の分析が欠かせません。

◎おすすめの分析シート

【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析
今後の方向性や自社の機会や脅威の分析におすすめ!

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析
3つの視点から自社の状況を見極める分析におすすめ!

【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析
世の中の情勢の変化から自社の影響を分析するときにおすすめ!

【テンプレート付き】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
自社の業界内のポジショニングを明確にするときにおすすめ!

価値創造から増殖へ

企業側が8つの方向性を元に価値を創造したとします。

それらの体験を経て顧客の価値ピークが増える事で顧客側からの働き掛けも広がります。

この顧客側からのアイデアこそ重要な物であり、生の声としてブランディングへ反映をしていきましょう。

 

コンテンツ提供価値、リレーション提供価値それぞれが価値を大きくし、それにより評判・絆強化がされていきます。

それにより新たな試みや活動の幅が広がるといった好循環に出来るようにブランディングを進めていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したまとめはこちらです。

  • ブランド価値を創り出す8つの方向性がある。
  • 8つの方向性は大きく2つの働き、4つのグループがある
  • コンテンツ提供価値・リレーション提供価値の2つの働きに分けられる。
  • 人を通じての感情に触れるグループ・人を通じての思考に入るグループ・商品を通じての感情に触れるグループ・商品を通じての思考に入るグループの4つに分けられる。
  • 人を通じての感情に触れるグループ・人を通じての思考に入るグループはリレーション提供価値
  • 商品を通じての感情に触れるグループ・商品を通じての思考に入るグループはコンテンツ提供価値
  • 人を通じての感情に触れるグループは「応接」「仲間」
  • 人を通じての思考に入るグループは「共創」「社会」
  • 商品を通じての感情に触れるグループは「逸話」「情景」
  • 商品を通じての思考に入るグループは「提案」「証明」
  • これらの価値創造を続け顧客の価値ピークを伸ばし新たな価値創造アイデアにつなげよう

顧客を優良顧客へ育成する!集客しながら輪を広げる設計

自社を利用してくれている顧客をすべて「顧客」とひとくくりにしてしまうと微小な変化などに対応できません。

また見込み客や離脱してしまった顧客をまた利用してもらえるようにするのもブランディングの役割の一つです。

顧客のステージ毎の特性とブランド価値のピークを深く理解をしブランディングを進めなければなりません。
今回はステージごとの顧客の区分けと潜在客、離脱客を優良顧客へと引き上げる方法、ブランド価値のピークについて解説をしてまいります。

顧客ステージについて

顧客は関心や状態に合わせて7つに分類することができます。

ブランディングに必要なブランドパートナーはある日突然現れません

企業・店舗と顧客が一体となってステージアップしていくイメージとなります。

次期顧客

自社ブランドが属している商品・サービスのカテゴリーとの接点はありません。

現在のライフスタイルに必要性がないため、その必要性を説きライフスタイルの変化を促す必要がある。

潜在顧客

必要性を感じておりきっかけがあれば、利用検討へとなる段階の顧客。

自社ブランドには気づいていないor意識していない状態。

検討顧客

自社ブランドの評判や口コミを知っており、自社ブランドを選択するか否かを検討している段階の顧客。

ブランディング施策の一環での一押しで現在顧客となる可能性を持つ。

現在顧客

自社ブランドの価値を理解し体感できている状態の顧客。

用途や展開なども理解しているので自社商品そのものの価値全てを享受できている状態

回遊顧客

自社ブランドの利用経験も踏まえて、同ブランドの商品・サービスカテゴリー内の
別ブランドを選択肢に入れている状態。

離脱顧客

商品・サービスカテゴリーへの必要性はあるが、
自社ブランドへの利用はなくなりつつあり、意識も向きづらくなっている

卒業顧客

ライフスタイルの変化などにより、商品・サービスカテゴリー自体への利用がない状態。

あるラーメン店で例えると

ここで上記7つの顧客区分の状態をラーメン店で例えます。

・次期顧客
普段ラーメンはあまり食べていない。食べたことがないわけではないが外食は洋食系が多い。

・潜在顧客
会社の同僚がみんなラーメンにはまり出した、美味しいというのでそのお店へ足を運んでみたいと考えている。

・検討顧客
どうやら自分の好みは煮干し系のラーメンである。近辺でおすすめのお店をピックアップしている。

・現在顧客
自分にぴったりのお店を見つけた。味も立地も良い。接客態度も良くイベントには欠かさず参加している。

・回遊顧客
お気に入りの店舗も見つけたが、他店のラーメンも食べてみたい。

・離脱顧客
今まで通っていたラーメン屋も飽きてた。煮干ではなくほかのラーメンはどうか。

・卒業顧客
最近はラーメンはめっきり食べなくなった。健康志向になりあまりカロリーの高い食べ物も控えている。

 

