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営業がラクになる『会社の自己紹介』、できていますか?商談の“つかみ”を変え、会社の価値が5分で伝わるブランディング術

この記事の目次

商談の冒頭、「まずは、簡単に御社のご紹介をお願いします」――。 

この、お決まりとも言えるフレーズに対して、社長であるあなたは、あるいは貴社の営業担当者は、自信を持って会社の魅力を伝えられていますか?

「私たちは〇〇年に創業し、主にネットワーク構築やセキュリティ対策といったITソリューションを提供しておりまして…」
多くの真面目で誠実な中小企業が、ついこのような創業年や事業内容の羅列、専門的な機能説明に終始してしまいがちです。

しかし、その時お客様の心の中では、「競合のA社と何が違うんだろう…」「少し難しい話だな…」といった気持ちが芽生え、心を掴む前に、見えない壁ができてしまっているかもしれません。

もし、この冒頭のたった5分の「自己紹介」が、お客様の心をグッと掴み、その後の商談を有利に進めるための最も強力な武器になるとしたら、どうでしょうか?
この記事では、難しく聞こえがちな「ブランディング」を、「営業がラクになる最強の自己紹介を創る技術」と捉え直します。

そして、貴社が持つ「本当の価値」がわずか5分で伝わり、商談の“つかみ”を劇的に変えるための、実践的なブランディング術を分かりやすく解説していきます。

なぜあなたの「自己紹介」は響かないのか?よくある3つの落とし穴

「うちには高い技術力も、お客様を想う誠実さもある。それなのに、なぜかうまく伝わらない…」 

その原因は、提供している価値そのものではなく、自己紹介の「伝え方」に潜んでいるのかもしれません。
まずは、よくある3つの落とし穴を見ていきましょう。

落とし穴1:「What(何をしているか)」の羅列になっている

これは最も陥りやすい落とし穴です。例えば「ネットワーク構築」「セキュリティ対策」「システム導入支援」といった事業内容(What)をただ並べるだけでは、お客様にとっては他のIT企業との違いが全く分かりません。

お客様が本当に知りたいのは、「What」の先にある「Why(なぜ)」の部分です。「なぜ、この会社は存在するのか?」「なぜ、私たちの課題を解決できると信じているのか?」その想いや価値観に触れた時、お客様は初めて興味を持ち、心を動かされるのです。

落とし穴2:「Who(誰に)」の視点が欠けている

目の前にいるお客様が、どのような業界で、どのような課題を抱え、どのような未来を望んでいるのか。

その状況を考慮せず、いつも同じ内容の自己紹介をしてしまっていませんか?
それは、相手(Who)ではなく、自分たちの言いたいことだけを話す「自分本位」の自己紹介です。お客様は、「自分のことを理解してくれていない」と感じ、話を聞く姿勢を閉ざしてしまいます。

最高の自己紹介は、常に「あなたのための話です」というメッセージから始まるのです。

落とし穴3:「How(どのように)」に一貫性がない

営業担当者が口頭で語る会社の魅力と、お客様が後で見るウェブサイトや、手元に残る提案資料に書かれている内容、デザインの雰囲気がバラバラ、ということはないでしょうか。

  • 口では「お客様に寄り添う温かいサポートが強みです」と言っているのに、ウェブサイトは無機質で冷たい印象。
  • 最新技術をアピールしているのに、提案資料のデザインは古臭い。

この一貫性のなさが、お客様に「言っていることと、やっていることが違うのでは?」という無意識の不信感を与え、貴社が大切にしているはずの信頼を損ねてしまいます。
(これは、自社の「見せ方の弱さ」に課題を感じている経営者様にとって、特に重要なポイントです。)

ブランディングとは「最強の自己紹介」を設計すること

これらの落とし穴を回避し、お客様の心を動かす自己紹介を創り上げること。
それこそが、私たちが考える「ブランディング」の本質です。
広告を打ったり、ただロゴを新しくしたりすることだけがブランディングではありません。

貴社が「何のために(Why)」「誰に(Who)」「何を(What)」「どのように(How)」価値を提供するのかという、自己紹介の核となるストーリーを深く定義し、磨き上げる経営活動そのものなのです。

私たちDIANTは、この最強の自己紹介を「価値の旗(バリューフラッグ)」と呼んでいます 。
この旗は、お客様との出会いの海で、貴社の船が何者であるかを遠くからでも示し、人々を惹きつけるための大切な旗印です。この旗は、以下の要素(糸)で力強く織り上げられます。

  • ① 想いの糸(Why): 私たちは、なぜこの事業を行うのか?(企業の魂となる理念・ビジョン) 
  • ② 届け方の糸(Who/What): 私たちは、誰のどんな課題を解決するのか?(理想のお客様像と提供価値) 
  • ③ 顔立ちの糸・行動の糸(How): 私たちは、どんな“らしさ”をもって、それを実現するのか?(デザインや社員の振る舞い) 

この「価値の旗」を明確に打ち立てることで、貴社の自己紹介は、もう二度とブレることなく、力強く、そして魅力的なものへと変わるのです。

実践!会社の価値が5分で伝わる「自己紹介」の黄金法則

では、磨き上げたストーリーを、商談の冒頭5分という限られた時間で、最大限効果的に伝えるための構成(黄金法則)をご紹介します。これは、そのまま実践できる一種の台本です。

【1分目】つかみ:共感と問題提起

まず、自社の話から始めるのをやめましょう。冒頭で語るべきは、お客様の世界の話です。

話すこと(例)

「本日はお時間をいただきありがとうございます。多くの中小企業の皆様が、昨今の急激な事業環境の変化の中で、『ITを活用して業務を効率化したいけれど、何から手をつければ良いか分からない』『セキュリティ対策の重要性は分かっているが、専門の人材が社内におらず不安だ』といった、共通のお悩みを抱えていらっしゃいますよね。」

