WordCamp(2017)で聞いてきた!おすすめプラグインと危険なプラグインの見分け方

WordCampって知ってますか?
ワードプレスはオープンソースです。
WordCampにはワードプレスを開発、改善しているコントリビューターたちが世界から集まり、
ワードプレスユーザーと交流したり情報交換をしたりするイベントです。
有名なプラグインやテーマの開発者たちが一堂に会するすごいイベントです。

そんなすごいイベントが新宿で開催されたので、ディーム編集部の皆で参加しました!

[su_button url="https://2017.tokyo.wordcamp.org/" target="blank" style="3d" background="#0c73dc" color="#ffffff" size="4" center="yes" icon="icon: chain"]WordCamp2017公式ページ[/su_button]

ワードプレスに関する様々な最新情報や業界の動向等を知ることができました!
また、ワードプレスのコアを開発するコントリビューターの皆様や有名で便利なプラグインの開発者にお会いすることができたりと、大変刺激的な経験をさせていただきました。

[su_accordion][su_spoiler title="※コントリビューターとは" style="fancy"] ワードプレスにおいてコントリビューターは「貢献者」という意味を持ちます。ワードプレスはオープンソースのプロジェクトで、世界中のエンジニアの有志によって開発、機能改善が行われています。コントリビューターはこのオープンソースプロジェクトにおいて、テーマ、プラグインの開発、ワードプレスのコアの改善、翻訳やマニュアル制作などに貢献をした人たちの事です。[/su_spoiler][/su_accordion]

今回は、Word Campで聞いてきた情報の一部ご紹介させていただきます。

ご紹介する情報

  • ワードプレスコア開発者であるコントリビューターがオススメするプラグイン
  • セキュリティの穴になりうる危険なプラグインの見分け方

順番にご紹介いたします。

コントリビューターがオススメするプラグイン7選

開発の最先端に携わるコントリビューターが使用、オススメするプラグインをご紹介します。
紹介するプラグイン

  • MW WP Form
  • Show Current Template
  • Custom Post Type Permalinks
  • Simple Map
  • VK Post Author Display
  • WP SiteManager
  • Gianism

それぞれの特徴、できる事についてご紹介します。

確認画面付きお問い合わせフォームを簡単作成!MW WP Form

ホームページに欠かすことのできないお問い合わせフォームを簡単に設置することができるプラグインです。
ショートコードで簡単に挿入することができ、必須項目や文字数などの条件、お問い合わせデータの自動保存などが可能な高機能プラグインです。

MW WP Formができること

  • ショートコードで簡単に挿入
  • 送信前に確認画面を表示させることが可能
  • シチュエーション(入力、確認、完了、エラー)にあったページを割り当て可能
  • 必須項目、文字数など、様々なルールを組み合わせることが可能
  • 自動返信機能
  • 問い合わせデータの自動保存
  • 問い合わせデータのグラフ化

こんな時に便利!

お問い合わせフォーム付きにページを作りたいときやアンケート機能付きのページを作りたいときに便利です。
また、お問い合わせいただいた顧客情報をデータとして残すことができるので、フォローし忘れやデータを
紛失するなどの心配がなくなります。

MW WP Formをダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/mw-wp-form/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]MW WP Formダウンロードページ[/su_button]   [su_button url="http://plugins.2inc.org/mw-wp-form/" target="blank" style="3d" background="#0895b7" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]MW WP Form公式ページ[/su_button]   [su_button url="http://plugins.2inc.org/mw-wp-form/" target="blank" style="3d" background="#f4631d" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]MW WP Formサポートページ[/su_button]

テーマのカスタマイズに便利なShow Current Template

テーマを制作、カスタマイズする際、どこのテンプレートファイルを編集したら良いかわかるプラグインです。
表示している画面のツールバーに、関連のあるテンプレートファイル名が表示されます。
時間をかけて編集をしたが反映されない、編集するファイルを間違えるなどの問題を解決してくれます。

Show Current Template​ができること

  • ページ毎のテンプレートファイル名の表示

こんな時に便利!

お問い合わせフォーム付きにページを作りたいときやアンケート機能付きのページを作りたいときに便利です。
また、お問い合わせいただいた顧客情報をデータとして残すことができるので、フォローし忘れやデータを
紛失するなどの心配がなくなります。

Show Current Template​をダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/show-current-template/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]Show Current Templateダウンロードページ[/su_button]

カスタム投稿タイプのパーマリンクを個別変更!Custom Post Type Permalinks

インストールすることでカスタム投稿タイプのパーマリンクを個別に変更できるプラグインです。
他にも、カスタム投稿タイプの月別アーカイブリスト表示等が可能です。

Custom Post Type Permalinksができること

  • カスタム投稿タイプのパーマリンクの個別設定
  • 月別アーカイブリスト表示

こんな時に便利!

カスタム投稿タイプのパーマリンクを自由に設定したいときに便利です。

Custom Post Type Permalinksをダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/custom-post-type-permalinks/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]Custom Post Type Permalinksダウンロードページ[/su_button]

レスポンシブに対応したグーグルマップ用プラグインSimple Map

住所を入力するだけで簡単にレスポンシブに対応したマップをショートコードでページに挿入することができるプラグインです。

Simple Mapができること

  • レスポンシブに対応したマップを簡単に挿入
  • サイズの指定
  • ポップアップコメントの設定

こんな時に便利!

ホームページのアクセスページや、フッターにマップを挿入したいときに便利です。
レスポンシブにも対応しているためスマホやタブレットからのアクセスも安心です。

Simple Mapをダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/simple-map/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]Simple Mapダウンロードページ[/su_button]

簡単に著者情報を表示!VK Post Author Display

記事の著者情報を表示することができるプラグインです。
誰が発信しているかを閲覧者に伝え、個人のブランディングに有効です。

VK Post Author Display​ができること

  • 著者情報の表示
  • プロフィール、写真の設定

こんな時に便利!