各顧客ステージの状態は、この状態に限るわけではありませんが、このような心理状態に近いと言えます。

ブランディングとマーケティング

ブランディングとマーケティングはそれぞれ対象とする顧客の範囲が異なります。

下図は、ブランディングとマーケティングの領域の違いを先ほどご紹介した7つに区分した顧客を対象に表しています。

マーケティングは、現在・検討・回遊顧客と意識が顕在化している顧客を対象に行う施策です。

一方ブランディングはより広範にである潜在・離脱・次期・卒業顧客まで全てを対象とします。

ブランディングは関心がない状態の消費者に対しても働きかけを行うので、より広範囲であり時間がかかる施策と言えます。

 

ブランディングは広範囲の集客を行い、マーケティングはより詳細な顕在化している顧客を獲得する際に活用します。

図のようにブランディングとマーケティング双方の施策をしてこそ効果的と言えるでしょう。

顧客の状態からブランディングを考えよう

ブランディング活動は顧客の状態(顧客ステージ)によって大きく3つに分けることができます。

  • ブランド価値ピークを創る
  • ブランド価値で絆を深める
  • ブランド価値で評判を促す

これら3つの活動を行う事でブランド全体の価値が上昇します。

ブランド価値ピークを創る

ブランド価値のピークを創る事で、どのステージの顧客層に影響を与えるのか。

それは「現在顧客」にあたります。

現在顧客は、そのブランド価値を深く理解し、体感も出来ています。

その状態の顧客に対し、商品提供価値をよりわかりやすく伝え、さらにはその機能性能の用途、活用方法を詳しく分かりやすく伝えることができれば、その価値ピークの期間は長くなります

ピークが長くなるという事は、自社の利用回数・期間も伸び、評判や絆にも影響をしてきます。

ブランド価値で絆を深める

顧客はいつまでも現在顧客でいるわけではありません。

他社を利用してみたくなったり、ライフサイクルが変化すれば利用をしなくなってしまう可能性もあります。

例えば独身時代よく利用していた、バーがあっても結婚をしてしまうと足が遠のいてしまうなんてことはよくあります。

 

そこでイベントの開催や顧客同士のつながりを促す活動や定期的な集会や勉強会など中身は業種によって様々ですが、様々な試みで回遊顧客や離脱顧客を引き戻し絆を深めていく必要があります。

卒業顧客との絆

卒業顧客は、状況により引き戻すよりも評判へ繋げる方が得策な場合があります。

例えばランドセルの場合、おじいちゃんやおばあちゃんが孫へ購入してあげる場合、購入時期を過ぎてしまえば購入する機会は訪れません。

しかし購入時の原体験が良い場合次に購入を予定する人へ評判として繋げることができます。

様々な顧客の状況やシーンを考えて引き戻すべきか、評判へ繋げてもらうべきか考えて設計するようにしましょう。

ブランド価値で評判を促す

企業・店舗は顧客からの口コミや評判をコントロールすることはできません。

あくまでも口コミや評判を促す事しかできません。

しかしこの評判・口コミもブランディングの施策により顧客が口コミしやすく評判にしやすい環境づくりが可能です。

 

例えばお店のこだわりや商品開発エピソードなど、顧客が誰かに自社を進める際におすすめできるポイントやお話がある事でより周りに勧めやすくなります。

高額商材を扱っているならば、体験会やイベントなどで関わりを増やしたり来店機会を増やす事も重要です。

ブランディング施策は顧客と共に創り出す。

ブランディングは顧客と共に創り出していくものです。

価値ピークの創造や絆・評判の施策も顧客の反応や顧客からの提案も反映すべきでしょう。

企業・店舗サイドだけの発想にとらわれず、顧客との交流や関わりにより、より一層の効果が見込める施策を創り出す環境を整えましょう

ブランド価値の最大化

ブランディング施策により価値のピークを創り出し、ブランド価値自体を最大化するという事は具体的にどのような事でしょうか。

顧客は、商品・サービスに対してお金を支払います。言わば提供価値に納得してもらい、その対価を支払い商品・サービスを享受するわけです。

金額よりもその価値が上回る事で顧客の満足度は上がります。

たとえ安くても粗悪な物であれば満足度は上がりません。

 

