この記事の目次
社長、あなたの船は、どこへ向かう“冒険の船”ですか?
経営者であるあなたは、一隻の船を率いて、先の見えない未知の大海原へと漕ぎ出す、勇敢な「船長」です。 苦楽を共にする乗組員(社員)と共に、まだ誰も見たことのない宝島(=会社の未来)を目指す、壮大な冒険の毎日。それが、経営という名の航海ではないでしょうか。
しかし、その航海の途中で、ふと、こんな行き詰まりを感じてはいませんか?
「乗組員たちの目に輝きがなく、士気が上がらない…」
「毎日、必死に帆を張って進んでいるのに、新しい大陸(=市場)が全く見つからない…」
「嵐に遭遇した時、どの方向へ進めば良いのか、判断に迷ってしまう…」
偉大な航海には、必ず「我々は何者かを示す旗印」「目的地へ導く羅針盤」「風を捉え進む操船術」、そして「富をもたらす上陸交渉」の全てが不可欠です。
【DIANT式 経営の「おきかえ」辞典】
第三回。 今回は、ビジネスの根幹をなす3つの言葉を「大航海時代の船」に置き換えて、あなたの会社の未来を切り拓く、確かな「冒険の地図」を手に入れましょう。
【おきかえ辞典】
ブランディング
DIANT式の「おきかえ」
船の誇りを示す“旗印”と、進むべき道を示す“羅針盤
マーケティング
DIANT式の「おきかえ」
風を読み帆を操る“操船術”と、存在を知らせる“狼煙
セールス
DIANT式の「おきかえ」
宝を持ち帰るための“上陸交渉”と“貿易協定”
【解説】冒険の羅針盤を、読み解いていこう
ブランディング = 船の誇りを示す“旗印”と、進むべき道を示す“羅針盤”
それは、一体何か?
ブランディングとは、船の外装を豪華に飾り立てることではありません。それは、この航海の最も根源的な問いに答える、船の魂そのものです。 そもそも、その船が「どこを目指しているのか(=ビジョン)」、そして「何のために、命がけでこの旅をしているのか(=ミッション)」を明確に示す、航海の生命線である「羅針盤」と「海図」。
そして、荒波の中でも乗組員の誇りとなり、他の船団に対して自らの素性と意志を堂々と示す、唯一無二の「旗印(はたじるし)(=ロゴや理念)」。これら全てが、あなたの船を、ただの木造船ではない、「冒険の船」たらしめる、かけがえのないブランディングなのです。
もし、これがなかったら?
乗組員は、自分が海賊船に乗っているのか、ただの漁船なのか、それとも新大陸発見を目指す探検船に乗っているのかが分からず、日々の過酷な労働に誇りを持つことができません。「何のためにやっているんだ」という不満が蔓延し、やがて反乱が起きるかもしれません。
羅針盤がなければ、船はただ大海原を漂流するだけの“迷子船”となり、いつまで経っても目的地にはたどり着けません。どんなに屈強な乗組員がいても、その力は霧の中へと霧散してしまうでしょう。ブランディングとは、乗組員(社員)の心を一つにし、組織という船に、揺るぎない推進力を与えるための、船長の最も重要な仕事なのです。
マーケティング = 風を読み帆を操る“操船術”と、存在を知らせる“狼煙”
それは、一体何か?
マーケティングとは、羅針盤が指し示す目的地へ向けて、船を現実に前進させるための、具体的かつ戦略的な技術の全てです。
熟練の航海士のように、潮の流れや天候を読み(=市場調査)、追い風を逃さず巨大な帆を操ること(=広告宣伝・プロモーション)。
見張り台の上から、望遠鏡で新しい大陸や好機を誰よりも早く発見すること(=新規市場開拓・リードジェネレーション)。
そして、遠く離れた港や、他の船団に自らの存在と意志を知らせるために、高く、そして鮮やかな「狼煙(のろし)」を上げること(=PR・情報発信)。
これら全てが、冒険を成功に導くための、重要なマーケティング活動です。
もし、これがなかったら?
どんなに立派な旗印と、正確な羅針盤があっても、船は一向に進みません。
港に停泊したまま、乗組員たちはただ甲板を磨くだけ。冒険は、始まりさえしません。マーケティングとは、机上の計画を「現実の航海」へと変えるための、ダイナミックな実践術なのです。風がなければ、オールを漕ぐ。逆風ならば、耐え忍ぶ。その全てが、マーケティングです。
セールス =宝を持ち帰るための“上陸交渉”と“貿易協定”
それは、一体何か?
セールスとは、マーケティング活動によってついに発見した新しい大陸に到着した後、具体的な成果を船に持ち帰るための、最終局面であり、最も勇気が試されるプロセスです。
それは、ただ力ずくで富を奪う「略奪」ではありません。選抜された上陸部隊(=営業チーム)が、現地の首長や住民(=顧客)と直接対話し、彼らの文化や言葉を尊重しながら、友好関係を築くこと。
そして、我々が持つ産物(=自社サービス)と、彼らが持つ産物(=顧客の対価)を交換する、双方に長期的な利益のある「貿易協定」を結び、船に金銀財宝(=売上・利益)を積み込むこと。
その一連の、知性と誠実さが求められる交渉こそが、セールスです。
もし、これがなかったら?
せっかく新大陸を発見しても、上陸交渉に失敗すれば、何も得られずに危険な母港へと帰ることになります。冒険の成果(売上)がなければ、乗組員に給料を払うことも、傷んだ船を修理することも、次の航海のための食料を調達することもできません。
セールスとは、冒険の成果を確定させ、次の、さらに偉大な航海へと繋げるための、船団の生命線なのです。
【結論】偉大な航海は、三位一体の連携から生まれる
船長である、あなたへ。 もうお分かりいただけたでしょうか。
誇り高き“旗印と羅針盤”(ブランディング)があるからこそ、乗組員の士気は上がり、航海には一本の筋が通ります。 その羅針盤が指す方角へ、卓越した“操船術”(マーケティング)で船を進めるからこそ、新たな大陸に出会うことができます。 そして、その新大陸で、誠実な“上陸交渉”(セールス)を成功させて初めて、船は富で満たされ、次の冒険へと旅立つことができるのです。
これらは、どれか一つが欠けても、偉大な航海は決して成り立ちません。 羅針盤なき操船は漂流であり、交渉なき発見は無益です。
旗印の誇り(10点) × 操船術の巧みさ(10点) × 交渉の誠実さ(10点) = 1000点
これこそが、歴史に名を残す、偉大な冒険の船の姿です。
さあ、船長。 あなたの船の「旗印」は輝いていますか? 「羅針盤」は、明確な未来を指し示していますか? そして、乗組員たちは、最高のチームワークで、明日に向かう帆を張っているでしょうか。
あなたの航海図を、一度、私たちと一緒に見つめ直してみませんか。
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