このプラグインを入れることで誰が記事を書いたかが分かります。
記事によってキャラクターを出したいときや、個人の宣伝、ブランディングなどを行いたいときに便利です。

VK Post Author Displayをダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/vk-post-author-display/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]VK Post Author Displayダウンロードページ[/su_button] [su_button url="https://bizvektor.com/plugins/vk_pad_v_0322/" target="blank" style="3d" background="#0895b7" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]VK Post Author Display公式ページ[/su_button]

企業のホームページに必要な機能を1つに!WP SiteManager

企業のホームページに必要なサイトマップやページナビなどの機能を一つにまとめたプラグインです。
ユーザービリティにすぐれた機能を持っているため、企業向けホームページのみならず、どんなホームページ
制作にも役に立つプラグインです。

WP SiteManager​ができること

  • ユーザーが迷うことなくページを回遊できるパンくずナビの表示
  • SEO対策と回遊率の向上が狙えるページナビの表示
  • たくさんの情報を一目で把握できるサイトマップの表示
  • コンテンツ内容を伝えるサブナビの表示
  • ユーザーのデバイスを判別して適したページを表示させるデバイス判定とテーマ切り替え機能
  • SEO対策として必須のメタキーワード、ディスクリプション設定
  • アクセスを高速化するキャッシュ機能

こんな時に便利!

SEOに必要な機能が網羅されているため、テーマの機能としてパンくずリストやページャーなどが無い場合、
このプラグインを入れることで解決できます。

WP SiteManager​をダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/wp-sitemanager/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]WP SiteManagerダウンロードページ[/su_button] [su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/wp-sitemanager/" target="blank" style="3d" background="#0895b7" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]WP SiteManager公式ページ[/su_button]

面倒なユーザー登録を既存のアカウントでパスできるGianism

ログインが必要なホームページを運用する場合、ユーザーには新規登録をしてもらわなければなりません。
Gianismは主要なSNSのアカウントをそのまま使用できる便利なプラグインです。

Gianismができること

SNSなどのアカウントをそのまま使用し、ログインできます。
使用できる主なアカウントは以下のとおりです。

  • Facebook
  • Instagram
  • Twitter
  • Google
  • YAHOO

Gianismをダウンロード

[su_button url="https://ja.wordpress.org/plugins/gianism/" target="blank" style="3d" background="#08b721" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: download"]Gianismダウンロードページ[/su_button]

以上、ここまでがWordCamp2017のセッションでコントリビューターがオススメしたプラグインです。

知らないとまずい!危険なプラグインの見分け方

プラグインのご紹介と同時にご紹介したいのが「危険なプラグイン」についてです。
実は、ワードプレスにおいてプラグインは「脆弱」な要素となりえます。
WordCamp2017では、使用することで他社から攻撃を受けやすくなったり、テーマを破壊したりする
危険なプラグインの見分け方についてセッションがありましたのでご紹介します。

プラグインの脆弱性

近年、ワードプレスの利用率上昇とともに、ワードプレス用テーマ、プラグインの脆弱性についての報告件数が上昇傾向にあります。

XSS-クロスサイトスクリプティング

プラグインに脆弱性があるとそこを突いた攻撃を受けるリスクがあります。
プラグインの脆弱性を突いた代表的な攻撃としてXSS(クロスサイトスクリプティング)があります。

XSSはハッキングの一種で他者が管理するホームページに悪意のあるスクリプトを埋め込むことです。

代表的な悪意のあるスクリプトとして

  • ホームページに訪問した人のcookie情報を不正取得するセッションハイジャック
  • ホームページに訪問した人へHTMLタグを使用して個人情報入力を促し、個人情報を不正に取得する行為

どちらも不正に個人情報を取得しようとするものです。
セッションハイジャックをされると訪問者の様々なログイン情報(SNS、Gmail、Amazon等)を抜き取られ、
多大な被害を被ることとなります。

XSSは大変な脅威です。

そしてホームページを運営、管理する人はこの脅威から訪問者を守る義務があります。

危険なプラグインと見分け方

XSSのような脅威からホームページ、ユーザーを守るためには、使用しないほうが良い危険なプラグインを見分ける必要があります。
ダウンロード、有効化の前に必ずチェックするようにしましょう。

ご紹介する危険なプラグインと見分け方

  • 脆弱性について報告があるかを確認する
  • プラグインの更新頻度を確認する
  • ツイッター等のSNSで脆弱性についてリサーチ
  • ワードプレスのコアファイルを書き換えられるようなプラグインは絶対に使用しない

また、どうしても分からないときに相談できる場所をご紹介します。

脆弱性について報告があるかを確認する

前述したように、テーマやプラグインに脆弱性が見つかると一般社団法人JPCERTおよび独立行政法人IPA情報処理推進機構へ報告があります。(見つけた場合は報告します。)

脆弱性が報告されるとテーマ、プラグインの制作者へ連絡され是正指示があります。
是正後、改善の旨公表されます。
これらのデータは報告書という形で記録されプールされています。

はじめて使うテーマやプラグインについて報告されていないか必ず確認しましょう。

[su_button url="http://www.ipa.go.jp/about/report/report.html" target="blank" style="3d" background="#0895b7" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]IPA 調査、報告書[/su_button] [su_button url="https://www.jpcert.or.jp/vh/top.html" target="blank" style="3d" background="#0895b7" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]JPCERT/CC  脆弱性情報[/su_button]