そして満足度が上がる事で継続した利用を促せるメリットを持ちます。

さらに満足度が高い商品・サービスは口コミ・評判も広がりやすいものです。

自分が利用し満足しているものは自信を持って他者へ勧められるものです。

ブランド価値創造の注意点

ブランド価値を最大化する時には注意点が必要です。

それはブランディング初期に設定した、ブランドパートナー・ブランドストーリー・ポジショニングの3つの整合性です。

 

ブランドパートナーにとって価値があるものであり、ストーリー・ポジションから逸脱しない価値創造が必要というわけです。

なんでもかんでも機能を追加すればよい、価格を出来るだけ抑えればよいそういうわけではありませんので注意が必要です。

また時間の経過とともにブランド立ち上げ初期とは異なる、顧客と想像した価値というものもあります。

これらも尊重し、ぶれないブランド作りを心掛けたいものです。

変わらないために変わり続ける

顧客ステージの例で挙げたラーメン屋の場合、開店当初から同じ味のラーメンを提供し続けると現在顧客からの離脱は進んでしまいます。

人は飽きる性質を持ち、新しいものに関心を持つ側面があります。そんな側面を持ちながら変わらないものへの愛着というものもあります。

とても難しい課題です。

これらに対し正面から向き合い、初めて食べた感動(体験)を変わらず提供するために変わり続ける必要があります。

 

口コミ・評判は広がれば広がるほど期待値は上がるものです。

その期待を超えるものを提供する企業努力が必要となります。

積み重ねて力を発揮させる

ブランディングは積み重ねて力を発揮させる施策です。

ですので、小さな事を沢山積み重ね、それら一つ一つを集結させブランド化を進める必要があります。

はじめは効果がなかったものでも積み重ねる事でより大きな力となりうるものだと言えます。

せっかく積み重ねた小さな価値たちを一つに集約させひとつの大きなブランドへと昇華させるには、ブランディングの設計が重要となります。

思い付きや行き当たりばったりにせずきちんとした設計の元PDCAサイクルを回していく必要があります。

まとめ

今回のコンテンツのまとめは以下になります。

  • 顧客は大きく7つに区分できる。
  • 次期・潜在・検討顧客は評判設計で現在顧客へ
  • 回遊・離脱・卒業顧客は絆設計で現在顧客へ
  • 変わらないために変わり続ける施策で価値の最大化を
  • 価値ピークを伸ばして少しでも長く現在顧客で居てもらおう
  • ブランドはお客様と共に創り上げていこう
  • ブランド価値は小さな価値創造の積み重ねで一つの大きな価値となる。
  • ブランディングは時間のかかるものである。少しづつ積み重ねていこう

いかがでしたでしょうか。

是非あわせて「顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法」もご覧ください。

ブランディング戦略スタートの適切なタイミングとは

ブランディングはいつでも始められる施策ではありますが、適切なタイミングもあります。

ブランディング活動を最大限効果的にさせるにはその開始時期やタイミングも重要です。

ではどのタイミングが良いのかというとそれは対象や状況によって異なります。
今回はブランディングスタートのタイミングについてお話をしてまいります。

ブランディングスタート前の準備

ブランディングを開始するには、ブランディングを行う対象の準備が必要となります。

ブランディングスタート前の準備フローチャートは以下の通りです。

分析をしよう

自社を含めた業界内の状況や世間の状況、業界内の自社のポジショニングなど様々な視点からマクロ・ミクロで分析を行う必要があります。

◎おすすめの分析シート

【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析
今後の方向性や自社の機会や脅威の分析におすすめ!

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析
3つの視点から自社の状況を見極める分析におすすめ!

【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析
世の中の情勢の変化から自社の影響を分析するときにおすすめ!

【テンプレート付】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
自社の業界内のポジショニングを明確にするときにおすすめ!

上記の分析を進め、自社の状況やブランディングを行う対象である商品・サービスについて第三者目線で分析を行います。

ブランディングに必要な3つの柱

分析の後にブランディングに必要な3つの柱を策定します。

ブランドパートナー、ブランドストーリー、ブランドパーソナリティを設定しましょう。

◎ブランディングに必要な3つの柱

自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方
対象のブランドを圧倒的に支持してくれるお客様を設定しましょう

愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方
物語により共感を呼ぶブランドストーリーを設定しましょう

【テンプレート付】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
ブランディングをする際のポジショニングはどこにすべきか設定しましょう

