この記事の目次
突然ですが、質問です。
「あなたの会社の『生きる意味』は何ですか?」
もし今、この問いに即座に、自信を持って答えることが難しいと感じたなら、今回の記事はきっとお役に立てるはずです。
日々、目の前の業務に追われていると、つい「何のためにこの仕事をしているのか」「会社としてどこを目指しているのか」といった、根本的な問いと向き合う時間は後回しになりがちかもしれません。
しかし、変化の激しい現代において、会社の「核」となる部分を見失ってしまうことは、気づかぬうちに様々な問題を引き起こす原因となり得ます。
私たち、茨城県古河市に拠点を置く株式会社DIANT(ディアント)は、「ソリューションデザインを通じて、情報が『伝わり』、可能性が『広がり』、人々が『つながる』、心が『はずむ』社会を実現する」ことをミッションに掲げ、中小企業の皆様のブランディングとデザインを支援しています。
私たちが大切にしているのは、単に目先の課題を解決するだけでなく、デザインの力で「未来の問題を未然に防ぐ」という視点です。
そして、その「未来の問題を未然に防ぐ」ための根幹となるのが、今回テーマとして取り上げる「MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)」、すなわち会社の「生きる意味」を明確にすることなのです。
この記事では、
- そもそもMVVとは何か? を、皆さんの「人生」に例えて分かりやすく解説します。
- MVVを定めるだけでなく、それをデザインとブランディングで「伝わるカタチ」にすることの重要性をお伝えします。
- MVVを明確にし、体現することで得られる具体的なメリットをご紹介します。
- MVV策定からその体現まで、DIANTがどのように皆様をサポートできるか(新サービス『Tsumugi』含む)をご案内します。
この記事を通して、貴社がより力強く、迷いなく未来へ進むためのヒントを見つけていただければ幸いです。
MVVって何? 例えるならあなたの「人生の目的・目標・価値観」

さて、「MVV」という言葉、最近よく耳にするようになったけれど、具体的にどういう意味なのか、いまいちピンとこない…という方もいらっしゃるかもしれませんね。
難しく考える必要はありません。会社のMVVは、私たち一人ひとりの「人生」に置き換えてみると、とても分かりやすくなります。
Mission (ミッション) - あなたは「何のために」生きるのか? (Why)
- 人生で言えば… 「自分は何を通じて、世の中に貢献したいのか?」 「どんな役割を果たすために、この世に生を受けたのか?」 「人生を懸けて成し遂げたい、究極の目的は何か?」 …といった、「人生の目的」や「存在意義」、「使命」にあたるものです。これが明確だと、日々の選択に迷いがなくなり、困難な状況でもブレずに進むことができますよね。
- 会社で言えば… 会社が「社会において、どのような役割を果たし、貢献するために存在するのか」を示す、最も根源的な「存在意義」や「使命」です。社会に対して提供する独自の価値や、解決したい課題などを表します。
DIANTで言えば、「ソリューションデザインを通じて、情報が『伝わり』、可能性が『広がり』、人々が『つながる』、心が『はずむ』社会を実現する」がこれにあたります。ミッションは、会社のあらゆる活動の「なぜ?」に答える、普遍的な目的となります。
Vision (ビジョン) - どんな人生を送りたいのか? (Where)
- 人生で言えば… 「将来、どんな自分になっていたいか?」 「どんな場所に到達し、どんな景色を見ていたいか?」 「人生を通じて、どんな状態を実現したいか?」 …といった、「理想の将来像」や「目指すべき具体的な目標地点」です。魅力的なビジョンがあれば、そこに向かって努力するモチベーションが湧いてきます。
- 会社で言えば… ミッションを追求した結果、「会社として将来、どのような姿になっていたいか」「社会にどのような影響を与えている状態を目指すか」を示す、「理想の姿」や「具体的な目標」です。それは、数年後の具体的な事業目標かもしれませんし、社会における理想的な立ち位置かもしれません。