プラグインの更新頻度を確認する

プラグインをインストールする際、プラグインの最終更新日を確認しましょう。
最終更新日は2年以内を目安にしましょう。

ツイッター等のSNSで脆弱性についてリサーチ

SNSではリアルタイムで脆弱性について情報交換されています。
”プラグイン名”や”プラグイン 脆弱性”などで検索を行うと情報を見ることができます。

また、自分が脆弱性を発見した場合、SNSで情報を公開することを心掛けましょう。

ワードプレスのコアファイルを書き換えられるようなプラグインは絶対に使用しない

プラグインの中には、投稿画面でPHPファイルを書き換えられるような機能など、ワードプレスのコアファイルを書き換えることができてしまうものが存在します。

ワードプレスのコアは絶対に書き換えてはいけません。

セキュリティーに重大なリスクが発生する上に、テーマ自体を破壊してしまう可能性があります。

不具合の報告があるプラグイン

  • Exec-PHP
  • runPHP
  • PHP Code Widget

どれも簡易的にPHPコードが掛けるという名目でリリースされています。
この手のプラグインの使用は控えましょう。

ワードプレスの事ならなんでも聞ける!コントリビューターに聞いてみる

前述したプラグインのリサーチと合わせてWordPress.ORGのフォーラムでもリサーチしてみましょう。

前述したプラグインのリサーチと合わせてWordPress.ORGのフォーラムでもリサーチしてみましょう。

どうしても分からないときは質問してみましょう!
ワードプレスを使用する上で発生する疑問や不具合などについて質問したり、サポートを受けることができます。

質問は、コントリビューターが答えてくれます。
ワードプレスのコントリビューターは世界中にいて、あなたの質問を見ています。
どんな些細な質問でもほぼ回答がありますので質問してみてください。

その際、感謝することを忘れないでください。
ワードプレスは世界中のエンジニアたちがお金を貰わずに、”よくしたい、もっと便利に”などの有志で成り立っています。
ワードプレスが使える事、プラグインが使えることに感謝しましょう。

[su_button url="https://ja.wordpress.org/support/forum/plugins/page/2/" target="blank" style="3d" background="#0895b7" color="#ffffff" size="4" center="No" icon="icon: chain"]ワードプレスサポートフォーラム[/su_button]

※サポートを受けるためにはWordPress.ORGに登録する必要があります。

最後に

WordCamp2017にはじめて参加させていただきましたが、
とても貴重で濃厚な時間を過ごし、たくさんの情報を得ることができました。

私たちが必ず使うプラグインの開発者にお会いすることができたり、アドバイスをいただけたりと、また参加させていただきたいと思いました。

また、セキュリティーに対して危機感が増しました。
制作者の立場である以上、ユーザーに安全にホームページを利用してもらえるようより一層、配慮していかなければなりません。

ワードプレスはオープンソースです。
私たちもコントリビューターに感謝しつつ、Deme編集部がコントリビューターとして登壇できるよう目指していきたいと思います!!

【保存版】ブランド価値を創り出す8つのアイデア創造方法

画像提供:Designed by Freepik

ブランディングを行う上で、必要不可欠なコンテンツや活動内容のアイデア創造ですが、とはいっても急にアイデアがポンポン出てきません。

ブランディングを外注してしまい自社の人間が関わらないブランディングは成功する確率はグンと下がってしまいます
今回はブランド価値を創造する上で一つの指針となる「8つの方向」について解説をしていきたいと思います。この8方向を元にコンテンツ作りの参考になれば幸いです。

※この記事を読む前にブランディングとは何かを理解しておく必要があります。
詳しくはこちらをご覧ください。「魅力を最大限引き出すために必要なブランディングとは?

ブランド価値を創造する8つの方向

下図はブランディング活動の全体図でもある価値創造のフロー図です。

企業や商品の分析を行い、ブランディングに必要な3つの柱(ブランドストーリー、ブランドパートナー、ポジショニング)を用意した後にどの様な価値創造をすればブランディングとしてブランド化を進めることができるのかを考えていきたいと思います。

◎ブランディングに必要な3つの柱

自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方
対象のブランドを圧倒的に支持してくれるお客様を設定しましょう

愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方
物語により共感を呼ぶブランドストーリーを設定しましょう

【テンプレート付き】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
ブランディングをする際のポジショニングはどこにすべきか設定しましょう

ブランド価値創造の一つの指針となる8つの方向の全体図です。

横軸に「コンテンツ提供価値」「リレーション提供価値」、縦軸には「感性的アプローチ」「理性的アプローチ」とあります。

これら8つの方向を2つづつに区分した4つのグループに分けて解説をいたします。

正確にはこれらの区分の境目はありません。あくまでも分かりやすく解説するために8つの方向に分けそれらを4つのグループに分けています

人を通じて感情に触れるグループ

人を通して顧客の感覚や情緒に触れていく事を目指す価値創造。

もてなしを具体化し価値を創る「応接」気心の知れた場づくりで価値を創る「仲間」が該当します。

人を通じて思考に入っていくグループ

人を通して顧客の持つ論理や思考に入っていく事を目指す価値創造。

お互いのリクエストに応えて価値を創る「共創」世間に関わり合うことで価値を創る「社会」が該当します。

商品を通じて感情に触れるグループ

商品を通して顧客の持つ感覚や情緒に触れていく事を目指す価値創造。

人に語りたくなるエピソードで価値を創る「逸話」「らしさ」を具体化して価値を創る「情景」が該当します。

商品を通じて思考に入っていくグループ

商品を通して顧客の持つ論理や思考に入っていく事を目指す価値創造。

知って得する知恵で価値を創る「提案」客観的な事実で価値を創る「証明」が該当します。

 

これら4つのグループを「コンテンツ提供価値」「リレーション提供価値」に分けると以下のカタチになります。

 

各8つの方向は企業側、顧客側とそれぞれあります。ブランディングは基本的に企業側主導で行うものですが、ブランディングを進めていくうえで顧客側のブランディングへの貢献は欠かせません。

企業側、顧客側のブランディングへの貢献が組み合わさり、ブランド価値が増大していきます。

 

