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私たちが、お客様に『そのウェブサイトリニューアル、今はやめましょう』とご提案した、たった一つの理由

この記事の目次

「そろそろ、ウェブサイトを新しくしませんか?」
その一言に、即答できますか?

制作会社からの営業電話や、社内の若手社員からの進言で、ふと「ウェブサイトをリニューアルしませんか?」と言われる。

確かに、自社のウェブサイトのデザインはもう何年も変わっておらず、古さを感じ始めている。
競合他社は、次々と綺麗でモダンなサイトにリニューアルしているようだ。漠然とした焦りを感じる…。

しかし、その一方で、社長であるあなたの心のどこかで、こんな冷静な声が聞こえてきませんか?
「本当に、今やるべきことなのだろうか?」
「多額の費用をかけて、一体どんな効果があるというのか?」
「営業担当者の言うがままに契約して、結局“カモ”にされるのだけは避けたい…」

私たちは、茨城県古河市を拠点に、中小企業様向けのデザインとブランディングを専門とする会社です。だからこそ、敢えて、最初に申し上げます。

明確な目的のないウェブサイトリニューアルは、お金をドブに捨てるようなものです。 

私たちの仕事は、単に見た目が美しいウェブサイトを作ることではありません。
お客様のビジネスを成功に導く、「意味のある投資」を共に行うパートナーであることです。 

この記事では、貴社がウェブ制作会社に連絡をする前に、社内で冷静に、そして客観的にリニューアルの必要性を判断するための『3つのYES/NO判断基準』をご提供します。

この基準を使えば、そのリニューアルが「今やるべき戦略的投資」なのか、それとも「見送るべき無駄なコスト」なのかを、社長自身が自信を持って見極めることができるようになります。

判断基準①【目的 WHY】:そのリニューアルは、明確な「経営課題」を解決するためですか?

まず最初の、そして最も重要な質問です。

YES: 「私たちは、[具体的な経営課題] という問題を解決するために、ウェブサイトをリニューアルする」と、明確な言葉で説明できる。
(例:「新規顧客からの問い合わせが月5件未満である」「弊社の価値観に共感してくれる、質の高い人材からの応募が全く来ない」「会社の信頼性が低く見られ、相見積もりでいつも不利になっている」など)


NO: 「なんとなくデザインが古くなったから」「競合他社が新しくしたから、うちも」「もっとカッコよく、今風にしたいから」といった、漠然とした理由しか挙げられない。

なぜ、この基準がこれほど重要なのか?

明確な目的(WHY)がなければ、そのリニューアルが成功したかどうかを測るための「モノサシ」が存在しないことになります。「カッコよくする」という曖昧な目的では、かけた費用に対してどんなリターンがあったのか(投資対効果)を判断できず、次の戦略にも繋がりません。

ウェブサイトは、社長室に飾る絵画のような「アート」ではありません。
それは、売上向上、人材採用、信頼性向上といった、シビアな経営課題を解決するための、極めて具体的な「ツール」なのです。 

もし答えが「NO」なら、まず何をすべきか?

今、ウェブ制作会社を探すのはやめましょう。焦る必要はありません。 

その前に、まず社内でじっくりと時間をかけて「今、私たちの会社が抱える最も重要な経営課題は何か?」「その課題を解決するために、ウェブサイトはどのような役割を果たせるだろうか?」を議論し、リニューアルの明確な「目的」を定めることが最優先です。

判断基準②【中身 WHAT】:ウェブサイトで伝えるべき「独自の価値」の準備はできていますか?

目的が定まったら、次の質問に移ります。

YES: 「私たちの他社にはない独自の強みは〇〇で、私たちのサービスを本当に届けたい理想のお客様は△△な人たちだ。だから、新しいウェブサイトでは、□□というメッセージを、自信を持って伝えたい」と、伝えるべき“中身(コンテンツ)”の核となる部分が明確になっている。

NO: 「どんな情報を載せるかは、デザイナーさんと相談しながら、良い感じに考えていきたい」「とりあえず、今のサイトに載っている情報を、新しく綺麗に見せてほしい」と考えている。

なぜ、この基準がこれほど重要なのか?

