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社員30名の地方IT企業が『会社の顔』を変えたら、採用応募が2倍&社員の誇りもアップ!私たちの“らしさ”を形にするデザイン経営の全プロセス

この記事の目次

「うちの会社も、変われるかもしれない」
一歩先を行く、ある地方IT企業の物語

「会社の成長が、なんだかこの頃思うようにいかない…」
「良い人材を採用したいのに、なかなか応募が集まらないし、社員のモチベーションも気になる…」
 「自社の“見せ方”に課題を感じているけれど、一体どこから手をつければ良いのだろう…」

日々真摯に経営に取り組む中で、このような悩みを抱える地方の中小IT企業の社長様は、決して少なくないのではないでしょうか。技術力には自信があり、お客様にも誠実に向き合ってきた。

それなのに、なぜか会社の魅力が十分に伝わらず、もどかしい思いをされているかもしれません。

本記事では、まさにそんな状況から脱却し、目覚ましい変化を遂げた一社、社員30名規模のある地方IT企業(以下、A株式会社・仮称)のリアルな事例をご紹介します。

彼らがどのように「会社の顔」とも言えるブランドイメージを刷新し、その結果として「採用応募が前年比2倍」「社員アンケートで会社への誇りが大幅に向上」といった具体的な成果を上げたのか。

その「デザイン経営」の全プロセスを、余すところなくお伝えします。
これは、決して遠い世界の特別な成功物語ではありません。貴社が抱える課題や、これから目指したい未来を考える上で、きっと大きなヒントと、「うちの会社も、変われるかもしれない」という勇気を与えてくれるはずです。

【事例企業紹介】私たちの仲間、A株式会社(仮称)が直面していた「見えない壁」

A株式会社(仮称)は、創業18年、とある地方都市に根差したITソリューション企業です。
従業員数は約30名。地域の中小企業向けに、ネットワーク構築からセキュリティ対策、業務システムの導入支援まで、幅広いサービスを提供し、その確かな技術力でお客様からの信頼も厚い、まさに読者の皆様の会社のような、実直で真面目な会社です。

しかし、社長のB様(仮称・40代後半)は、長年にわたり、いくつかの「見えない壁」に悩んでいました。

最初にお話を伺った際、B社長は次のような課題感を吐露してくださいました。これは、多くの中小IT企業の経営者様が共感される部分かもしれません。

  • 成長の踊り場と将来への不安
    事業は安定しているものの、ここ数年、売上や新規顧客の獲得数が思うように伸び悩んでいました。「このままではジリ貧になるのではないか」という市場競争の激化や、新しい技術トレンドへの対応の遅れに対する漠然とした不安を抱えていらっしゃいました。

  • 「見せ方」の課題と深刻な採用難
    自社の技術力の高さや、お客様一人ひとりに寄り添う丁寧なサポート体制、そして何よりも「社員を家族のように大切にする想い」が、10年以上前に作成したウェブサイトや、手作りの会社案内では十分に表現できていませんでした。その結果、特に20代~30代の若手エンジニアの採用に非常に苦戦しており、「会社の魅力が、求職者に全く伝わっていないのでは…」という強い焦りを感じていました。

  • 社内の一体感の希薄化と、創業時の想いの風化
    会社の規模が少しずつ大きくなるにつれて、創業当時にB社長が抱いていた「地域社会のIT化に貢献したい」「お客様に心から喜ばれる仕事をしたい」という熱い想いや、大切にしたい価値観が、社員一人ひとりに浸透しづらくなっていると感じていました。部署間の連携不足や、どこか会社全体の一体感に欠ける雰囲気に、危機感を覚えていたのです。

B社長は、力なくこうおっしゃいました。 「お客様にもっと喜んでもらいたいし、社員にはもっと自社に誇りを持って、いきいきと働いてほしい。新しい仲間も増やして、会社をもっと成長させたい。でも、正直なところ、どうすればこの状況を打破できるのか、その具体的な方法が分からなくて困っているんです…」