DIANTのビジョン「さんかく広げてえんになる」は、個々の価値(三角)を広げ、相互理解と協力により大きな円(縁・コミュニティ)を形成し、社会への大きな影響力(大きな円)へと変えていく、という未来像を描いています。ビジョンは、組織が進むべき方向性を具体的に示し、メンバーの意欲を引き出す役割を果たします。
Value (バリュー) - 人生で何を大切にするのか? (How)
- 人生で言えば… 「生きていく上で、どんなことを大切にしたいか?」 「意思決定をする際に、何を判断基準にするか?」 「どんな行動を良しとし、どんな行動は避けるべきか?」 …といった、「大切にする価値観」や「行動の指針」です。自分のバリューが明確だと、日々の行動に一貫性が生まれ、自分らしい生き方を実現しやすくなります。
- 会社で言えば… ミッションを達成し、ビジョンを実現するために、「組織として、また従業員一人ひとりが、どのような価値観を共有し、どのように考え、行動すべきか」を示す「共通の価値観」や「行動指針」です。これは、組織文化の基盤となり、日々の意思決定や業務遂行の拠り所となります。
DIANTのバリュー「気持ちも声も上がる人」は、「常に前向きな気持ち(気持ちが上がる)で、誠実に価値(バリュー)を提供し、顧客や仲間から称賛の声(声が上がる)を得られる人材であること」を目指す姿勢を示しています。バリューは、組織に一体感をもたらし、「その会社らしさ」を形作る上で非常に重要です。
このように、MVVは会社にとっての「生きる意味」そのもの。これらが明確になっている会社は、まるで自分の人生の目的や目標、価値観をしっかり持って生きている人のように、強く、しなやかに、そして魅力的に輝くことができるのです。
その想い、伝わってますか? MVVを「カタチ」にするデザインとブランディングの力

さて、会社の「生きる意味」であるMVVを明確にすることの重要性は、ご理解いただけたかと思います。
しかし、ここで一つ、とても大切なことがあります。
それは、どんなに素晴らしいMVVを掲げても、それが社員や顧客、社会にきちんと伝わり、共感を呼ばなければ、残念ながら「絵に描いた餅」になってしまうということです。
「うちの会社には立派な理念があるんだけど、社員は誰も意識していないんだよね…」 「ミッションを掲げているけど、お客様には全然伝わっていない気がする…」
そんな声を聞くことも少なくありません。では、どうすればMVVを「絵に描いた餅」にせず、本当に力を持つものにできるのでしょうか? ここで登場するのが、「デザイン」と「ブランディング」の力です。
- デザインの役割:目に見えないMVVを「見えるカタチ」にする–
MVVは、それ自体は「言葉」や「想い」であり、目に見えません。
それを、人々が五感で感じ取れる具体的な「カタチ」に変換するのが、デザインの重要な役割です。- ロゴマーク: 会社のミッションやバリューを象徴する「顔」として。
- Webサイト: ビジョンや提供価値を分かりやすく伝え、共感を呼ぶ「情報拠点」として。
- 会社案内・パンフレット: 組織の姿勢や魅力を、手触り感を持って伝える「コミュニケーションツール」として。
- オフィス空間: バリューを反映した、働きがいのある「環境」として。 デザインは、目に見えないMVVに具体的な形を与え、人々の記憶に残りやすく、理解しやすくする力を持っています。
- ブランディングの役割:MVVに基づいた「らしさ」を確立し、浸透させる–
デザインが個々の「カタチ」を作る役割だとすれば、ブランディングは、それら全ての「カタチ」や企業活動全体に、MVVに基づいた一貫性を持たせ、社内外に「その会社らしさ」として認識させ、浸透させていく活動です。- 一貫したメッセージ: Webサイト、広告、SNSなど、あらゆる媒体で発信するメッセージに、MVVとの整合性を持たせる。
- 一貫した顧客体験: 商品やサービスの提供、問い合わせ対応など、顧客とのあらゆる接点において、MVVに基づいた行動をとる。