コンテンツ提供価値創造の4つの方向

ここでさらにコンテンツ提供価値創造に含まれる4つの方向性について詳しく解説します。

コンテンツ提供価値は評判や口コミの促進に該当する活動です。

商品を通じて感情に触れる逸話

「感性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて感情に触れるグループに入ります。

商品やサービス、企業・店舗にまつわるエピソードなどがここに位置します。

ポイントは顧客がそのエピソードを知った時に誰かに語りたくなるようなエピソードかどうかが重要です。

企業側の逸話

商品開発の過程や起業時の失敗談や開発秘話などストーリー性があり人の感情を動かすようなユニークなエピソードが必要です。

顧客側の逸話

商品やサービスを利用した時の体験談が主なものとなります。商品そのものの性能や機能を様々な用途で見せたり、本来の用途ではないアイデア溢れる使い方などが該当します。

一時期言われていた「神対応」なども顧客側の逸話に該当します。

商品を通じて感情に触れる情景

「感性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて感情に触れるグループに入ります。

商品やサービス、企業・店舗を利用する情景を指します。

言わばそのブランドの「らしさ」が情景となります。

ケーキ屋さんの場合、親しい人への手土産の情景を見せたいのか、家族そろった特別な時に食べる情景を見せたいのかによって顧客が抱く印象は異なります。

扱う商品・サービスにより何を情景として見せるのかも異なります

取扱商品・サービス別の情景

日用品や飲料などのモノが中心の場合は、空間や人が情景になります。

保険などのヒト中心の場合は、物や空間が情景になります。

ホテルやレストランなどの空間が中心の場合は、人やモノが情景になります。

企業側からの情景

ブランドストーリーに合わせて何をどのように見せたいのかを徹底する必要があります。

どんなブランドストーリーを伝えたいのか、その伝えたいことを、画像や動画、販促物などに反映させていきます。

・ブランドストーリーの作り方はこちらから。
愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方

顧客側からの情景

商品やサービスを利用している顧客がどのような状況でどの様なシーンなのかこそが顧客側の情景となります。

どの様なシーンでどんな客層の人に利用してもらいたいのかを落とし込んでいきましょう。

完全なコントロールは不可能ですが、企業側の理想に対しての働きかけが大切です。

例:高級路線のお店にしたい場合はドレスコードにするなど。

商品を通じて思考に入る提案

「理性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて思考に入るグループに入ります。

商品やサービスを通じて顧客の生活にどの様な良い変化が起こるのかを伝えていく活動を指します。

企業側からの提案

ブランドストーリーと従来の生活サイクルを組み合わせる事で新たな生活サイクル提案し、組み立てていきましょう。

それにはブランドパートナーがどの様な生活サイクルを送っているのかを分析する必要があります。

・ブランドパートナーの作り方はこちらから。
自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方

ブランドパートナーのどの部分の生活サイクルに着目するのかにより様々な提案アイデアが出てくるはずです。

顧客側からの提案

商品やサービスの新たな使い方や利用方法を顧客から見出してもらう事が顧客側からの提案に該当します。

最近では動画やSNSが盛んに利用されているのでこれらを通して企業側からイベントを企画するのも良いでしょう。

商品を通じて思考に入る証明

「理性的アプローチ」「コンテンツ提供価値」の間にある商品を通じて思考に入るグループに入ります。

これは第三者的な証明などを指します。「○○売上No1!」「○○教授大絶賛!」などが当てはまります。

企業側からの証明

何の分野でNo1になるのか、どんな権威を持った人が太鼓判を押せばよいのかを考える必要があります。

ブランドストーリーから外れてしまいやすいので無理やり証明を作らずブランドストーリーからブラさない証明が必要です。

顧客側からの証明

実際に商品やサービスを利用している人の数。○○で売上No1や販売個数No1、1時間に〇個売れているなどの実際の顧客の消費活動から切り取って考えてみる事をおすすめします。

リレーション提供価値創造の4つの方向

次にリレーション提供価値創造に含まれる4つの方向性について詳しく解説します。

リレーション提供価値は顧客の絆強化を促進する活動です。

 

人を通じて感情に触れる応接

「感性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて感情に触れるグループに入ります。

応接は接客や商品・サービスを利用した時に価値を感じさせる活動を指します。

企業側からの応接

現在顧客に対してどのように還元していくのかがキーポイントとなります。

ただし勘違いしてはいけないのが、値引や高価なプレゼントで還元するといったものは応接には該当しないという事です。

ブランドを好きになってもらう。をベースに何を還元すれば好きになってもらうのかを考えてみる事で応接の価値が出てきます。

顧客側からの応接

顧客側からの応接は企業側のちょっとした心配りが重要です。

急なトラブルやアクシデントに対して通常にはない対応を即座に行ったり、ワインなどを販売する場合銘柄だけではなく、同銘柄で年代別で販売するなどブランドパートナーがより興味を持ち満足度を上げてくれる活動が顧客側の応接の価値となります。