ブランディングの進め方の理解

ブランディングを戦略として進めていくには、絆と評判、全体像を理解しておく必要があります。

顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法

ひとり歩きさせないブランド戦略の全体像と実務

これらの準備・理解が進んでからブランディング開始となります。

見切り発車や思い付きで施策をするのではなく必ず全体像を見据えてから施策にとりかかるようにしましょう。

ブランド化を進める順番

ブランディングをする際に「企業をブランド化すべきか、商品をブランド化すべきか分からない」といった質問をされるときがあります。

この問いに対して何が最適なのかを考えてみましょう。

最終的にブランディングは、企業も商品・サービスどちらも行う事になります。ですが扱う商材などによりその順番の適正は異なります

商品・サービスのブランド化

商品やサービスをブランド化する場合、継続的な利用が見込める業種などを指します。(例:調味料、洗剤など)

これらのものは繰り返し購入し使用します。

「この洗剤○○は油汚れがよく落ちる!」など社名よりも商品名・サービス名が先に印象付けられます。

企業のブランド化

企業のブランド化の場合、その逆である継続的な利用が見込めない商材を扱っている業種に向いています。(例:家、家電、車)

特に家は継続利用は見込むことは難しいです。「この家住み心地が良いからもう一軒買おう!」なんて人は少ないはずです。

車や信用度が重要である保険業やB2Bビジネスなどもこちらのグループに入ります。

 

いずれも企業ブランドにより商品・サービスが選ばれる事もあれば、商品ブランドにより企業が支持されるどちらの方向性からもブランディングは機能しますので自社の特性に合った試作を行いやすい方から始めてよいでしょう。

 

製品ライフサイクル理論(PLC)を理解しよう

製品ライフサイクル理論(PLC)はProduct Life Cycleの略称で、商品寿命を導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのステージで区分した理論を指します。

PLCを理解することでブランディングをするべきタイミングがより明確になります。

ブランディングをいかに優秀に行ったとしても衰退期から始めてしまっては効果が見込めません

導入期

導入期では、認知度が低く、需要も多く発生していない状況。

製品の認知度や需要を高める必要性があります。またその製品の機能・性能を理解してもらい、利用イメージや利用後のメリットなどを理解してもらう必要があります。

成長期

認知度・需要が高まり市場からの参入を増える段階。

競合に負けないよう自社のポジショニングを行い、市場での確固たる地位の確立が必要となる。

このタイミングからブランディングの真価が発揮され始める

成熟期

市場内が成熟し始める時期、需要も一定数安定化し、商品提供価値の差異もほとんど見られなくなる。

このステージでブランディングを行ってきたかにより大きく差が出てきます

衰退期

需要の縮小により、市場が小さくなり競合も撤退をし始めます。

競合も新たな市場や上位互換の商品開発を行い新たな市場へと参入し始める頃です。

保守顧客層へのコミュニケーションやアフターケアを行いつつ、新たな市場の模索を始めます。

ブランディングを行う事で獲得したファンを引き連れ新たな市場へと誘導することもできます。

 

製品ライフサイクル理論で見ると、ブランディングの真価が発揮されるのは成熟期と言えます。

その為、導入期ではブランディングの骨組みを設計し、成長期には施策をはじめていかなければなりません

ブランディングの最終目的

ここでブランディングの最終目的を今一度おさらいしておきましょう。

ブランディングの最終目的とは「商品価値を最大限発揮し、顧客との絆を深め評判を呼び、ビジネスに貢献していく」事です。

ブランディングを通じて顧客との交流を深め、自社を十分理解してもらい、商品提供価値やそれらに付随する価値を絆と評判へと落とし込む必要があります。

本質を知りタイミングを見極める

ブランディングの最終目的は、「商品価値を最大限発揮し、顧客との絆を深め評判を呼び、ビジネスに貢献していく」と解説をいたしました。

言い換えるなればブランディングは、商品・サービス、企業・店舗の根幹がしっかりとしたものであるからこそ行う施策になります。

ですので、商品やサービスに魅力がない、会社・店舗に魅力がないところからブランディングを行っても効果としては期待できません。

商品や会社の軸やベースがしっかりとしていることが前提となります。

ブランディングは価値があるもの、良いものが世間に認知されていない、その真価が発揮されていないからこそ発揮できるのです。

必要のないもの、売れないものを無理やり売るといった施策ではない事を理解しておきましょう。

誰の為のブランドか?