このように、まずはお客様が置かれている状況に寄り添い、共感を示すことで、相手は「この人は、私たちのことを分かってくれている」と感じ、心の扉を開いてくれます。

【2分目】WHY:私たちの存在意義(ミッション)

事業の根幹にある「なぜ、私たちは存在するのか」という物語は、お客様の感情に訴えかけ、共感を呼びます。(これは、ご自身の創業時の熱い想いを語ることで、より力強くなります。)

話すこと(例)

「まさに、そうした地元企業の皆様を、単なる業者としてではなく、いつでも気軽に相談できる『顔の見える関係』で、本当に親身にサポートしたい。その一心で、私たちはこの会社を創業いたしました。大手にはできない、一社一社に寄り添ったITサポートで、地域の未来を元気にすることが、私たちの存在意義(ミッション)です。」

次にお客様の心に届けるのは、製品の機能ではなく、貴社の「想い」です。

【3分目】WHAT & HOW:独自の解決策と“私たち“らしさ”

想いを伝えた後で、初めて「何が」「どのように」できるのかを語ります。
ここでのポイントは、競合との違いと、自社らしさを明確にすることです。

話すこと(例)

「その想いを実現するために、私たちは単にシステムを導入して終わり、ということは決してしません。〇〇という独自のヒアリング手法を用いて、お客様の業務の隅々まで理解し、本当に必要なものだけをご提案することを徹底しています。そして何よりも、導入後の丁寧なサポートと、どんな些細なことでも相談いただける関係性を築くこと。この『徹底的に寄り添う姿勢』こそが、私たちの最大の強みであり、お約束です。」

スペックではなく、「独自の方法」や「大切にしている姿勢」を語ることで、貴社の“らしさ”が伝わり、他社との差別化が図られます。

【4分目】PROOF:信頼できる実績(証拠)

物語や約束が、単なる理想論ではないことを示すための「証拠」を提示します。

話すこと(例)

「例えば、御社と同じ製造業で、生産管理に課題を抱えていらっしゃったA社様では、私たちのサポートを通じて…(中略)…結果として、残業時間を30%削減し、社員の皆様からも『本来の業務に集中できるようになった』と大変喜んでいただけました。」

具体的な成功事例や、お客様からいただいた感謝の声を簡潔に紹介することで、提案の信頼性が一気に高まります。

【5分目】BRIDGE:対話への橋渡し

自己紹介の締めくくりは、一方的なプレゼンから、双方向の「対話」へとスムーズに移行させるための“橋渡し”です。

話すこと(例)

「…というのが、私たちの簡単な自己紹介です。少し長くなってしまい申し訳ありません。さて、ここからはぜひ、今度は御社が今お抱えの課題や、今後実現されたいことについて、詳しくお聞かせいただけますでしょうか?」

このように、自然な形でバトンを渡し、お客様の話をじっくりと引き出す流れを作ることで、その後の商談は、より深く、建設的なものになります。

その自己紹介、ツールで“裏付け”できていますか?

さて、この5分間の自己紹介、いかがでしたでしょうか。しかし、この素晴らしい口頭での自己紹介も、それを“裏付ける”ツールが伴っていなければ、効果は半減してしまいます。

お客様は、商談中にあなたの言葉を聞きながら、同時にウェブサイトをチェックしたり、商談後に手渡された会社案内を改めて眺めたりします。その時、言葉とツールの内容や雰囲気が一貫して初めて、「この会社は、言っていることとやっていることが一致している。本当に信頼できる」と心から感じてくれるのです。

私たちは、この自己紹介を支えるツールを「三種の神器」と呼んでいます。

  1. ウェブサイト
    5分間の自己紹介では伝えきれない詳細な情報、豊富な実績、そして多くのお客様の声を掲載し、あなたの言葉を客観的に裏付け、信頼をさらに深める場所です。
  2. 会社案内
    自己紹介の核となる「想い」や「強み」のストーリーを凝縮し、商談後にお客様の手元でじっくりと確認してもらうためのツールです。上質な紙やデザインは、企業の品格を伝えます。
  3. 提案資料
    自己紹介で示した会社の「らしさ」や「強み」を、目の前のお客様が抱える個別の課題解決策として具体的に落とし込んだ、最終兵器とも言えるツールです。

私たち株式会社DIANTは、この「最強の自己紹介」の核となるストーリー策定(ブランディング)から、それを体現するウェブサイト、会社案内、提案資料といった「三種の神器」の制作まで、ワンストップでサポートしています

「自己紹介」が変われば、商談が変わり、会社の未来が変わる

「営業がラクになる」とは、口先だけのセールストークを覚えることではありません。
自社の価値と真摯に向き合い、お客様に心から貢献したいという想いを、伝わる言葉とデザインで表現するための「会社の自己紹介」という名のブランド戦略を設計することなのです。


貴社の「本当の価値」が伝わる自己紹介ができれば、商談の質は劇的に向上します。
お客様はあなたのファンになり、価格ではなく価値で選んでくれるようになります。それは、新規案件の獲得、ひいては会社の持続的な成長へと、間違いなく繋がっていきます。


もし、貴社の「自己紹介」に少しでも課題を感じているなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。DIANTの伴走型ブランディングサービス『Tsumugi』は、まさにこの「会社の自己紹介」を、お客様と一緒に作り上げることから始まります。

貴社の価値が、わずか5分で伝わる感動を、私たちと一緒に体験しませんか?

ブランディングデザインにご興味がございましたら、ぜひ以下のリンクもご確認ください。

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