- 社内への浸透: 社員研修や日々のコミュニケーションを通じて、MVVを組織文化として根付かせる。
ブランディングは、点としてのデザイン活動を線で結び、さらには面として広げ、企業全体の行動や印象をMVVと一致させることで、社内外からの信頼と共感を獲得していくプロセスです。
なぜMVVが重要? 会社とメンバーを輝かせる3つのメリット

では、MVVを明確に定め、それをデザインとブランディングの力で体現していくことは、具体的にどのようなメリットを会社にもたらすのでしょうか? ここでは、特に重要な3つのメリットをご紹介します。
メリット①:組織の進むべき道を示す「羅針盤」になる
会社を船に例えるなら、MVVは航海の目的地と進むべき方角を示す「羅針盤」です。
- 効果① 意思決定の迅速化・的確化:
経営判断に迷ったとき、「この選択は、私たちのミッション達成に貢献するか?」「ビジョン実現に近づくか?」「バリューに合致しているか?」という問いに立ち返ることで、判断基準が明確になり、迅速かつ的確な意思決定が可能になります。
場当たり的な判断や、担当者によるブレを防ぎ、会社全体として一貫した方向に進むことができます。
- 効果② 日々の業務の迷いをなくし生産性向上:
従業員一人ひとりにとっても、「自分の仕事が会社のミッションやビジョンにどう繋がっているのか」が理解できると、日々の業務に対する意味付けが明確になります。優先順位の判断がしやすくなり、迷いが減ることで、主体的に業務に取り組み、生産性を向上させることができます。
メリット②:メンバーの力を一つにする「共通言語」になる
MVVは、組織で働くメンバー全員が共有できる「共通言語」としての役割を果たします。
- 効果① 仕事への誇り・モチベーション向上:
自分が働く会社の「生きる意味」に共感できると、従業員は自分の仕事に対する誇りを持つことができます。「社会に貢献している」「理想の未来に向かっている」という実感は、内発的なモチベーションを高め、エンゲージメント向上につながります。これは、DIANTのバリューである「気持ちも声も上がる人」を育む土壌にもなります。
- 効果② 組織の一体感醸成、採用ミスマッチ防止:
共通の目的(ミッション)、目標(ビジョン)、価値観(バリュー)を持つことで、部署や役職を超えた組織の一体感が生まれます。また、採用活動においても、MVVを明確に打ち出すことで、それに共感する人材が集まりやすくなり、入社後のミスマッチを防ぐ効果も期待できます。「さんかく広げてえんになる」というDIANTのビジョンが示すように、共通の想いを持つ人々が集うことで、より大きな力が生まれるのです。
メリット③:会社の魅力を社内外に伝える「旗印」になる
明確にされ、デザイン・ブランディングによって体現されたMVVは、会社の魅力を社内外に力強く伝える「旗印」となります。
- 効果① ブランドイメージ向上、信頼獲得:
「この会社は何を目指し、何を大切にしているのか」が明確に伝わることで、顧客や取引先、地域社会からの理解と共感を得やすくなります。一貫した姿勢は信頼につながり、結果として良好なブランドイメージが構築されます。
- 効果② ファン獲得、ビジネスチャンス拡大:
MVVに共感する顧客は、単なる購入者ではなく、長期的な関係性を築ける「ファン」になってくれる可能性があります。また、独自の価値観やビジョンに魅力を感じる企業や人材との新たな協業や提携といった、予期せぬビジネスチャンスが生まれる可能性も広がります。
このように、MVVを定め、それを体現することは、組織の内部強化と外部への魅力発信の両面において、計り知れないメリットをもたらすのです。
MVV策定から体現まで伴走 - 株式会社DIANTがお手伝いできること

「MVVの重要性は分かったけれど、実際に自分たちで策定するのは難しそう…」 「理念はあるけれど、それをどうデザインやブランディングに落とし込めばいいのか分からない…」
そう感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか? 確かに、会社の「核」となる部分を見つめ直し、それを言語化し、さらに具体的な形にしていくプロセスは、決して簡単なことではありません。