ブランディングを行う上でおさえておきたいのが、誰の為のブランドなのかをはっきりとさせておきましょう。

一番の対象となるブランドパートナーはもちろん、企業や店舗の魅力を最大限引き出し、新たな利用機会や手段をブランドパートナーと共に創り出していく必要があります。

ブランドとは消費者の頭の中に根付いた瞬間、ブランドとして成立します。

ブランディングは言わば、企業・店舗と消費者を繋ぎ絆を深める橋渡し的な役割と言えます。

コンセプトを柱に

企業ブランディング、商品ブランディング問わず、コンセプトや企業理念が柱となります。

商品開発の場合も商品コンセプトが決まり、商品の機能や性能が明確になった時点でブランディングを始める事をおすすめします。

その時点ではターゲット層や使用シーンなどを想定し進めていきます。

イメージが固まる前に…

家や家電、車などの継続購入が見込めない商材等の場合は市場参入後のトライアル(初期利用の顧客)がひと段落した時点で、将来のブランドパートナーを想定しブランディングを展開していくようにしましょう。

リブランディングは至難の業

一度イメージが定着してしまうと、その時点からのブランディングは至難の業と言えます。

一度根づいたイメージをまた新たなイメージに定着させるのは、新規参入よりも難しい。リブランディングをする場合はじっくりと腰を据えてしっかりとした戦略を練るようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ブランディングのタイミングは、ブランディングの性質上コンセプトなどの基盤がしっかりとしている状態であり、既存ブランドの場合は導入期のトライアル状況を分析してからがベストなタイミングでしょう。

この他にも以下のポイントをおさえておくようにしましょう。

  • ブランディングを始める手順をおさえておきましょう。
  • ブランディングを始める順番は商品か企業か、自社はどちらが先か見極めよう。
  • 製品ライフサイクルに敏感でいよう。
  • ブランディングの最終目的は商品価値を最大限発揮し、顧客との絆を深め評判を呼び、ビジネスに貢献していくことである。
  • ブランディングの本質は法品・サービス、企業・店舗に魅力がありその価値を最大限発揮させる施策である。
  • 計画・準備段階でブランディング戦略を組み込み、設計を行っていこう。

顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法

ブランディングに関わらずビジネスをする上で欠かせないのがお客様との関わり方が大切です。

お客様といい関係が持てなければ新たなお客様は入ってきません。

また新たなお客様が何かの拍子に利用したとしてもいい関係を持てなければリピートにもつながりません。

ビジネスをする上で至上命題と言えます。

ブランディングにも絆と評判を設計し戦略として準備する施策があります。

今回は絆と評判の概念と設計方法について解説をしていきたいと思います。

自社をとりまく顧客との関係

ビジネスをする上で重要になる、顧客との関係は出来る限り良い関係であることが求められます。

ブランディングにおいてもブランド化を成功に導くためには顧客との関係性が大切です。

顧客との関係がよくなることで大きく分けて2つのメリットがあります。

  • 口コミなどの評判の向上による新規顧客獲得コスト削減
  • 関係性向上によりが生まれ、長期にわたり自社ブランドを愛用

上記2つが顧客との関係性を上げるメリットです。

いい商品やサービスを提供しその上で顧客との関係性を高める事で、より多くの人達へ拡散されていきます。

顧客の区分

いきなりブランドパートナーとなりうる顧客は登場しません。

そこに至るまでには以下の様な経過をたどり優良顧客へと成長していきます。

次期顧客

現在のライフスタイルでは商品・サービスカテゴリー接点はなく必要性を説く必要がある、関心も意識も向いていない状態

潜在顧客

商品・サービスカテゴリーの必要性があり、きっかけがあれば利用をする状態、カテゴリーに関心はあるもののこちらには意識が向いていない。

検討顧客

自社ブランドの利用を検討しており、意識も部分的にではあるが向いている状態。

現在顧客

自社ブランドを利用しており、意識が強く向いている状態。

回遊顧客

自社ブランドの利用をづまえてたブランドも並行して利用している状態。意識は部分的に向いている。

離脱顧客

商品・サービスカテゴリーの必要性はあるものの自社ブランドの利用はなくなりつつある状態。意識はこちらに向いていない

卒業顧客

商品・サービスカテゴリーとの接点がないライフスタイルに変化、自社ブランドへの利用も終了している。関心も意識も向いていない状態。

絆と評判

ブランディングにおける絆と評判の定義は以下のようなものになります。

絆とは

無名の状態からブランドはスタートします。

それが徐々に認知されていきブランディングにより多くの顧客の支持を得る事になります。

 