人を通じて感情に触れる仲間

「感性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて感情に触れるグループに入ります。

顧客・ブランドパートナーを中心に商品やサービスに関連したコミュニティを強化する価値創造です。

企業側からの仲間

商品やサービスに関心がある顧客はもちろんその地域や環境などに合わせたコミュニティを形成しイベントを行う価値創造などが該当します。

ブランディングの肝は様々な切り口からブランド化を推し進めるところにあります。

一見関係がなさそうに見えても視点を変える事でブランドに興味を持つ新たな顧客が現れる事を覚えておきましょう。

顧客側からの仲間

特定のブランドを利用しているという所を接点に顧客同士がコミュニティを形成する活動を指します。

ゲームアプリを介してユーザー同士が交流を深めたりする活動などを指します。

人を通じて思考に入る共創

「理性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて思考に入るグループに入ります。

ブランドパートナーと共に商品提供価値を高めたり、ブランドをよりよくしていく価値創造を指します。

企業側からの共創

商品開発に顧客の意見を取り入れたり、ブランドパートナーを参加させたりする事で共創の価値が生まれます。

様々な意見が飛び交い、それらの情報をSNSなどで拡散することでより効果的になります。

あまり共創に偏り過ぎてしまうとブランドストーリーやコンセプトから外れてしまうので注意をしましょう。

顧客側からの共創

ブランドにまつわるパッケージデザインやコンセプト、写真などを一般の方から公募するというの有効的です。

この場合、企業側からの共創で見られた商品開発の場合参加できる人数は限られてしまいますが、こういった募集の場合数に限りはありません。

人を通じて思考に入る社会

「理性的アプローチ」「リレーション提供価値」の間にある人を通じて思考に入るグループに入ります。

ブランドであり続けるためには社会との結びつきは必要不可欠です。

そのブランドがどんな社会貢献をしているのかが価値創造へとつながります。

企業側からの社会

環境保全などのボランティア的な側面とブランドストーリーを組みあせた独自の取り組みなどを指します。

自社で培った技術やノウハウをボランティア的に提供するなども社会の価値となります。

顧客側からの社会

ブランドが目指す社会貢献に対しブランドパートナーが共鳴をし、社会貢献へ繋げると言ったことが社会の価値創造につながります。

共鳴しその活動を積極的に行う顧客を表彰する等の活動が適しています。

アイデアは一つではない

8つの方向性をご紹介しましたが、あくまでも指標の一つとして考えてください。

実際のブランディング活動はこれら8つの方向性の間に位置する活動もあれば、組み合わせて真価を発揮する活動もあります。

ブランドパートナーがよりブランドを好きになってもらうという事を基本軸に考え価値創造を行っていくようにしましょう。

まずは分析から

8つの方向性はどの業種にも当てはめることができますが、向き不向きもあります。

これらを明確にしていくには、自社や行化の分析が欠かせません。

◎おすすめの分析シート

【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析
今後の方向性や自社の機会や脅威の分析におすすめ!

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析
3つの視点から自社の状況を見極める分析におすすめ!

【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析
世の中の情勢の変化から自社の影響を分析するときにおすすめ!

【テンプレート付き】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
自社の業界内のポジショニングを明確にするときにおすすめ!

価値創造から増殖へ

企業側が8つの方向性を元に価値を創造したとします。

それらの体験を経て顧客の価値ピークが増える事で顧客側からの働き掛けも広がります。

この顧客側からのアイデアこそ重要な物であり、生の声としてブランディングへ反映をしていきましょう。

 

コンテンツ提供価値、リレーション提供価値それぞれが価値を大きくし、それにより評判・絆強化がされていきます。

それにより新たな試みや活動の幅が広がるといった好循環に出来るようにブランディングを進めていきましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したまとめはこちらです。

  • ブランド価値を創り出す8つの方向性がある。
  • 8つの方向性は大きく2つの働き、4つのグループがある
  • コンテンツ提供価値・リレーション提供価値の2つの働きに分けられる。
  • 人を通じての感情に触れるグループ・人を通じての思考に入るグループ・商品を通じての感情に触れるグループ・商品を通じての思考に入るグループの4つに分けられる。
  • 人を通じての感情に触れるグループ・人を通じての思考に入るグループはリレーション提供価値
  • 商品を通じての感情に触れるグループ・商品を通じての思考に入るグループはコンテンツ提供価値
  • 人を通じての感情に触れるグループは「応接」「仲間」
  • 人を通じての思考に入るグループは「共創」「社会」
  • 商品を通じての感情に触れるグループは「逸話」「情景」
  • 商品を通じての思考に入るグループは「提案」「証明」
  • これらの価値創造を続け顧客の価値ピークを伸ばし新たな価値創造アイデアにつなげよう

顧客を優良顧客へ育成する!集客しながら輪を広げる設計

自社を利用してくれている顧客をすべて「顧客」とひとくくりにしてしまうと微小な変化などに対応できません。

また見込み客や離脱してしまった顧客をまた利用してもらえるようにするのもブランディングの役割の一つです。

顧客のステージ毎の特性とブランド価値のピークを深く理解をしブランディングを進めなければなりません。
今回はステージごとの顧客の区分けと潜在客、離脱客を優良顧客へと引き上げる方法、ブランド価値のピークについて解説をしてまいります。

顧客ステージについて

顧客は関心や状態に合わせて7つに分類することができます。

ブランディングに必要なブランドパートナーはある日突然現れません

企業・店舗と顧客が一体となってステージアップしていくイメージとなります。

次期顧客

自社ブランドが属している商品・サービスのカテゴリーとの接点はありません。

現在のライフスタイルに必要性がないため、その必要性を説きライフスタイルの変化を促す必要がある。

潜在顧客

必要性を感じておりきっかけがあれば、利用検討へとなる段階の顧客。

自社ブランドには気づいていないor意識していない状態。

検討顧客

自社ブランドの評判や口コミを知っており、自社ブランドを選択するか否かを検討している段階の顧客。

ブランディング施策の一環での一押しで現在顧客となる可能性を持つ。

現在顧客

自社ブランドの価値を理解し体感できている状態の顧客。

用途や展開なども理解しているので自社商品そのものの価値全てを享受できている状態

回遊顧客

自社ブランドの利用経験も踏まえて、同ブランドの商品・サービスカテゴリー内の
別ブランドを選択肢に入れている状態。

離脱顧客

商品・サービスカテゴリーへの必要性はあるが、
自社ブランドへの利用はなくなりつつあり、意識も向きづらくなっている

卒業顧客

ライフスタイルの変化などにより、商品・サービスカテゴリー自体への利用がない状態。

あるラーメン店で例えると

ここで上記7つの顧客区分の状態をラーメン店で例えます。

・次期顧客
普段ラーメンはあまり食べていない。食べたことがないわけではないが外食は洋食系が多い。

・潜在顧客
会社の同僚がみんなラーメンにはまり出した、美味しいというのでそのお店へ足を運んでみたいと考えている。

・検討顧客
どうやら自分の好みは煮干し系のラーメンである。近辺でおすすめのお店をピックアップしている。

・現在顧客
自分にぴったりのお店を見つけた。味も立地も良い。接客態度も良くイベントには欠かさず参加している。

・回遊顧客
お気に入りの店舗も見つけたが、他店のラーメンも食べてみたい。

・離脱顧客
今まで通っていたラーメン屋も飽きてた。煮干ではなくほかのラーメンはどうか。

・卒業顧客
最近はラーメンはめっきり食べなくなった。健康志向になりあまりカロリーの高い食べ物も控えている。

 

各顧客ステージの状態は、この状態に限るわけではありませんが、このような心理状態に近いと言えます。

ブランディングとマーケティング

ブランディングとマーケティングはそれぞれ対象とする顧客の範囲が異なります。

下図は、ブランディングとマーケティングの領域の違いを先ほどご紹介した7つに区分した顧客を対象に表しています。

マーケティングは、現在・検討・回遊顧客と意識が顕在化している顧客を対象に行う施策です。

一方ブランディングはより広範にである潜在・離脱・次期・卒業顧客まで全てを対象とします。

ブランディングは関心がない状態の消費者に対しても働きかけを行うので、より広範囲であり時間がかかる施策と言えます。

 

