この課題に対し、私たちはDIANTのクレド(信条)である「NO PAIN NO GAIN」という言葉を核に据えました。これは、私たちの「行動の糸(BI)」を力強く束ねる精神であり、安易な成果ではなく、困難な課題に挑むことでこそ真の価値(GAIN)が生まれるという信念の表明です。単なる文字ではなく、心臓に近い左胸に配する「シンボル」としてデザインすることで、スタッフ一人ひとりが常にその覚悟を意識できるようにしました。これは、私たちの精神性をカタチにし、日々の行動の質を高めるための「ソリューションデザイン」です。
この課題に対し、私たちはブランディングの「本質」を象徴する牛のシルエットと、「Simplicity is the ultimate sophistication.(洗練を突きつめるとシンプルになる)」という、私たちの哲学を代弁する言葉を融合させました。このデザインは、「独自の価値証明(牛の焼印)という目的を、最も効果的に達成する手段は、研ぎ澄まされたシンプルさである」というDIANTの思想そのものです。これは、私たちのパーパス「”わかりやすい”を伝えるために」が、決して安易さではなく、深い思考の末にたどり着く洗練の極みであることを示しています。スタッフがこれを着ることで、日々の業務において常にDIANTの「ソリューションデザイン」の原点を意識するための、”纏う理念”が完成しました。
club el様は、お客様に最高の時間と特別な体験を提供されています。しかし、その洗練された空間やコンセプトが、一目で伝わるシンボルとして確立されていないという課題を抱えていらっしゃいました。特に、ターゲット顧客に「どのような体験ができるか」を視覚的に伝え、競合との差別化を図るためには、ブランドの核となるロゴが不可欠です。私たちは、この本質的な課題に対し、単なる装飾ではない、ブランドの「価値の旗」をデザインすることをご提案しました。