絆が深まる事により顧客生涯価値(LTV)が向上していきます。

顧客生涯価値は一人の顧客が生涯にわたりブランドを購入し続けることにより得られる価値を指します。

生涯というと計測できないので、1~3年の区切りを持って計測をします。

顧客生涯価値は、

頻度×利益率×単価=顧客生涯価値

の算出方法で計算していきます。

評判とは

ブランディングにおける評判は顧客が商品やサービスを体験することによる評価となり、それが評判となり新規顧客流入へ繋がる仕組みの事を指します。

評判が上がる事により新規顧客獲得コスト(CPA)の削減ができます。

コストの削減は利益の向上へとつながります。

通常新規顧客を獲得するのには集客手段として広告や営業などのコストをかけて集客をしますが、評判が上がる事でコストをかけずに新規顧客を獲得することが可能となります。

企業側でできる事

「絆」も「評判」どちらも企業側でコントロールすることはできません。

顧客がどう感じどう思うのかは顧客次第と言えます。

その感じ方や思いを絆や評判へ促す活動がブランディングです。

絆と評判の設計方法

それでは絆と評判を促すためにどの様な考え方や活動が必要なのか解説をしていきます。

価値の最大化

長く愛用しよう、使ってみようかなと顧客に思ってもらうためには何が必要でしょうか。

ブランディングが重視しているのが原体験の価値を最大化させることです。

初めて利用した商品やサービスが思っていた(聞いていた)よりも良いものの場合ブランド価値はより大きくなります。

原体験がより良いものになる事で、周りにもお勧めしたくなりますし、長く愛用したいと考えます。

売り込まず顧客ベースで考える

それでは原体験が向上するにはどうすればよいのでしょうか。

ブランディングをしているブランドは、顧客にどんな満足度を提供できるでしょうか。

 

例えばラーメン屋とフランス料理店で考えてみましょう。

料理の味、品質はもちろんのこと、ラーメン屋の場合、提供までの早さやサイドメニューの有無などを重視するでしょう。

しかしフランス料理店の場合、提供までの早さは重要ではありません。

お店の雰囲気や食事中にする会話を楽しむ時間、など求めているものが異なります。

極端な2つの例を挙げましたが、ブランディングとは、ブランドをはじめて体験する際に自社の良さやコンセプトに沿った価値の最大化ができるかが大切です。

 

わざわざ顧客へ売り込む必要はありません。

顧客が何を求めているのか、さらには自社のブランドは何を提供すべきなのかこの二つを一致させなければ価値の最大化は成立しません。

絆の設計方法

絆の設計とは顧客生涯価値を向上させるために行います。

つまり利用顧客が継続して利用してもらうように対策を行う活動を指します。

基本的に回遊・離脱・卒業顧客を現在顧客へと引き戻す事を促す活動です。

取り扱っている商品やサービスによって絆強化の方法が異なります。

ブランドの絆の役割は以下の様なものになります。

図出典:「ブランディングの基本」より

利用頻度が高いものの絆強化

このカテゴリに入る商品群は高級時計や高級輸入自動車など関心度も高くなおかつ利用頻度が高い商品群を指します。

四方向の内「有利な状況を支える絆」に該当します。

この場合は顧客同士をつなげる活動が有効的です。

ブランドでの特別会員サロンやコミュニティなどを設置し顧客同士をつなげてブランド意識を高めていく活動が有効的でしょう。

利用頻度は高いが関心度が低いものの絆強化

このカテゴリに入る商品群は日用品や生活家電など生活にはなくてはならないものだが、関心度が高くないものを指します。

四方向の内「関心度の低さをカバーする絆」に該当します。

この場合は、意識の強さを喚起させブランドと顧客の絆を強くする活動が有効的です。

関心不足を解消したいので、ユニークで誰もが参加できるコミュニティサイトなどの運営が良いでしょう。

鮮度を重視した冷蔵庫の場合、鮮度がテーマの料理写真を投稿してもらうなどの活動が有効的でしょう。

利用頻度が低いが関心度が高いもの

このカテゴリに入る商品群は保険サービスや旅館ホテルなどの一度契約・利用をしたら利用の間隔が長い商品群を指します。

四方向の内「間隔の長さをカバーする絆」に該当します。

この場合は、意識が向く頻度を上げ、絆を短くする活動が有効的です。

自動車保険の場合、事故が起こった際のトラブルQ&Aや自動車メンテナンスなどの情報を記載したポータルサイトの運営や旅館やホテルの場合はSNS等の活用で季節ごとのメニューの紹介や紅葉などのロケーションやイベントを投稿するなどが考えられます。

