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「リスティング広告やSNSに予算をかけ、サイトのアクセス数は伸びている。なのに、相見積もりばかりで成約しない。成約してもクレームが多い」
日々、数字と格闘する営業・マーケティング責任者の方から、このようなジレンマ(悩み)をよく伺います。
結論から言います。
それは、あなたの集客手法が悪いのではありません。「とりあえず人を集める」ことばかりに固執し、御社とお客様の間に強烈な『ミスマッチ』が起きているからです。
本記事では、「価格」で集めた顧客がなぜ現場を疲弊させるのかという残酷なロジックを解き明かし、多種多様なアクセスの中から「自社に最適な優良顧客」だけを抽出するフィルターの作り方を端的に解説します。
アクセスはただの「1」ではない。多種多様な目的が混在している事実
すべての客が同じ「1アクセス」としてカウントされる危険性
アクセス解析の画面を見ると、すべての訪問者は単なる「1」という数字で表されます。右肩上がりのグラフを見れば、マーケティング担当者としてはひとまず安心してしまうものです。
しかし、その「1」の中身を冷静に分析してみてください。
「間違えてクリックした人」「とりあえず一番安い所を探している人」「同業者の偵察」そして「本気で探している人」。全く目的の違うアクセスが雑多に混在しているのが事実です。
自社に合わないのは「悪」ではなく、ただの「ミスマッチ」
価格重視のお客様や、他社と比較ばかりしているお客様が悪いわけではありません。単に「御社が提供できる価値と、相手が求めているものが違う」だけです。
しかし、アクセス数を稼ぐために「誰にでも好かれよう」として無難なことしか書いていないホームページは、この「求めているものが違う人」まで引き留めてしまいます。結果として、互いにとって不幸なミスマッチを生み出し、現場の営業担当者の時間を奪っていくのです。
価格で集めた客はクレームを生む。ミスマッチの残酷な構造
差別化できない企業は、最後は「価格」で訴求するしかない
自社に最適なターゲットを絞れない(強みが明確でない)まま、無理にアクセスを集めようとするとどうなるか。最後は「安さ」や「手軽さ」をエサにして、網を広げるしかなくなります。
価格で引っ張られた客は、御社の「本質」を見ていない
「他より安いから」という理由だけで来たお客様は、御社の企業理念やこだわり、サービスの「本質的な価値」には全く共感していません。そのため、少しでも自分の期待とズレると、以下のような理不尽な不満を口にします。
「もっと安くならないの?他社はもっと割引してくれたよ」
「こっちは客なんだから、これも無料でやってよ」
「(説明書も読まずに)使い方が分からない!安かろう悪かろうだ!」
営業現場は、こうした「自社の価値観と合わない顧客」の対応に追われ、疲弊していきます。これこそが、アクセスが増えてもクレーム(ミスマッチ)ばかりが多発する構造的なメカニズムです。
価値を理解して選んだ客は、クレームを言わない
逆に、自社のスタンスや強みを明確に提示し、そこに共感してくれた「自社に最適なお客様」とお取引をすべきです。
一般的に価格が高かったとしても、「その価値(本質)を理解した上で」利用してくれるため、クレームは起きません。むしろ、「御社にお願いしてよかった」と、価格競争とは無縁の熱狂的なファンになってくれます。
「集める」マーケティングと、「抽出する」ブランディングの決定的な違い
多くの人がマーケティングとブランディングを混同していますが、この2つは役割が全く異なります。
マーケティングは、大量のアクセスを注ぎ込む「漏斗(ファネル)」
マーケティング(広告・SEO・SNS等)は、巨大な「漏斗(ファネル)の広い口」です。
より多くの人に認知させ、多種多様なアクセスをかき集めて注ぎ込むための活動です。これ自体は間違っていません。
ブランディングは、自社に最適な顧客だけを抽出する「濾過器(フィルター)」
一方でブランディング(強みの言語化・HP等)は、集まったアクセスの中から「自社の価値観とピタッと合うお客様」だけを丁寧に抽出(マッチング)する濾過器(フィルター)です。
「ウチはこういう想いでやっています」「こういうお客様のお役には立てません」という明確な基準を設ける活動であり、決してロゴを綺麗にすることではありません。
ブランディングなきマーケティングは、互いに疲弊を生む
漏斗の先に「自社の強み」というフィルター(濾過器)がセットされていないとどうなるか。
価値観の合わない多種多様なアクセス(泥水)が、そのまま営業現場に流れ込みます。これが、相見積もりやクレーム対応による疲弊を生む「売れない・疲弊する」の正体です。