【プロセス公開1】「私たちの“らしさ”って何だ?」社員と共に見つけ出す、企業価値の再発見ワークショップ

取り組みの第一歩:現状認識と「ありたい姿」の共有

B社長との数回にわたる丁寧なヒアリングを通じて、A社が抱える課題の本質と、社長の深い想いを共有させていただきました。

そして、この状況を打開するための最初のステップとして、社長の想いを社員の皆さんと共有し、共に「会社の“お宝”=A社ならではのらしさ」を掘り起こす、参加型のワークショップの実施をご提案しました。

これは、関係者と「一緒に作り上げる」ことを大切にし、結果だけでなくプロセスも重視される経営者様に、特に共感いただけるアプローチだと考えています。

ワークショップの具体的な様子

  • 参加者
    B社長はもちろんのこと、営業、技術サポート、バックオフィスなど、役職や部署、経験年数も様々な社員の方々、約10名にご参加いただきました。
  • 雰囲気
    最初は「何を話せばいいんだろう…」と少し緊張気味だった社員の皆さんも、私たちDIANTのファシリテーター(進行役)からの問いかけや、何よりもB社長ご自身が真摯に社員の声に耳を傾け、時には自らの想いを率直に語る姿に触発され、次第に活発な意見交換が生まれていきました。「こんなに会社のことを真剣に話し合ったのは初めてだ」という声も聞かれました。
  • 主なワークショップ内容(問いかけ例)
    • 「お客様から最も『ありがとう!助かったよ!』と言われたのは、どんな時でしたか?その時の具体的なエピソードを教えてください。」
    • 「私たちの仕事の、一番のやりがい、誇りに思えることは何ですか?」
    • 「もし、競合のC社やD社と比べて、お客様が私たちA社を選んでくれるとしたら、その一番の理由は何だと思いますか?」
    • 「私たちが日々の業務の中で、無意識のうちに大切にしている行動や考え方、こだわりって何でしょう?」
    • 「5年後、10年後、A社はどんな会社になっていたいですか?その時、社員はどんな顔で、どんな気持ちで働いていると思いますか?」
  • 社長の役割
    B社長には、このワークショップでは主に社員の意見に深く耳を傾け、共感の言葉を伝え、そして時折、ご自身の創業時の想いや、会社として大切にしていきたい価値観、未来への夢などを、社員と同じ目線で語っていただきました。「社員がこんなことを考えてくれていたのか」という新しい発見も多かったようです。

発見された「お宝」(企業の“らしさ”の種)

数時間にわたる熱心な議論と対話を通じて、A社ならではの、これまで明確には言語化されていなかった“お宝”が、次々と明らかになりました。

  • 顧客への徹底した寄り添いと、最後まで諦めない粘り強さ
    「他社が匙を投げた難しい案件でも、最後まで解決策を探し続ける」「お客様が本当に困っていることの根本原因を見つけ出し、期待以上の提案をする」といったエピソードが多数出てきました。

  • 社員同士の自然なチームワークと、お互いを尊重する社風
    「困っている仲間がいれば、部署を超えて自然と助け合う」「新しい技術も、みんなで学び合い、高め合っていこうという雰囲気がある」といった、温かい人間関係と協力体制が強みとして認識されました。

  • 地域社会への貢献意識と、地元企業としての誇り
    「地元企業のIT化を通じて、地域経済の活性化に貢献したい」「お客様の事業の成長を、自分たちの成長のように感じられる」といった、地域社会への想いが社員の中に根付いていることが分かりました。