ブランディングは広範囲の集客を行い、マーケティングはより詳細な顕在化している顧客を獲得する際に活用します。

図のようにブランディングとマーケティング双方の施策をしてこそ効果的と言えるでしょう。

顧客の状態からブランディングを考えよう

ブランディング活動は顧客の状態(顧客ステージ)によって大きく3つに分けることができます。

  • ブランド価値ピークを創る
  • ブランド価値で絆を深める
  • ブランド価値で評判を促す

これら3つの活動を行う事でブランド全体の価値が上昇します。

ブランド価値ピークを創る

ブランド価値のピークを創る事で、どのステージの顧客層に影響を与えるのか。

それは「現在顧客」にあたります。

現在顧客は、そのブランド価値を深く理解し、体感も出来ています。

その状態の顧客に対し、商品提供価値をよりわかりやすく伝え、さらにはその機能性能の用途、活用方法を詳しく分かりやすく伝えることができれば、その価値ピークの期間は長くなります

ピークが長くなるという事は、自社の利用回数・期間も伸び、評判や絆にも影響をしてきます。

ブランド価値で絆を深める

顧客はいつまでも現在顧客でいるわけではありません。

他社を利用してみたくなったり、ライフサイクルが変化すれば利用をしなくなってしまう可能性もあります。

例えば独身時代よく利用していた、バーがあっても結婚をしてしまうと足が遠のいてしまうなんてことはよくあります。

 

そこでイベントの開催や顧客同士のつながりを促す活動や定期的な集会や勉強会など中身は業種によって様々ですが、様々な試みで回遊顧客や離脱顧客を引き戻し絆を深めていく必要があります。

卒業顧客との絆

卒業顧客は、状況により引き戻すよりも評判へ繋げる方が得策な場合があります。

例えばランドセルの場合、おじいちゃんやおばあちゃんが孫へ購入してあげる場合、購入時期を過ぎてしまえば購入する機会は訪れません。

しかし購入時の原体験が良い場合次に購入を予定する人へ評判として繋げることができます。

様々な顧客の状況やシーンを考えて引き戻すべきか、評判へ繋げてもらうべきか考えて設計するようにしましょう。

ブランド価値で評判を促す

企業・店舗は顧客からの口コミや評判をコントロールすることはできません。

あくまでも口コミや評判を促す事しかできません。

しかしこの評判・口コミもブランディングの施策により顧客が口コミしやすく評判にしやすい環境づくりが可能です。

 

例えばお店のこだわりや商品開発エピソードなど、顧客が誰かに自社を進める際におすすめできるポイントやお話がある事でより周りに勧めやすくなります。

高額商材を扱っているならば、体験会やイベントなどで関わりを増やしたり来店機会を増やす事も重要です。

ブランディング施策は顧客と共に創り出す。

ブランディングは顧客と共に創り出していくものです。

価値ピークの創造や絆・評判の施策も顧客の反応や顧客からの提案も反映すべきでしょう。

企業・店舗サイドだけの発想にとらわれず、顧客との交流や関わりにより、より一層の効果が見込める施策を創り出す環境を整えましょう

ブランド価値の最大化

ブランディング施策により価値のピークを創り出し、ブランド価値自体を最大化するという事は具体的にどのような事でしょうか。

顧客は、商品・サービスに対してお金を支払います。言わば提供価値に納得してもらい、その対価を支払い商品・サービスを享受するわけです。

金額よりもその価値が上回る事で顧客の満足度は上がります。

たとえ安くても粗悪な物であれば満足度は上がりません。

 

そして満足度が上がる事で継続した利用を促せるメリットを持ちます。

さらに満足度が高い商品・サービスは口コミ・評判も広がりやすいものです。

自分が利用し満足しているものは自信を持って他者へ勧められるものです。

ブランド価値創造の注意点

ブランド価値を最大化する時には注意点が必要です。

それはブランディング初期に設定した、ブランドパートナー・ブランドストーリー・ポジショニングの3つの整合性です。

 

ブランドパートナーにとって価値があるものであり、ストーリー・ポジションから逸脱しない価値創造が必要というわけです。

なんでもかんでも機能を追加すればよい、価格を出来るだけ抑えればよいそういうわけではありませんので注意が必要です。

また時間の経過とともにブランド立ち上げ初期とは異なる、顧客と想像した価値というものもあります。

これらも尊重し、ぶれないブランド作りを心掛けたいものです。

変わらないために変わり続ける

顧客ステージの例で挙げたラーメン屋の場合、開店当初から同じ味のラーメンを提供し続けると現在顧客からの離脱は進んでしまいます。

人は飽きる性質を持ち、新しいものに関心を持つ側面があります。そんな側面を持ちながら変わらないものへの愛着というものもあります。

とても難しい課題です。

これらに対し正面から向き合い、初めて食べた感動(体験)を変わらず提供するために変わり続ける必要があります。

 

口コミ・評判は広がれば広がるほど期待値は上がるものです。

その期待を超えるものを提供する企業努力が必要となります。

積み重ねて力を発揮させる

ブランディングは積み重ねて力を発揮させる施策です。

ですので、小さな事を沢山積み重ね、それら一つ一つを集結させブランド化を進める必要があります。

はじめは効果がなかったものでも積み重ねる事でより大きな力となりうるものだと言えます。

せっかく積み重ねた小さな価値たちを一つに集約させひとつの大きなブランドへと昇華させるには、ブランディングの設計が重要となります。

思い付きや行き当たりばったりにせずきちんとした設計の元PDCAサイクルを回していく必要があります。

まとめ

今回のコンテンツのまとめは以下になります。

  • 顧客は大きく7つに区分できる。
  • 次期・潜在・検討顧客は評判設計で現在顧客へ
  • 回遊・離脱・卒業顧客は絆設計で現在顧客へ
  • 変わらないために変わり続ける施策で価値の最大化を
  • 価値ピークを伸ばして少しでも長く現在顧客で居てもらおう
  • ブランドはお客様と共に創り上げていこう
  • ブランド価値は小さな価値創造の積み重ねで一つの大きな価値となる。
  • ブランディングは時間のかかるものである。少しづつ積み重ねていこう