ご安心ください。私たち株式会社DIANTは、まさにそのプロセスを専門的に、そしてお客様に寄り添いながらサポートさせていただく会社です。
DIANTでは、MVV策定の初期段階から、それをデザインとブランディングによって社内外に浸透させていく最終段階まで、ワンストップで伴走支援できる体制を整えています。
- ① 想いの明確化、言語化、MVV策定サポート
- ブランディング策定サービス『Tsumugi(つむぎ)』: 経営者様や従業員の皆様への丁寧なヒアリングを通じて、貴社の中に眠っている想いや価値観、強みを丁寧に「紡ぎ出し」、言語化していきます。MVVの策定や再定義を、専門的な知見と客観的な視点からサポートします。貴社の「生きる意味」を一緒に見つけ出すプロセスです。
- ② MVVを象徴する「顔」づくり
- ロゴ制作: 策定したMVVを核に、貴社らしさを象徴し、永く愛されるロゴマークを「シンプル&スタイリッシュ」にデザインします。
- ③ MVVを伝え、成果に繋げる「拠点」づくり
- ホームページ制作: MVVに基づいた戦略的な情報設計とデザインで、貴社の価値を効果的に伝え、問い合わせや採用などの具体的な成果に繋がるWebサイトを構築します。
- ④ あらゆる接点での一貫した表現
- 各種デザイン制作: 名刺、会社案内、パンフレット、採用ツール、ノベルティ、展示会ブースなど、あらゆる顧客接点において、MVVに基づいた一貫性のあるデザインを展開します。
- ⑤ MVVを浸透させ、”らしさ”を確立する「仕組み」づくり
- ブランディング戦略: 策定したMVVとデザインを、どのように社内外に効果的に伝え、浸透させていくか。長期的な視点でのコミュニケーション戦略や施策立案もサポートします。
私たちDIANTの強みは、ミッションである「問題解決のためのデザイン」に基づき、単に見た目を整えるだけでなく、お客様の根本的な課題解決と未来創造に貢献することを目指している点です。
得意とする「信頼性が高く落ち着いた雰囲気を持つ、モダンで洗練されたシンプル・スタイリッシュなデザイン」は、貴社のMVVを的確に、かつ魅力的に表現します。
そして何よりも、私たちは「伴走型」のパートナーとして、お客様と共に考え、共に悩み、共に未来を創っていく姿勢を大切にしています。
【活用編】デザインで問題を未然に防ぐ - 理想的な活用法とお客様像
【結論】会社の「人生」を描き、デザインで輝かせませんか?

今回の記事では、会社の「生きる意味」であるMVVの重要性と、それをデザイン・ブランディングで体現することの価値についてお話ししてきました。
会社のMVVは、まさにその会社の「人生」そのものです。
自分たちが「何のために存在し(Mission)」「どこへ向かい(Vision)」「何を大切にして進むのか(Value)」を明確にすることで、会社はより強く、迷いなく、そして輝きながら成長していくことができます。
しかし、その素晴らしい「人生設計図」も、引き出しの中にしまっておくだけでは意味がありません。
デザインの力で「見えるカタチ」にし、ブランディングの力で一貫性を持って「伝わる」ようにしてこそ、その真価が発揮されるのです。
「自社のMVVを、もっと明確にしたい」 「理念や想いを、社員やお客様にもっと効果的に伝えたい」 「デザインとブランディングの力で、会社を次のステージに進めたい」
もし、あなたが少しでもそう感じていらっしゃるなら、ぜひ一度、私たち株式会社DIANTにお話をお聞かせください。
MVV策定やブランディングは、決して敷居の高いものではありません。
貴社の規模や状況に合わせて、最適な進め方を一緒に考えさせていただきます。
DIANTは、貴社の「人生」を描き、それをデザインで輝かせるための、パートナーです。
まずは無料相談で、貴社の想いをお聞かせいただくことから始めませんか? ご連絡を心よりお待ちしております。
ブランディングデザインにご興味がございましたら、ぜひ以下のリンクもご確認ください。