洗練されたブランディングは、マーケティングの「蛇口」を最適化する
濾過器(ブランディング)の精度が極限まで高まり、「自社に最適な顧客はどんな人か」が明確になれば、むやみに大きな漏斗で大量のアクセスを集める必要すらなくなります。
「どの蛇口(広告媒体、SNS、検索キーワード)をひねれば、最初から純度の高い(選別された)アクセスが集まるか」を逆算して選べるようになります。結果的に無駄な広告費が削減され、マーケティングの投資効率(CPA)が劇的に向上するのです。
「見せ方」が定まれば「打ち方」が変わり、数字(KPI)が劇的に改善する
自社の価値観という「強力なフィルター(見せ方)」が定まれば、必然的に「どのような媒体で、どう広告を打つか(打ち方)」が変わります。 これにより、マーケティングの各種数字(KPI)は劇的な改善を見せます。
無駄な広告費の削減(CPA改善)
「誰に・何を届けるか」が明確になるため、手当たり次第に網を広げる無駄な広告出稿がなくなり、顧客獲得単価(CPA)が下がります。
精度の高いリード獲得
価値観のフィルターを通るため、「とりあえず見積もりを」ではなく「御社にお願いしたい」という温度感の高い良質なリードだけが抽出されます。
商談での成約率向上
「この客はウチの価値観に合わないから追わない」という明確な基準ができるため、営業マンが無駄な相見積もり対応で疲弊せず、本命の顧客に時間を割けるようになり成約率が跳ね上がります。
DIANTの「ソリューションデザイン」で最適な濾過器を設計する
最適なマッチングを生む濾過器を作るためには、まず自社の「本質的な強み」を深く理解し、要素に分解して何層ものフィルターとして言葉にしなければなりません。
私たちDIANTは、単にホームページを作る制作会社ではありません。『Tsumugi(ツムギ)』という伴走型フレームワークで御社の暗黙知を引っ張り出し、強力なフィルターを構築します。
Tsumugiの「5つの糸」が、強力なフィルターになる
DIANTでは、以下の5つの視点から自社の価値を言語化し、濾過器の中にセットします。
1. 想いの糸(MI): 「なぜこの事業をやっているのか」という経営者の哲学。これに共感しない客(価格しか見ない客)をまず弾きます。
2. 顔立ちの糸(VI): 想いを視覚化したデザイン。ひと目で「ウチが求めている会社だ(違うな)」と直感的に抽出します。
3.行動の糸(BI): 社員の具体的な行動指針。現場の対応力とスタンスを示し、安心感を求めない客を弾きます。
4. 届け方の糸(DI): 最適な顧客に出会うための導線設計。無駄な広告媒体を切り捨てます。
5.紡ぎ方の糸(RI): 一度繋がった顧客をファン化させる仕組み。
これら5つのフィルターが重なり合うことで、「あなたにお願いしたい」という純度の高い顧客だけが、営業現場に届くようになるのです。
洗練されたブランディングがもたらす「営業現場のリアルな変化」
この強力な濾過器(ブランディング)が完成すると、現場には目に見えて3つの変化が起きます。
1.相見積もりが消滅する
「他社と比較検討しています」という問い合わせが激減し、「御社の考えに共感しました。御社にお願いするにはどうすればいいですか?」という「指名」での問い合わせに変わります。
2.営業の商談時間が半分になる
事前にホームページ(濾過器)を通して、自社の強みや価格の根拠を理解した上で問い合わせてくるため、ゼロから自社の説明をする必要がなくなり、即座に具体的な提案に入れます。
3. マーケティングの「蛇口」を最適化できる(CPAの改善)
「自社に最適な顧客はどんな人か」が明確になるため、むやみに大きな漏斗で大量のアクセスを集める必要がなくなります。「どの蛇口(広告媒体、検索キーワード)をひねれば、純度の高いアクセスが集まるか」を逆算して選べるようになり、無駄な広告費が劇的に削減されます。
まずは自社の「濾過器の状態」を確認してみませんか?
無闇に漏斗(マーケティング)の口を広げてアクセスを集める前に、自社の強みという「濾過器(ブランディング)」をセットし、価値観の合うお客様とだけ丁寧に出会う仕組みを作ること。
それこそが、価格競争と無駄な広告費から抜け出す唯一の最短ルートです。
「自社の強みが明確になっているか分からない」
「自社のホームページが、ただのザルになっていないか知りたい」
そう思われた責任者の方へ向けて、DIANTではプロの視点からブランドとWebサイトの現在地を客観的に診断する『無料Webサイト・ポテンシャル診断』や、自社のらしさを見つけるヒントが詰まった『ブランド構築ガイドブック』をご用意しています。