いかがでしたでしょうか。

是非あわせて「顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法」もご覧ください。

ブランディング戦略スタートの適切なタイミングとは

ブランディングはいつでも始められる施策ではありますが、適切なタイミングもあります。

ブランディング活動を最大限効果的にさせるにはその開始時期やタイミングも重要です。

ではどのタイミングが良いのかというとそれは対象や状況によって異なります。
今回はブランディングスタートのタイミングについてお話をしてまいります。

ブランディングスタート前の準備

ブランディングを開始するには、ブランディングを行う対象の準備が必要となります。

ブランディングスタート前の準備フローチャートは以下の通りです。

分析をしよう

自社を含めた業界内の状況や世間の状況、業界内の自社のポジショニングなど様々な視点からマクロ・ミクロで分析を行う必要があります。

◎おすすめの分析シート

【テンプレート付】脅威を減らして機会を増やすSWOT分析
今後の方向性や自社の機会や脅威の分析におすすめ!

【テンプレート付】3つの環境から自社を見つめる3C分析
3つの視点から自社の状況を見極める分析におすすめ!

【テンプレート付】世の中の変化を自社の変化にPEST分析
世の中の情勢の変化から自社の影響を分析するときにおすすめ!

【テンプレート付】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
自社の業界内のポジショニングを明確にするときにおすすめ!

上記の分析を進め、自社の状況やブランディングを行う対象である商品・サービスについて第三者目線で分析を行います。

ブランディングに必要な3つの柱

分析の後にブランディングに必要な3つの柱を策定します。

ブランドパートナー、ブランドストーリー、ブランドパーソナリティを設定しましょう。

◎ブランディングに必要な3つの柱

自社ブランドを支持する愛すべきブランドパートナーの作り方
対象のブランドを圧倒的に支持してくれるお客様を設定しましょう

愛されるものには物語がある。ブランドストーリーの作り方
物語により共感を呼ぶブランドストーリーを設定しましょう

【テンプレート付】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方
ブランディングをする際のポジショニングはどこにすべきか設定しましょう

ブランディングの進め方の理解

ブランディングを戦略として進めていくには、絆と評判、全体像を理解しておく必要があります。

顧客満足度と売上を上げる顧客との絆と評判の設計方法

ひとり歩きさせないブランド戦略の全体像と実務

これらの準備・理解が進んでからブランディング開始となります。

見切り発車や思い付きで施策をするのではなく必ず全体像を見据えてから施策にとりかかるようにしましょう。

ブランド化を進める順番

ブランディングをする際に「企業をブランド化すべきか、商品をブランド化すべきか分からない」といった質問をされるときがあります。

この問いに対して何が最適なのかを考えてみましょう。

最終的にブランディングは、企業も商品・サービスどちらも行う事になります。ですが扱う商材などによりその順番の適正は異なります

商品・サービスのブランド化

商品やサービスをブランド化する場合、継続的な利用が見込める業種などを指します。(例:調味料、洗剤など)

これらのものは繰り返し購入し使用します。

「この洗剤○○は油汚れがよく落ちる!」など社名よりも商品名・サービス名が先に印象付けられます。

企業のブランド化

企業のブランド化の場合、その逆である継続的な利用が見込めない商材を扱っている業種に向いています。(例:家、家電、車)

特に家は継続利用は見込むことは難しいです。「この家住み心地が良いからもう一軒買おう!」なんて人は少ないはずです。

車や信用度が重要である保険業やB2Bビジネスなどもこちらのグループに入ります。

 

いずれも企業ブランドにより商品・サービスが選ばれる事もあれば、商品ブランドにより企業が支持されるどちらの方向性からもブランディングは機能しますので自社の特性に合った試作を行いやすい方から始めてよいでしょう。

 

製品ライフサイクル理論(PLC)を理解しよう

製品ライフサイクル理論(PLC)はProduct Life Cycleの略称で、商品寿命を導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つのステージで区分した理論を指します。

PLCを理解することでブランディングをするべきタイミングがより明確になります。

ブランディングをいかに優秀に行ったとしても衰退期から始めてしまっては効果が見込めません

導入期

導入期では、認知度が低く、需要も多く発生していない状況。

製品の認知度や需要を高める必要性があります。またその製品の機能・性能を理解してもらい、利用イメージや利用後のメリットなどを理解してもらう必要があります。

成長期

認知度・需要が高まり市場からの参入を増える段階。

競合に負けないよう自社のポジショニングを行い、市場での確固たる地位の確立が必要となる。

このタイミングからブランディングの真価が発揮され始める

成熟期

市場内が成熟し始める時期、需要も一定数安定化し、商品提供価値の差異もほとんど見られなくなる。

このステージでブランディングを行ってきたかにより大きく差が出てきます

衰退期

需要の縮小により、市場が小さくなり競合も撤退をし始めます。

競合も新たな市場や上位互換の商品開発を行い新たな市場へと参入し始める頃です。

保守顧客層へのコミュニケーションやアフターケアを行いつつ、新たな市場の模索を始めます。

ブランディングを行う事で獲得したファンを引き連れ新たな市場へと誘導することもできます。

 

製品ライフサイクル理論で見ると、ブランディングの真価が発揮されるのは成熟期と言えます。

その為、導入期ではブランディングの骨組みを設計し、成長期には施策をはじめていかなければなりません

ブランディングの最終目的

ここでブランディングの最終目的を今一度おさらいしておきましょう。

ブランディングの最終目的とは「商品価値を最大限発揮し、顧客との絆を深め評判を呼び、ビジネスに貢献していく」事です。

ブランディングを通じて顧客との交流を深め、自社を十分理解してもらい、商品提供価値やそれらに付随する価値を絆と評判へと落とし込む必要があります。

本質を知りタイミングを見極める

ブランディングの最終目的は、「商品価値を最大限発揮し、顧客との絆を深め評判を呼び、ビジネスに貢献していく」と解説をいたしました。

言い換えるなればブランディングは、商品・サービス、企業・店舗の根幹がしっかりとしたものであるからこそ行う施策になります。

ですので、商品やサービスに魅力がない、会社・店舗に魅力がないところからブランディングを行っても効果としては期待できません。

商品や会社の軸やベースがしっかりとしていることが前提となります。

ブランディングは価値があるもの、良いものが世間に認知されていない、その真価が発揮されていないからこそ発揮できるのです。

必要のないもの、売れないものを無理やり売るといった施策ではない事を理解しておきましょう。

誰の為のブランドか?

