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ブランディング、マーケティング、セールスを、”理想の家づくり”に置き換えたら、やるべきことが見えてきた。【経営の「おきかえ」辞典 Vol.2】

この記事の目次

あなたの会社は、100年後も家族(社員)が幸せに暮らせる“家”ですか?

経営者であるあなたは、いわば「最高の家を建てる棟梁」です。 社員やその家族が、安心して、誇りを持って、そして何よりも幸せに暮らし続けられる。そんな、100年先も愛され続ける、頑丈で、温かい家を建てたい。心の底から、そう願っているはずです。

しかし、現実はどうでしょうか。 「こだわり抜いて建てた家の広告を出しているのに、誰も見学に来てくれない…」 「内覧に来てくれた人は皆、褒めてくれるのに、なぜか最後の契約に至らない…」 「そもそも、どんな家を建てれば、未来の住人は喜んでくれるのかが分からない…」

もし、そんな悩みを抱えているとしたら、その原因は、家づくりにおける「設計思想」「見学会」「契約」の、大切な連携が取れていないからかもしれません。

【DIANT式 経営の「おきかえ」辞典】
第二回。 今回は、ビジネスの根幹をなす3つの言葉を、あなたの事業そのものである「理想の家づくり」に置き換えて、その役割と、成功に不可欠なプロセスを、じっくりと解き明かしていきます。

【おきかえ辞典】

ブランディング

DIANT式の「おきかえ」
100年住める家の“基礎工事”と“設計図”

マーケティング

DIANT式の「おきかえ」
未来の住人を呼ぶ“完成見学会”

セールス

DIANT式の「おきかえ」
「ここに住みたい」を引き出す“内覧案内”

【解説】それぞれの役割をそれぞれの役割を、深く理解しよう

ブランディング = 100年住める家の“基礎工事”と“設計図”

それは、一体何か?
ブランディングとは、家の外観をおしゃれにすることではありません。それは、「この家には、誰が住み、どんな幸せな暮らしを送るのか」という、揺るぎない設計思想(コンセプト)そのものです。「子育て世代が、のびのびと暮らす家」「夫婦二人が、趣味を楽しみながら豊かに年を重ねる家」といった、家の魂を定義することから始まります。
そして、その思想に基づき、100年先も家族が幸せに暮らせるよう、ミリ単位で緻密に描かれた詳細な「設計図(=企業の理念やビジョン、VIなど)」と、その全てを地面の下で永遠に支え続ける、強固な「基礎工事(=企業の譲れない価値観や存在意義)」家の価値の全ては、この目に見えない部分から始まっているのです。

もし、これがなかったら?
どんなに立派な柱を使い、最新の設備を備えたモデルハウスを建てても、その土台となる基礎工事が手抜きであれば、やがて家は傾き、家族を危険に晒します。どんなに美しい内装を施しても、その根底にしっかりとした設計図がなければ、ただの素人が建てた、どこにでもある「建て売り住宅」と見なされてしまいます。
お客様は、無意識のうちにその脆さを見抜き、「この家で、本当に安心して、自分の人生を預けられるだろうか?」という、根本的な不信感を抱いてしまうのです。ブランディングとは、お客様に「この会社が建てる家なら、間違いない」という、絶対的な安心感と信頼を提供する、全ての源泉なのです。

マーケティング = 未来の住人を呼ぶ“完成見学会”

それは、一体何か?
マーケティングとは、棟梁であるあなたが魂を込めて設計し、職人たちが技術の粋を集めて建てた家の魅力を、まだその存在を知らない、一人でも多くの未来の住人(=顧客)に知ってもらうための、あらゆる活動です。
新聞に折り込まれる、家族の笑顔が目に浮かぶような「分譲地のチラシ(=広告)」詳細な情報と美しい写真が掲載された「住宅情報サイト(=ウェブサイト)」そして、家の前で風にはためく「完成見学会、開催中!」ののぼり旗(=プロモーション)」これら全てが、素晴らしい家に、未来の住人を呼び込むための、重要なマーケティング活動にあたります。

もし、これがなかったら?
どんなに素晴らしい家を建てても、その存在を誰にも知られなければ、誰も見に来てはくれません。最高の家が、誰にもその価値を知られることなく、静かに、寂しく建っているだけになってしまいます。
マーケティングとは、あなたの哲学が詰まった家と、それを心から求めている未来の住人を“出会わせる”ための、希望に満ちた架け橋なのです。

セールス =「ここに住みたい」を引き出す“内覧案内”

それは、一体何か?
セールスとは、見学会に来てくださったお客様を、営業担当者が丁寧にご案内し、購入という人生の大きな決断を、喜びと共に後押しするプロセスです。
それは、ただ間取りを説明するだけの行為ではありません。設計図に込められた「このリビングの窓からは、家族の成長をずっと見守れるように、桜の木が見えるように設計したんです」といった、家の物語(=ブランドストーリー)を熱く語ること。お客様が抱える「住宅ローンは大丈夫だろうか」「近所の学校の評判は?」といった現実的な不安に、専門家として、そして人生の先輩として、誠実に寄り添い、一つひとつ解消してあげること。

そして、「ここに住みたい」というお客様の気持ちを最高潮に高め、最終的に売買契約書に、未来への希望を込めたサインをいただくこと。その感動的な瞬間こそが、セールスのゴールです。

もし、これがなかったら?
どんなに素晴らしい家でも、お客様の最後の不安を取り除き、夢の実現を後押しする“最後の一押し”がなければ、「いい家でしたね、検討します」という一言で終わってしまいます。

売上という具体的な成果がなければ、次の素晴らしい家を建てるための資金も、職人たちの生活も守ることができません。セールスとは、お客様の夢を叶え、同時に、会社という家族の未来をも創る、極めて重要で、尊い仕事なのです。

【結論】最高の家は、最高の連携からしか生まれない

もうお分かりいただけたでしょうか。
強固な“基礎工事と設計図”(ブランディング)があるからこそ、“完成見学会”(マーケティング)には人を惹きつける力が宿ります。 そして、その見学会に、家の思想に共感した人々が集まるからこそ、“内覧案内”(セールス)は、単なる売り込みではない、感動的な物語になるのです。
この3つは、それぞれが独立したものではなく、「思想→出会い→決断」という、一つの美しい流れの中にある、切っても切れないプロセスです。

設計思想(10点) × 見学会(10点) × 内覧案内(10点) = 1000点 これが、お客様が心から「建ててよかった」と思える、理想の家づくりの姿です。

しかし、もしどれか一つでも欠けていたら…
設計思想(0点) × 見学会(10点) × 内覧案内(10点) = 0点 魂のない、どこにでもある家は、どんなに見学会で人を集め、営業が頑張っても、お客様の心には響きません。結果はゼロです。

さあ、棟梁である社長。 あなたの会社という名の家は、100年後も、社員とその家族が、笑顔で暮らせる、強固な基礎と、夢のある設計図の上に、建てられているでしょうか。

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