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「企画書が通らない…」は数字のせい? 担当者を唸らせる“伝わる”数字の見せ方5選

この記事の目次

「渾身の企画書、なぜか今回も『ペンディング』…」「データもちゃんと入れたのに、反応が薄い…」
企画書や提案書を作成する中で、そんな悔しい経験はありませんか?どんなに優れたアイデアも、相手にしっかり伝わらなければ承認には繋がりません。特に、説得力の鍵となる「数字」。その力を最大限に引き出せていますか?
もしかしたら、企画が通りにくい原因は「数字の見せ方」にあるのかもしれません。ただ数字を並べるだけでは、相手の記憶に残らず、データは埋もれてしまいます。
この記事では、あなたの企画書・提案書の訴求力を劇的に高める、「担当者を唸らせる“伝わる”数字の見せ方」の具体的なテクニックを5つ、事例と共に解説します。明日からの資料作成を変えるヒントがここにあります。

なぜ「数字の見せ方」が企画書の成否を分けるのか?

数字は客観的な事実ですが、その「伝え方」次第で、説得力は何倍にもなります。なぜ見せ方が重要なのでしょうか?

比較で価値がわかる

「市場シェア10%」だけではピンときませんが、「業界平均5%の中、当社は10%」なら価値が明確になります。人は比較することで数字の意味を理解します。

自分ごと化で記憶に残る

「年間100万円削減」より「社員1人分の月給に相当するコスト削減」の方がインパクトを実感できます。
身近な価値への変換が重要です。

視覚化で理解が早まる

文字だけの数字の羅列より、グラフや図解の方が、相手は短時間で直感的に内容を理解し、記憶しやすくなります。

見せ方が信頼性も左右する

整理された分かりやすい資料は、内容への信頼性を高めます。逆にごちゃごちゃした資料は不信感にも繋がります。

このように、数字の「見せ方」は、相手の理解度、納得度、そして企画の承認に直結する重要な要素なのです。
では、具体的なテクニックを見ていきましょう。

01

比較で数字の価値を際立たせる

数字単体では価値が伝わりません。必ず「比較対象」を示し、数字の意味を具体的にしましょう。

比較対象の例

  • 過去(前年比など)
  • 目標(達成率など)
  • 競合(市場での位置など)
  • 業界平均

具体例:売上報告

NG

当四半期の売上は5,000万円でした。

OK

当四半期の売上は5,000万円となり、前年同期比で110%を達成しました。

当四半期の売上は5,000万円となり、目標の4,800万円を達成(達成率104%)、これは業界全体の成長率(平均3%増)を大幅に上回る結果です。

02

単位変換で自分ごと化を促す

大きな数字や専門的な単位は、相手が「自分ごと」として捉えやすい身近な価値に変換しましょう。

具体例:コスト削減効果

NG

年間120万円のコスト削減が見込めます。

OK

年間120万円、これは営業担当者1名の月給に相当する金額です。

具体例:顧客満足度

NG

顧客満足度は92%でした。

OK

顧客満足度は92%、つまりお客様25人中23人が『満足』と回答くださいました。

03

グラフ・図解で一瞬で理解させる

数字の羅列は避け、グラフや図解で視覚的に訴えましょう。瞬時にポイントを掴んでもらえます。

最適なグラフを選ぼう

  • 推移・変化 → 折れ線グラフ
  • 項目比較 → 棒グラフ
  • 構成比・内訳 → 円グラフ、積み上げ棒グラフ

グラフ作成のポイント

1.情報は詰め込まない

メッセージを一つに絞る。

2.デザインはシンプルに

過度な装飾は避ける。

3.色を効果的に使う

強調したい部分や比較対象で色を変える(3〜4色程度)

4.タイトルを入れる

何のグラフか明確にする。

具体例:棒グラフ

NG

OK

04

ストーリーで数字に命を吹き込む

数字の背景にあるストーリー(課題、目標、努力、成果、展望など)を語ることで、数字に命が吹き込まれ、相手の感情に訴えかけます。

具体例:プロジェクト成果報告

NG

CPAは33%削減、問い合わせは60%増、残業は半減しました。

OK

<課題>プロジェクト開始前、私たちは『高騰する顧客獲得コスト』と『担当部署の疲弊』という課題に直面していました。<努力・行動> 関係部署が連携し、具体的な施策に挑戦しました。<成果>その結果、CPAは目標を大きく上回る10,000円(33%削減)を達成、問い合わせも月平均80件(60%増)となり、残業時間も半分以下の月平均15時間まで削減できました。<展望>この成功を基に、全社的な生産性向上を目指します。

