ブランディングは時間をかけて消費者の頭の中に記憶として残し、最高の体験を提供し、顧客との関係性を強化していく施策を指します。
「ブランド戦略をはじめたい」「どんな風に初めていいのかわからない」など言葉ばかりが先行してしまい実際の戦略へと落とし込み実行するまでのプロセスが分からないというご意見を多くいただきます。
今回は当ブログで紹介した記事を時系列順まとめて実際のブランディング戦略の立案から開始までプロセスを解説したいと思います。
STEP1 ブランディングを知ろう
ブランディングと言うものが何なのか、どんな特徴を持ち、どんな効果が期待できるのかなどブランディングについての大枠を知る必要があります。
普段私たちが耳にする「ブランド」ブランドはなぜ私たちの頭に残り続けることができるのか、またブランディングを自社に取り入れる事でどんな力を発揮することができるのかなどブランディングについての基礎を解説していきます。
ブランディングの最大の特徴ともいえる差積化。差別化との違いからブランディングの有用性を解説していきます。ブランディング=差積化という考え方ができます。時間はかかるものですがかけた分だけそのブランドは業界内でゆるぎないモノへと成長します。
ブランディング活動というと抽象的になりがちです。せっかく立てた戦略も戦略のまま実行に移せなければ意味がありません。そこで社内全体の共通認識として全体像と実務の落とし込みを明確にし各部署でブランディング活動を実践してもらう試みが必要です。
STEP2 分析と基盤づくり
ブランディングを理解をした上でまずはじめに分析と基盤を作る必要があります。
自社の経営理念など想いを業務に落とし込む事で内側からのブランディングを促します。
企業理念やミッション・ビジョン・バリューの考え方について解説をしています。会社や店舗の基礎となる部分です。ここの決め方によってファンになってくれる顧客と利用しない消費者の傾向が分かれていきます。とても重要ですので丁寧に策定をしていきましょう。
3つの分析を進めよう
自社を知るには業界内の動向や他社の活動、世間の動きなど様々な分析を進めていく必要があります。
ここで紹介する3つの基本分析はブランディングを始める上で必ず行わなければならない分析です。
欠かさず行うようにしましょう。
市場・競合・自社の3つの視点から自社に降りかかる恐れのあるリスクなどを分析します。全体の動きから自社の取るべき指針を浮かび上がらせます。
STEP3 ブランディング3つの柱を作ろう
ブランディングを開始するには自社ブランドの3つの柱を作成しなければなりません。ブランドパーソナリティ・ブランドパートナー・ブランドストーリーとブランディングをはじめるにはこの3つを作成し、基本軸をブラさずにブランディング活動を行わなければなりません。
またこの3つの柱は全て関連しています。ブランドパートナーに響くブランドストーリーでなければなりませんし、業界内の位置づけもストーリーとパートナーに合った位置づけを考えなければなりません。
ブランディングに必要な3つの柱
STEP4 顧客との関わり方とステージ
ブランディングを開始していきなりブランドパートナーが現れるわけではありません。
ブランディングを通して顧客と良好な関係をとり新たな集客へ繋げるためにはブランディングから見た顧客のステージと関わり方を知らなければなりません。
優良顧客へと成長させるためには会社と顧客との良好な関係が必要となります。この良好な関係こそが次の顧客を生み出す一つのきっかけとなるのです。
STEP5 スタートのタイミングとアイデア創造方法
ブランディングを開始するにも適切なタイミングがあります。それは商品や会社何をブランディングの対象とするのか、市場はどの状態なのかによって適切なタイミングが異なります。
また、ブランディング活動を行う中でブランディングのアイデアも必要とされていきます。そのタイミングと発想方法を覚えておきましょう。
ブランド戦略を進める上で欠かせないのが始めるタイミングです。ブランディングをよりスムーズに良いスタートダッシュをかけるにはどのタイミングなのかを考えていきます。
ブランディングにはコンテンツ提供価値とリレーション提供価値の二つの価値があります。この二つの価値を創造するアイデアを8つの方向から探っていきます。
STEP6 プロジェクト化と企画書をふまえたプレゼンテーション
ここまでくると自社ブランドの大枠は完成してきたと思います。ブランディングは会社全体で行う施策です。
その為にもブランディングを1つの部署だけで行わず全体で行うプロジェクト化を進めなければいきません。
さらには、ブランディング戦略を上司や社長、同僚にブランディング活動の理解と稟議を通さなければなりません。
STEP7 ブランディング活動に有用なツール
企画書も通り、実際のブランディング活動のステップへ移っていきます。ブランディング活動で欠かせないツールの代表例として下記3つのツールをご紹介していきます。
いずれも良く知られているものばかりですが、ブランディングとの関係性などについても各記事で解説をしております。
ブランドシンボルとなるロゴはブランディングを行う上で欠かせないものです。ロゴはどんな働きをしブランディングとどう関わっていくのかを解説いたします。
魅力と価値を最大化ブランディングに最適なサイト制作とは
ブランドの存在をより効率的に広く伝えていくにはホームページが必要となっていきます。ブランディングに最適なホームページとはどのようなものなのかを解説いたします。
まとめ
以上がブランド戦略から開始までのプロセスとなります。
いかがでしたでしょうか。今回解説した内容は以下になります。
- STEP1 ブランディングを知ろう
ブランディングの基礎を理解しよう。
ブランディングの特徴、差積化を理解しよう。
全体像を把握品枯れを確認しよう。 - STEP2 分析と基盤づくり
経営理念を作成または確認しよう。
SWOT分析・PEST分析・3C分析を行う - STEP3 ブランディング3つの柱を作ろう
ブランドパートナー・ブランドパーソナリティー・ブランドストーリーを作ろう - STEP4 顧客との関わり方とステージ
顧客のステージを確認しよう。
関係を作りながら集客をする仕組みを設計する。 - STEP5 スタートのタイミングとアイデア創造方法
スタートのタイミングを見極めよう
アイデア創造方法を活用し自社ブランディングに落とし込もう。 - STEP6 プロジェクト化と企画書をふまえたプレゼンテーション
プロジェクト化して社内全体で取り組もう。
企画書を作成し許可をもらおう。 - STEP7 ブランディング活動に有用なツール
ホームページ・ロゴ・名刺を見直していこう
上記ステップを行う事でブランディングのスタートラインに立つことができます。