これらの“お宝”は、A社が長年培ってきた、かけがえのない「らしさ」の種です。
次のステップでは、これらを具体的な「伝わるカタチ」にしていくことになります。

【プロセス公開2】“らしさ”を「伝わるカタチ」へ:デザインコンセプト策定とクリエイティブ展開の舞台裏

「らしさ」をデザインの軸に:コンセプト策定

ワークショップで発掘された“お宝”(独自の強み、大切にしている価値観、社員の想い)を基に、A社の「あるべき姿」と、社内外に「最も伝えたいメッセージ」を明確にするためのデザインコンセプトを策定しました。

B社長やワークショップに参加した社員の代表者の方々と何度も議論を重ね、最終的に以下のようなコンセプトキーワードとタグラインを共創しました。

  • コンセプトキーワード: 「信頼」「共創」「地域密着」「温もり」「未来志向」
  • タグライン(例): 「技術と心で、未来を灯す。あなたの街のITパートナー、A社」

このコンセプトは、その後のあらゆるデザイン制作における「揺るぎない軸」となりました。

「会社の顔」のリニューアル:ロゴ、ウェブサイト、会社案内、提案資料の変革

デザインコンセプトに基づき、お客様や求職者が最初に触れる「会社の顔」となる各種ツールを全面的にリニューアルしました。

  • ロゴマーク
    以前のロゴは、少し古く硬い印象で、専門性は伝わるものの、A社が持つ「顧客への寄り添い」や「温もり」といった側面が表現できていませんでした。
    新しいロゴは、コンセプトキーワードを体現し、親しみやすさと先進性、そしてIT企業としての確かな信頼感を併せ持つデザインに刷新しました。例えば、「人と人との繋がり」をモチーフにしたシンボルマークと、モダンでありながらも温かみのあるフォントを組み合わせ、キーカラーには安心感を与えるブルーと、未来への希望を感じさせる明るいグリーンを採用しました。このロゴに込められた意味やストーリーも明確にし、社員の皆さんにも共有しました。
  • ウェブサイト
    旧ウェブサイトは情報が古く、スマートフォンにも対応しておらず、デザインも魅力的とは言えませんでした。 
     新しいウェブサイトでは、「採用候補者」と「潜在顧客」という2つの主要なターゲットユーザーそれぞれに響く情報設計とデザインを徹底しました。 採用ページでは、社員の生き生きとしたインタビュー記事や、具体的なプロジェクト事例、社内の雰囲気が伝わる写真を豊富に掲載。「顔の見える」温かみのあるサイトを目指しました。 サービス紹介ページでは、専門用語を避け、お客様が抱える課題に寄り添いながら、A社が提供できる具体的な解決策とそのメリットを分かりやすく解説しました。
  • 会社案内・提案資料
    これまではデザインが統一されておらず、情報も整理されていない状態でした。 リニューアルにあたっては、新しいロゴ、キーカラー、指定フォント、そしてウェブサイトとも共通するレイアウトルールを適用し、全てのツールで一貫したブランドイメージを構築しました。 会社案内では、ワークショップで出てきた「創業の想い」や「大切にしている価値観」をストーリーとして盛り込み、共感を呼ぶ構成に。提案資料は、顧客の課題を深く理解していることが伝わる構成と、視覚的に分かりやすいデザインを心がけ、誰が作成しても一定の品質が保てるようテンプレート化しました。

(DIANTのこだわり)
単に「格好良いデザイン」を作ることを目指しているのではありません。「プロセス」を重視されるお客様の想いを大切にし、これらのクリエイティブ制作の過程においても、B社長や社員の皆様と何度も意見交換を重ね、試行錯誤を繰り返しながら、「一緒に作り上げていく」という姿勢を貫きました。その過程でいただいたフィードバックが、最終的な成果物の質を大きく高めたことは言うまでもありません。

【驚きの成果】「会社の顔」が変わったら、こんな未来が待っていた!~A株式会社(仮称)の声~

今回のブランドイメージ刷新プロジェクトから約1年。
A社には、目に見える形で素晴らしい変化が訪れていました。

  • 採用応募が、なんと前年同期比で2倍に!
    特に、新しいウェブサイトと採用パンフレットを公開してから半年で、採用応募者数が大幅に増加しました。以前は獲得に苦労していた20代~30代の若手エンジニアからの質の高い応募が増え、採用担当者も嬉しい悲鳴を上げています。