ストーリーは数字に意味を与え、共感を呼び、次のアクションへの期待感を醸成します。

05

デザインの力で見やすさと信頼感を高める

資料全体の「デザイン」、つまり「見た目」も、情報の伝わりやすさと信頼性に大きく影響します。

見やすい資料デザインのポイント

1.整理・整頓

情報をグルーピングし、見出しや箇条書きを活用。

2.視線の流れを意識

重要な情報を左上から右下などに配置。

3.フォントは統一

読みやすいフォントを1〜2種類に絞り、メリハリをつける。

4.色数を絞り、効果的に使う

3〜4色程度で一貫性を持たせる。

5.「余白」を意識する

詰め込みすぎず、適度な余白で洗練された印象に。

おすすめの参考サイトをご紹介

デザインのポイントは分かったけれど、ゼロから美しい資料を作るのは難しいものですよね。そんな時に役立つのが、優れたデザインのスライドを集めた参考サイトです。たくさんの事例を見ることで、レイアウトや配色の「引き出し」が自然と増えていきます。

▼伝わるデザインのヒントがここに

ブランディングデザインについて

ここまで見てきた「情報を整理し、意図通りに分かりやすく、魅力的に伝える工夫」は、まさに「デザイン」の本質です。
そして、この「伝えるためのデザイン」を、個別の資料作成という点から、企業や商品・サービスの価値伝達という線、そして面へとスケールアップさせたものが「ブランディングデザイン」に他なりません。これは単に見た目を美しく整えるだけでなく、企業の「らしさ」(価値観、理念、強みなど)を明確にし、お客様や社会とのあらゆる接点で一貫性を持って表現していく、戦略的な設計活動です。

「何を」「誰に」「どのように」伝えるかを戦略的に設計し、デザインの力で形にすることで、顧客の共感や信頼を獲得し、ビジネスの成長へと繋げていきます。

ブランディングサービス

TSUMUGI

私たち株式会社DIANTは、こうした企業の「らしさ」をトータルでデザインし、ビジネス成長を伴走支援しています。DIANTの伴走型ブランディングサービス「TSUMUGI(ツムギ)」は、企業の「らしさ」の核となる『固有の価値』を「5本の糸」になぞらえ、それらを丁寧に対話の中から紡ぎ出し、力強く織り上げることで、社会に対して高く掲げる「価値の旗(CI)」を創り上げるサービスです。

価値の旗(CI)を紡ぐ

5本の糸

MI

/ 想いの糸

企業の魂となる理念・ビジョン

VI

/ 顔立ちの糸

ブランドを体現するロゴなどの視覚デザイン

BI

/ 行動の糸

理念を社員一人ひとりの振る舞いへと繋げる組織文化

DI

/ 届け方の糸

誰に、何を、どう伝えれば響くかを設計する伝え方

RI

/ 紡ぎ方の糸

顧客や従業員との長期的な信頼関係、絆づくり

今回お話しした「企画書における数字の効果的な見せ方」は、まさにこのTSUMUGIでいうDI (届け方の糸)VI (顔立ちの糸)に深く関わる要素です。

企画書一枚のデザインから、企業全体のコミュニケーション戦略まで。その根底には、常に「いかに価値を、相手に正しく、魅力的に伝えるか」という共通の課題が存在します。ブランディングデザイン、そして私たちDIANTの「TSUMUGI」は、その課題に対するパワフルな解決策となり得ます。

数字の見せ方を変えれば、企画書の未来が変わる

企画書・提案書の説得力は、「数字の見せ方」一つで大きく変わります。今回ご紹介した5つのテクニックを意識するだけで、あなたの資料は格段に分かりやすく、魅力的になるはずです。

まずは一つでも、次回の資料作成から試してみてください。数字の見せ方を変えることが、あなたの企画の未来を変える大きな一歩となるでしょう。そして、「伝えるためのデザイン」の重要性を感じていただけたなら、ぜひその先にある「ブランディングデザイン」の世界、そして私たち株式会社DIANTの取り組みにもご注目ください。あなたのビジネスをさらに加速させるヒントが、きっと見つかります。

ブランディングデザインにご興味がございましたら、ぜひ以下のリンクもご確認ください。

BRANDING

5本の糸で、価値を紡ぐブランディング伴走支援

ブランディング伴走支援の詳細はこちらから

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