利用頻度が低く、関心度も低いもの

このカテゴリに入る商品群は季節商品やファストファッションなどが該当します。

四方向の内一番絆を作りにくい「不利な状況をくつがえす絆」に該当します。

このカテゴリは別な視点で絆を補強する活動が有効的です。

現在顧客へ回帰するきっかけを提供しなければなりません。

商品提供価値以外の別な活動での絆強化をしなければなりません。

商品開発を顧客と行ったり、別分野のプロフェッショナルと共同開発を行うなどが考えられます。

評判の設計方法

評判とは口コミの事です。

口コミを企業側がコントロールすることは不可能です。

しかし口コミが起きる確率を高めることは可能です。

評判の設計を行う事により、いまだ自社ブランドを利用していない、次期・潜在・検討顧客を現在顧客へ促す活動を指します。

いかに自社ブランドに意識が向けられ納得した上で利用をしてもらえるかが重要となります。

評判の設計はマーケティングと組み合わせて活動を行うようにしましょう。

SNSでの評判設計

フェイスブックやツイッターなどのSNSでの自社ブランドの拡散は、その顧客回り人達への評判につながります。

利用顧客にSNSでいかに発信してもらえるかが重要です。

写真映えするシーンやSNSへの投稿型イベントなどを開催し、投稿を促すなどの試作が良いでしょう。

レビューサイトの評判設計

ショッピングサイトなどにみられるレビューは、ネットショッピングなどでは非常に重要なポイントとなります。

商品提供価値そのものの優劣によってレビューは左右されますが、そのレビューに対しての対応も重要になっていきます。

顧客の声を反映し、改善してくれる姿勢は評判となりやすいでしょう。

またレビューを促すことも重要です。

「レビューを書いたら送料無料」などのイベントキャンペーンもおすすめします。

自社コンテンツの評判設計

ブログやホームページなどでカテゴリーに親和性のあるコンテンツを掲載する事も有効的です。

建築会社が住宅に関する豆知識などを紹介したり、不動産会社が賃貸に関する知識を紹介するなど親和性の高いコンテンツを提供することで信頼性や安心感を評判に変えることができます。

種を蒔いて芽が出るのを待つ

絆や評判の設計は全て芽が出て上手くいくとは限りませんが種を蒔き続けるという事を諦めてはいけません。

自社ブランドに沿った絆・評判設計が重要となります。

まとめ

  • 絆設計は利用継続を促す活動
  • 評判設計は新規顧客を集客する為の活動
  • 商品やサービスによって設計方法は異なる
  • なぜ離脱するのか、利用したくなるのかを考えて施策を行う。
  • 顧客の関心度に合わせた設計を心がけよう。
  • ネットなどを掛け合わせた集客をしよう。

愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方

ロングセラーの商品や長く続いている会社には物語があります。

日が浅い会社でも支持されるには、なぜこの会社を始めたのか、自社の企業理念などの背景があると顧客の理解度も増します。

ブランディングを行う上で欠かせない、ブランドストーリーの作り方や考え方について解説をしていきたいと思います。

愛されるものにはなぜ物語があるのか。

物語には人を惹きつける力があります。

映画やドラマ、スポーツなど自分自身は画面の向こう側に居るのにも関わらず感情移入をしてしまいます。

そして登場人物の誰々がこうだった。など感想を言いあったりもします。

 

人は共感をすることができます。

この共感こそがブランディングには必要不可欠となります。

「自社や商品にはそんなドラマみたいな話はないよ」と思われる方もいるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。

ブランドストーリーを考える上で必要な「BEAFの法則」とブランドストーリーを作る上で必要な「商品提供価値ラダー」を解説していきます。

コンセプトとペルソナを用意しよう

ブランドストーリーを作りあげる上で必要なものがあります。

それがコンセプト・企業理念とペルソナ(ブランドパートナー)です。

コンセプト・企業理念の作り方は、

売上アップと社会貢献のための魅せる経営理念とは

「ブランドコンセプトの作り方(リンク対応)」

を参考にしてみてください。

ペルソナの作り方は、「自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方」を参考にしてみてください。

自社(企業理念)や商品(ブランドコンセプト)に対する想いとそれを誰(ブランドパートナー)に一番伝えたいのかを元にブランドストーリーを構築していきます。

魅力価値を一つにまとめる

「自社の魅力や商品の良いところを教えてください。」この問いに対し、答えてくれる人は多くいます。

もちろん良いところがなくては魅力もありませんのでなければならないと思いますが、良いところばかりを話しても購買にはつながりにくくなっています。

どんなにいい映画も見どころだけを見せられても面白みに欠けますし、なにより共感ができません。

共感を得るためには順序が必要だからです。

BEAFの法則

BEAFの法則はランディングページに多く使用されています。

通常ホームページは様々なページで構成されていますが、ランディングページは特定の商品・サービスを販売する事に特化したページです。

リンクなどを多くつけずにお問い合わせまたは購入ボタンのみで構成されたページを指します。[/su_spoiler]