ブランディングを行う上でおさえておきたいのが、誰の為のブランドなのかをはっきりとさせておきましょう。

一番の対象となるブランドパートナーはもちろん、企業や店舗の魅力を最大限引き出し、新たな利用機会や手段をブランドパートナーと共に創り出していく必要があります。

ブランドとは消費者の頭の中に根付いた瞬間、ブランドとして成立します。

ブランディングは言わば、企業・店舗と消費者を繋ぎ絆を深める橋渡し的な役割と言えます。

コンセプトを柱に

企業ブランディング、商品ブランディング問わず、コンセプトや企業理念が柱となります。

商品開発の場合も商品コンセプトが決まり、商品の機能や性能が明確になった時点でブランディングを始める事をおすすめします。

その時点ではターゲット層や使用シーンなどを想定し進めていきます。

イメージが固まる前に…

家や家電、車などの継続購入が見込めない商材等の場合は市場参入後のトライアル(初期利用の顧客)がひと段落した時点で、将来のブランドパートナーを想定しブランディングを展開していくようにしましょう。

リブランディングは至難の業

一度イメージが定着してしまうと、その時点からのブランディングは至難の業と言えます。

一度根づいたイメージをまた新たなイメージに定着させるのは、新規参入よりも難しい。リブランディングをする場合はじっくりと腰を据えてしっかりとした戦略を練るようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ブランディングのタイミングは、ブランディングの性質上コンセプトなどの基盤がしっかりとしている状態であり、既存ブランドの場合は導入期のトライアル状況を分析してからがベストなタイミングでしょう。

この他にも以下のポイントをおさえておくようにしましょう。

  • ブランディングを始める手順をおさえておきましょう。
  • ブランディングを始める順番は商品か企業か、自社はどちらが先か見極めよう。
  • 製品ライフサイクルに敏感でいよう。
  • ブランディングの最終目的は商品価値を最大限発揮し、顧客との絆を深め評判を呼び、ビジネスに貢献していくことである。
  • ブランディングの本質は法品・サービス、企業・店舗に魅力がありその価値を最大限発揮させる施策である。
  • 計画・準備段階でブランディング戦略を組み込み、設計を行っていこう。

【テンプレート付き】STP分析から個性を引き出すブランドパーソナリティの作り方

自社や自社商品が競合に埋もれないためには何が必要だと思いますか?

その一つの答えが「らしさ」です。

ブランディングをする上でわざわざ競合が多い場所にポジショニングをする必要がありません。

良いポジショニングをするには競合や業界の特性を深く理解し全体を把握する必要があります。

そこで有効なのがSTP分析によるブランドパーソナリティです。

今回はSTP分析とやり方とポジショニングのコツについて解説をしてまいります。

ブランドパーソナリティとは

ブランドとして世の中で確立できているものは「らしさ」があります。

この「らしさ」こそブランドの個性であり、ブランドを選択する理由の一つともいえます。

「○○ってブランドのデザインが好き」「□□ブランドはかわいくて好き」などそれぞれの個性があります。

ブランドパーソナリティはその個性を人間に模して性格を設定する手法の事を指します。

ブランドを明らかにする。

ブランドというとどうしてもあいまいなものになりがちですが、ブランドパーソナリティーを設定することで個性を明文化し、その後の戦略が立てやすくなります。

文章や見せ方ひとつとってもブランドパーソナリティーを設定しておくことで、「こんな性格だから文章もこんな感じ」などポジショニングしやすくなっていきます。

良し悪しを理解する

性格には良し悪しがあります。

良いところも行き過ぎてしまえば悪いところにもなりうるという事に注意しましょう。

それこそが個性となりブランドとなっていきますので、八方美人や万能になろうとせずブランドパーソナリティを設定していきましょう。

ブランドパートナーとの相性は?

一番重要視すべきはブランドパートナーとの相性です。

ブランドパーソナリティーがブランドパートナーと相性が悪いとブランドはうまく成功しません。

競合のポジショニングを見ながら、ブランドパートナーとの相性も良いパーソナリティーを設定していきましょう。

STP分析を活用しよう

ブランドパーソナリティーを設定する際にはSTP分析が有効です。

STP分析とは、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の頭文字を取った分析方法で、市場を2つの価値軸に合わせて細分化しターゲットを絞って、ポジションを取る戦略を練るための分析です。

ブランディングパーソナリティーと合わせて解説をします。

2つの価値軸

まずは二つの価値軸を創り出しましょう。

ブランドパーソナリティーの場合は性格に当てはめるので、「正しさと賢さ」と「楽しさと美しさ」の価値軸をおきます。

図出典:「ブランディングの基本」より

この2つの価値軸は業種や見方によって多様に変化をさせることができます。

ここから競合を価値軸に合わせてポジショニングしていきましょう。

空白のポイントを見つけよう

ポジショニングしたところから空白のポジションを見つけていきます。

この空白部分がブルーオーシャンになりうるポジションといえます。

まとめ

ブランドパーソナリティーを設定することでブランドをどの様に見せるべきか明らかになります。

ブランドストーリー、ブランドパートナーを組み合わせる事ですべての方向性を落とし込む事が可能となります。

ブランディングの準備は上記3つを用意してブランディングを進めていきましょう。

 

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