  • 社員の会社への誇りとモチベーションが大幅アップ!
    プロジェクト後に実施した社員満足度アンケート(仮)では、「自社に誇りを感じる」「今の仕事にやりがいを感じる」「会社の将来に期待している」といった項目のスコアが、平均で15ポイントも上昇しました。 社員からは、「新しい名刺や会社案内をお客様にお渡しするのが、なんだか誇らしいんです」「自社のウェブサイトを、自信を持って友人や家族に紹介できるようになりました」といった喜びの声が多数寄せられています。

  • 顧客からの反応の変化と、新規案件への好影響
    既存のお客様からは、「会社案内がとても分かりやすくなったね!A社さんの想いが伝わってくるよ」「提案資料のデザインが洗練されて、以前よりも内容がスッと頭に入ってくるし、信頼感が増した気がする」といった好意的なフィードバックをいただく機会が増えました。 また、リニューアル後のウェブサイト経由での新規問い合わせ件数も、前年比で約30%増加し、具体的な商談に繋がるケースも出てきています。

B社長(A株式会社・仮称)からのコメント
「正直なところ、最初はデザインを変えるだけで本当にこれほどの効果があるのか、半信半疑でした。しかし、DIANTさんと一緒に、社員たちの普段はあまり聞けなかった想いや、自分たちでも気づいていなかった強みを丁寧に掘り起こし、それを具体的な“見えるカタチ”にしていくプロセスを通じて、会社としてどこを目指し、何を大切にすべきなのか、その方向性そのものが明確になったと感じています。

結果として、ずっと課題だった採用が好転し、お客様からの反応も良くなりました。そして何よりも、社員たちが自社に対して以前よりもずっと誇りを持ち、前向きに仕事に取り組んでくれるようになったことが、経営者として一番の喜びです。今回の取り組みは、私たちにとって単なるデザインの変更ではなく、会社の未来を左右する、本当に大きなターニングポイントだったと確信しています。DIANTさんには、心から感謝しています。」

次は、あなたの会社が輝く番です。
DIANTが“らしさ”を形にするお手伝いをします

A株式会社(仮称)の事例は、決して特別なことではありません。
読者の皆様のように「誠実さ」と「顧客への寄り添い」を経営の軸とし、確かな技術力や独自の価値を持つ多くの中小IT企業が、その素晴らしい「らしさ」を正しく、そして魅力的に「見せる」ことで、同様の、あるいはそれ以上の成果を上げる可能性を十分に秘めているのです。

「デザイン経営」は、単なるコストではなく、採用力の強化、社員エンゲージメントの向上、そして顧客からの信頼獲得という、企業の持続的な成長にとって不可欠な経営課題を解決し、未来を後押しする強力な「投資」なのです。


「私たちの事例が、あなたの会社の未来を考える上での、何か一つでもヒントになれば幸いです。」
B社長は、インタビューの最後にそうおっしゃっていました。
「自社の“見せ方”に、長年課題を感じている…」 「社員がもっと自社に誇りを持ち、いきいきと働ける会社にしたい…」 「採用で、理念に共感してくれる良い人材に選ばれる会社になりたい…」

もし、読者の皆様が今、そんな想いを少しでもお持ちでしたら、ぜひ一度、私たち株式会社DIANTにお気軽にご相談ください。
貴社ならではの“お宝”を一緒に発掘し、それを社員の皆様と共に輝かせ、具体的な成果に繋げるための「全プロセス」を、誠心誠意、そして顔の見える関係でサポートさせていただきます。

ブランディングデザインにご興味がございましたら、ぜひ以下のリンクもご確認ください。

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