ランディングページはアクセスしたユーザーに対して1ページで対象の商品・サービスを購入するところまで伝えなければなりません。

そこで有効なのがBEAFの法則です。

Benefit(購入メリット)Evidence(論拠)Advantage(競合優位性)Feature(特徴)の頭文字からとられた法則で、魅力を理解・納得してもらい購入してもらえるよう促す法則です。

BEAFの法則使い方

まずはじめにBenefit(購入メリット)購入するメリットを伝えます。

商品そのものの紹介や魅力を伝え、その次にEvidence(論拠)で商品の実績やお客様の声で第三者からも支持を受けていることを伝えます。

Advantage(競合優位性)で他の商品と比較を行い商品がどれだけ良いものかを伝えます。

そして最後にFeature(特徴)で商品詳細の説明を行います。

的確に商品の特徴やメリットを伝え購買へ繋げるBEAFの法則はブランドストーリー作りにも応用することができます。

 

商品提供価値ラダーをつくろう

ブランドストーリーは以下の構造で作り上げていきます。

ここで先ほどのBEAFの法則を合わせていきます。

BEAFの法則と一つ違う点があります。それは他社との比較をさせないような構成を意識するようにしましょう。

各ブロックが一つの話となる様にまとめ上げていく必要があります。

まずは各ブロックについて解説をしていきます。

生活者にとってのベネフィット

消費者となる前の生活者は、自身の価値観にふさわしいかどうかで商品を選択しています。

ここでは生活者としての話などを記述していきましょう。

Evidence(論拠)で論拠を提示します。

例:金額も高価だが「本当に良いもの」と言われている○○で作られた高級和牛は多くのお客様に選ばれ続けています。

消費者にとってのベネフィット

商品そのものの価値やメリットのことを記述していきます。なぜこの商品や会社を利用するのかという顧客の利用動機を明確に説明します。

効果や効用などの説明もここに該当します。

Benefit(購入メリット)を伝え、商品の特徴を紹介。

例:○○の高級和牛はソースが要らないくらい肉汁に甘みとコクがあります。レアに焼き上げ塩コショウだけの味付けで今までにないほどの美味しい和牛体験ができます。

体感できる商品・会社の独自性

なぜ他社の商品ではダメなのか体感できる商品・会社の独自性を説明します。

ここが一番差別化ができるポイントであり、独自製法・技術などの話もここに該当します。

ブランディングでいう差別化は、価格や品質ではなくこの会社・商品だから選ぶというブランドとしての差別化を意味します。

Advantage(競合優位性)ブランディングは競合比較をされない独自性を打ち出すことで優位性を出すようにしましょう。

例:こんなに美味しい和牛はどうすればできるのかそれは育て方と餌に徹底的にこだわり、牛の運動量や体調管理などを徹底しているからなのです。

独自性を支える体感できない独自性

独自性を打ち出すまでには様々な想いや苦難があるはずです。

今に至るまでのこだわりや想い、試行錯誤などを説明していきます。

Feature(特徴)なぜここに至ったのか商品・会社の想いや試行錯誤を説明。

例:牛にとっても人にとってもどんな和牛を育てる事が最適なのかを考え、どうすれば美味しくご満足いただけるのか、どんな味ならば感謝するほどの和牛になるのかを追求しました。

「なぜなら」「だから」で繋げる

商品提供価値ラダーは「なぜなら」「だから」で繋げる様にすることで矛盾などを感じさせないようにします。

上から読んでも、下から読んでも「なぜなら」「だから」で繋いで違和感がないものにしましょう。

4つのブロックを一つの文章にまとめる事でブランドストーリーが完成します。

ブランドストーリー作成時の注意点

ブランドストーリーを作成するときには以下の点に気を付けて作成をしましょう。

  • 長く使うものなのでブレないストーリーにしよう
  • 競合比較をされないストーリーを作ろう
  • ブランドパートナーが読んでみて心が動くかを重視しよう
  • 抽象的な文章は避け具体的な表現を意識しよう
  • スタッフ全員が言えるように100字程度に圧縮しよう

ブランドストーリー自体は長文でも構いません。

実務でスタッフが活用できるように100字程度に抑えた文章も用意すると良いでしょう。

まとめ

ブランドストーリーを作成する際は、自社やその周りの環境などを調査し、企業理念・コンセプト、ブランドパートナーを用意した段階で作りはじめましょう。

出来上がったブランドストーリーは多くの人に読んでもらいどう感じたのか、何が足らないのかなど参考意見を取り入れるようにしましょう。