ウェブサイトは、貴社の価値やメッセージを伝えるための「器」です。そして、デザイナーはその「器」を美しく、機能的に作るプロフェッショナルです。

しかし、どんなに素晴らしい器も、伝えるべきメッセージ(WHAT)、すなわち“中身”が空っぽでは、誰の心にも響きません。デザイナーは、貴社の「器」をデザインすることはできますが、「中身」である貴社の事業の本質的な価値や、社員の皆様の熱い想いを、ゼロから生み出すことはできないのです。

もし答えが「NO」なら、まず何をすべきか?

器作りの前に、まず「中身」を徹底的に磨き上げる作業が必要です。

自社の「独自の強み」「理想のお客様像(ターゲット)」「そのお客様の心に響く、約束の言葉(コアメッセージ)」を、社内で議論し、明確に言語化する作業が不可欠です。

これは、私たち株式会社DIANTがブランディング策定サービス『Tsumugi』で最も重視している、企業の魂である「想いの糸(MI – Mind Identity)」や、価値を届ける戦略である「届け方の糸(DI – Delivery Identity)」を、お客様と共に紡ぎ出すプロセスそのものです。 

判断基準③【覚悟 HOW】:リニューアル後、サイトを“育てていく”覚悟はありますか?

最後の質問は、未来に向けた覚悟についてです。

YES: ウェブサイトのリニューアル後、誰が(どの部署・担当者が)、どのくらいの頻度で、どんな情報(ブログ記事、導入事例、お知らせなど)を更新していくか、具体的な「運用体制」と、それを継続していく「覚悟」が決まっている。


NO: 「とりあえず立派なサイトを作って公開すれば、あとは大丈夫だろう」「更新は、何か必要になった時に考えればいいや」と思っている。

なぜ、この基準がこれほど重要なのか?

ウェブサイトは、家と同じです。建てて終わり(公開して終わり)ではありません。「公開してからが、本当のスタート」なのです。

全く更新されず、何年も前の情報がそのままになっているウェブサイトは、やがて蜘蛛の巣が張り、“デジタルな廃墟”と化してしまいます。

それは、お客様からの信頼を失うだけでなく、「このサイトは管理されていない」と検索エンジンからも判断され、誰からも見つけてもらえなくなってしまいます。
ウェブサイトを継続的に育てていく(HOW)という覚悟と具体的な計画がなければ、リニューアルの効果は一瞬で終わり、多額の投資が無駄になってしまうのです。

もし答えが「NO」なら、まず何をすべきか?

リニューアルの設計と同時に、現実的な運用計画を立てることが不可欠です。
「誰が、いつ、何をするのか」。社内の誰が担当者になるのか、その担当者の業務時間を確保できるのか。もし社内での対応が難しいのであれば、更新作業を外部のパートナーに委託することも含めて、継続的な運用コストをあらかじめリニューアル計画に組み込んでおく必要があります。

誠実なパートナーは、時には「NO」と言うものです。

ウェブサイトリニューアルは、 「WHY(目的)」「WHAT(中身)」「HOW(覚悟)」 この3つの重要な問いに対する、貴社自身の明確な答えが揃って初めて、成功への道を力強く歩み始めることができます。

DIANTの約束

私たち株式会社DIANTは、お客様からウェブサイトリニューアルのご相談をいただいた際に、もしこの3つの基準が明確になっていなければ、時にはこうご提案することがあります。
「社長、今はまだ、サイトを作るべきではありません。まずはご一緒に、会社の“中身”である、その素晴らしい価値を言葉にすることから始めませんか?」

それは、私たちが単なる言われたものを作るだけの制作会社ではなく、お客様の事業の成功に本気でコミットし、共に未来を創る「パートナー」でありたいと、心から願っているからです。

この3つの判断基準を通じて、貴社が「今、本当にやるべきこと」は明確になったでしょうか?
もし、3つのYESが揃い、信頼できるパートナーと共に戦略的なリニューアルを進めたいとお考えの場合も、 あるいは、まずは「WHY(目的)」や「WHAT(中身)」を、専門家と一緒にじっくり固めることから始めたいとお考えの場合も、 ぜひ一度、私たちにご相談ください。

私たちは、一方的にサービスを売り込むのではなく、貴社にとって「本当に必要なことは何か」を、誠実に、そして真摯に、共に考えます。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。
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