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「ホームページをリニューアルするために複数の制作会社に相見積もりを取りたいが、どうやってこちらの要望を伝えれば、的確な提案をもらえるのだろうか?」
ホームページ制作をご検討中の経営者様から、このようなご相談をよくいただきます。複数の会社を比較検討するのは素晴らしいことですが、「自社がWebで何をしたいのか」をうまく伝えられず、各社から出てきた提案内容や金額がバラバラで、結局どこを選べばいいか分からなくなってしまうケースが非常に多いのです。
この記事では、制作会社から質の高い提案を的確に引き出すための魔法のツール「提案依頼書(RFP)」について、その重要性と、専門知識がなくてもA4一枚で書ける簡単な書き方を分かりやすく解説します。
最後までお読みいただければ、業者ごとの提案力(ソリューション力)を正確に比較できるようになり、貴社の事業を本当に成長させてくれるパートナー選びに迷わなくなります。
複数の制作会社に相見積もりを取る際、「口頭」で伝えるのが危険な理由
「打ち合わせの場で、口頭でこちらの希望を伝えれば、プロなんだから良い提案を持ってきてくれるだろう」
本業でお忙しい経営者様は、ついこのように考えてしまいがちです。しかし、これが相見積もりを失敗させる最大の原因です。
伝言ゲーム状態になり、業者ごとに解釈と見積もり金額がバラバラになる
口頭での説明は、どうしてもその場の雰囲気や担当者の受け取り方によって「解釈のブレ」が生じます。
例えば「集客できるかっこいいホームページを作りたい」と口頭で伝えたとします。
A社は「デザイン重視で30万円」の提案をしてきましが、B社は「集客のための本格的なマーケティング戦略を含めて150万円」の提案をしてきました。これでは、前提条件が全く違うため、どちらが貴社にとって本当に価値のある提案なのか、比較のしようがありません。
そこで活躍するのが「提案依頼書(RFP)」という道しるべです
専門用語で「RFP(Request for Proposal)」と呼ばれるこの書類は、日本語に訳すと「提案依頼書」となります。 「当社はこういう現状で、こういう課題を抱えています。予算と期限はこれくらいです。これらを解決するための最適な提案(ホームページの構成や戦略)を作ってください」と、制作会社に対して要望をまとめた「書面」のことです。
全社に同じRFPを渡すことで、全社が同じ「前提条件(土俵)」に立つことになり、純粋に「どの会社が一番うちの課題を解決してくれそうか(提案力・ソリューション力)」を正確に比較できるようになるのです。
【図解】専門知識は不要!A4一枚で作る「簡単なRFP」の書き方と4つの必須項目
「提案依頼書」と聞くと、分厚くて難しい専門的な書類を想像されるかもしれませんが、ご安心ください。
大規模なシステム開発でもない限り、中小企業のホームページ制作であれば「A4用紙一枚」に要点をまとめるだけで十分機能します。
RFPは、家づくりにおける「理想の暮らし方の要望書」と同じ
RFPは、家を建てる際に建築士に渡す「要望書」と全く同じです。
「対面キッチンにしてほしい」「壁の素材は珪藻土で」といった専門的な「解決策」を書く必要はありません。
「家族の会話が増えるリビングにしたい」「冬でも暖かい家が良い」という「叶えたいこと(目的)」と「予算」を書くのがRFPの役割です。
これだけは外せない!4つの必須項目(目的・予算・納期・現状の課題)
Webの専門知識は一切不要です。以下の4つの項目を、経営者様ご自身の言葉で箇条書きにしてみてください。
1. ホームページを作る目的(ゴール)
- 例:「月に5件の質の高い問い合わせを獲得し、売上を上げたい」
- 例:「年間で3名の経験者を採用したい」
2. 現状の課題(今、何に困っているか)
- 例:「現在のサイトは古く、スマホで見づらい。競合他社に見劣りしている」
- 例:「アクセスはあるようだが、全く問い合わせに繋がっていない(穴の空いたバケツ状態)」
3. 予算の目安
- 例:「初期費用として〇〇万円〜〇〇万円程度」
- ※「良い提案なら予算は増やす」という場合は、その旨も記載すると質の高い提案が集まりやすくなります。
4. 希望納期
- 例:「〇月〇日の展示会に間に合わせたい」「〇月の採用シーズンまでに公開したい」
この4つが明確になっているだけで、制作会社は「どうすればこの予算と期間内で、この課題を解決できるか」を真剣に考え、的確な提案書を作成することができます。
制作会社から最高の提案(ソリューション)を引き出すちょっとしたコツ
「デザインやシステム(解決策)」を指定するのではなく、「悩み」をそのまま書く
RFPに「WordPressを使ってください」「青色を基調としたデザインにしてください」と具体的な解決策を書いてしまうと、どの制作会社からも「言われた通りの青いWordPressサイト」の提案しか出てきません。これでは、プロに頼む意味が半減してしまいます。
「ブランドの信頼感を高めたい」「社内で簡単に更新できるようにしたい」という「悩み・目的」を書き、「それをどう実現するかは、プロである制作会社に考えてもらう」のが正解です。
提出後の「逆質問」の質で、業者の本当の実力を見極める
RFPを各社に渡した後、そのまま提案を待つのではなく、必ず「質問はありますか?」と聞いてみてください。
実力のない業者は「特にありません」と答えますが、優良な制作会社は「この課題の背景には何がありますか?」「御社の本当の強みはどこですか?」と、RFPを深掘りする「本質的な逆質問」をしてきます。
この対話のキャッチボールができる会社こそが、貴社のビジネスに本気で寄り添ってくれる「伴走型のパートナー」になり得るのです。
RFPは「業者をテストする」だけでなく、「共に創る」ための第一歩
見えている課題の奥にある「本質」を読み解く会社を選ぶ
「デザインが古い」という目に見える課題の奥には、「競合との差別化ができていない」「自社の価値観(MI)が言語化されていない」といった、本質的な経営課題が隠れています。
私たち株式会社DIANTは、貴社からいただいたRFPをただ文字通りに受け取ることはいたしません。
専門用語を使わず、経営者様と同じ目線に立って対話を重ねることで、RFPに書かれていない「本当の強み」や「水面下の課題」を一緒に紐解きます。
「言われた通りに作るだけ」の丸投げはお断りする場合がありますが、それは私たちが、デザインだけでなく事業課題そのものをWebの力で解決する「ソリューションデザイン」のプロ集団だからです。貴社の想いを受け止め、持続的な成長を支える良き伴走者でありたいと強く願っています。
RFPを活用し、貴社のビジョンを形にする最高のパートナー選びを
今回は、制作会社から良い提案を引き出すための「提案依頼書(RFP)」の書き方について解説しました。
- 口頭伝達は解釈がブレるため、相見積もりにはRFP(書面)が必須
- 専門知識は不要。A4一枚に「目的・課題・予算・納期」を書くだけで良い
- 解決策を指定せず「悩み」を共有し、プロの提案力(ソリューション)を比較する
RFPは、貴社の想いを形にするための「羅針盤」です。これを一葉用意するだけで、比較検討の精度は劇的に上がり、「思っていたのと違う」という失敗を確実に防ぐことができます。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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