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新時代の広報術
ー社内外と「価値」を育てる伴走型広報ー

Table of Contents

広報は「伝達役」から「伴走者」へ

「私たちの会社、本当に良いものを作っているのに、なぜか伝わらない…」
「せっかくの素晴らしい技術やサービスが、一部の人にしか知られていない…」
 

広報担当者の皆様、このような歯がゆい思いを抱いたことはありませんか?
情報が氾濫する現代において、企業が一方的に情報を「伝える」だけでは、本当に伝えたい「価値」は埋もれてしまいがちです。

今、広報に求められているのは、単なる情報発信の技術だけではありません。
社内外の多様な人々を巻き込み、共に企業の真の「価値」を発見し、磨き上げ、社会に届けていく、まさに「伴走者」としての役割へと変化しています。
この記事では、なぜ今、社内外を巻き込む広報が不可欠なのか、そして具体的にどのようなステップでそれを実践していくべきかをご紹介します。
この新しい広報術が、貴社の「価値の旗」を力強く掲げ、未来へと航海するための羅針盤となることを願っています。

1.なぜ今、社内外を巻き込む広報が必要なのか?

貴社では、社員の皆さんが自社の「語り部」として、同じ想いを共有できているでしょうか?
そして、顧客やメディア、地域社会といった社外のステークホルダーと真の対話ができているでしょうか?

新時代の広報術を実践するためには、まず「なぜ今、社内外を巻き込む広報が必要なのか」という根本的な問いに向き合う必要があります。
それは、企業を取り巻く環境が複雑化し、一方的な情報発信だけでは顧客の心を動かせなくなっているからです。

社内との連携の重要性:社員こそが最高のブランドアンバサダー

企業を構成する最も大切な要素は「人」です。
社員一人ひとりは、日々の業務を通じて、顧客と直接接し、製品やサービスを開発し、企業の文化を体現しています。

つまり、社員一人ひとりがブランドの「語り部」であり、最も強力な広報資産なのです。

しかし、もし社内でブランドの理念やビジョンが十分に共有されていなければどうなるでしょうか?
部門間の連携不足は、情報発信のズレや、顧客への対応の一貫性の欠如、ひいてはビジネスチャンスの機会損失に繋がる可能性があります。
例えば、営業部門が顧客に伝えるメッセージと、広報部門がメディアに発信する内容に乖離があれば、ブランドイメージは混乱し、顧客の信頼を損ねてしまうでしょう。

逆に、社員が自社のブランドを深く理解し、共感し、それを自身の言葉で語れるようになれば、企業全体の広報力は飛躍的に向上します。
社員が自社に誇りを持ち、ブランド価値を体現することは、社員のエンゲージメント向上に直結し、それが職場の活性化や生産性向上に繋がります
さらに、生き生きと働く社員の姿は、採用活動においても大きな好影響をもたらし、優秀な人材の獲得に貢献します。

社内を巻き込む広報は、企業の足元を固め、内部からのブランド力を強化するために不可欠なのです。

社外との連携の重要性:真の信頼と共感を生む対話

企業活動は、社内だけで完結するものではありません。
顧客、メディア、取引先、株主、そして地域社会など、多様なステークホルダーとの関係性の中で成り立っています。
新時代の広報においては、これらの社外のステークホルダーと積極的に対話し、その声に耳を傾けることが極めて重要です。

彼らの声を取り入れることで、企業は自社の強みや弱みを客観的に把握し、より顧客のニーズに深く響くブランドストーリーや製品・サービスが生まれます。

顧客のリアルな声は、製品改善のヒントとなり、メディアからのフィードバックは、情報発信の質を高める機会となります。

真の信頼と共感は、企業からの一方的な情報発信だけでは生まれません。
それは、対話を通じて相互理解を深め、共に価値を創造していくプロセスの中で育まれるものです。
特に、情報が溢れる現代において、企業が「聞く耳」を持ち、誠実な対話を通じて関係性を構築する姿勢は、ブランドへの愛着やロイヤルティを醸成する上で欠かせません。

社外を巻き込む広報は、企業が社会から支持され、持続的に成長していくための基盤となります。

2.社内外と共にブランドストーリーを紡ぐ具体的なステップ

それでは、具体的にどのようにして社内外を巻き込み、ブランドストーリーを紡いでいけば良いのでしょうか。
DIANTが提案するブランディングの考え方を踏まえ、具体的なステップをご紹介します。

ステップ1:ブランドの「想いの糸(MI)」を社内で共有・深化させる

広報活動の出発点は、企業の「核」となる理念やビジョン、そしてバリュー(DIANTでいうMI:マインドアイデンティティ)を明確にすることです。
これらは企業の「魂」とも言えるものであり、すべてのブランド活動の根幹となります 。

しかし、これらが経営層だけで共有され、社員一人ひとりの心にまで落ちていなければ、真のブランド力は発揮できません。
まずは、企業の理念、ビジョン、バリューを社員全員で理解し、自分事として捉えるためのワークショップや勉強会を定期的に開催することを推奨します。

一方的な説明ではなく、社員が自らの言葉で会社の「らしさ」や「大切にしたいこと」を語り合う機会を設けることが重要です。
私たちDIANTも、お客様の「想いの糸」を深く聴き、明確化するお手伝いをしています。

創業以来、「お客様の想いを貫く人」として、お客様自身も気づいていないかもしれない「隠れた価値」に光を当て、「”わかりやすい”を伝えるために」というパーパスを追求してきました。
このプロセスは、社内でも同様に重要です。

まずは、次の社内ミーティングで
 「私たちの会社の本当の強みって何だろう?」
 「なぜ私たちはこの仕事をしているのだろう?」
と問いかけることから始めてみませんか?
社員一人ひとりの声に耳を傾けることで、貴社独自の「想いの糸」がより強く、鮮明になっていくでしょう。

ステップ2:社員の「行動の糸(BI)」を通じてブランドを体現する

企業の理念がどれだけ素晴らしくても、それが日々の社員の行動に落とし込まれていなければ、顧客には伝わりません。
ブランドは、ロゴやウェブサイトといった見た目(VI)だけでなく、社員の「行動の糸(BI:ビヘイビアアイデンティティ)」を通じてこそ、真に体現されるものです 。

理念を行動に落とし込むための具体的な行動指針、すなわちクレドを策定し、それを社内に浸透させることが重要です 。

例えば、DIANTが大切にするバリュー「気持ちも声も上がる人」は、「わくわく」「コツコツ」「ちゃくちゃく」という具体的な行動指針として詳細化されています 。
「誠実さ」や「コツコツ」といったDIANTのバリューが、どのように顧客対応や製品開発へのフィードバックといった日常業務におけるブランド体現に繋がり、信頼を築くかを示すことが可能です。

社員が顧客と接する際の言葉遣いや態度、製品に関する問い合わせへの対応、さらには社内でのコミュニケーションの取り方一つ一つが、ブランドイメージを形作ります。
行動指針は、単なるスローガンに終わらせず、具体的な行動例を示し、定期的に振り返る機会を設けることで、社員の意識に深く根付かせることができます。

社員がブランドを「自分事」として捉え、自ら行動で体現するようになることが、広報活動の最も強力な推進力となるでしょう。

ステップ3:顧客の声に耳を傾け、「届け方(DI)」を共に磨く

広報は、企業から顧客への「届け方」だけでなく、顧客からの声を受け取る「聞き方」も非常に重要です。
顧客アンケート、SNSでの対話、ウェブサイトのコメント欄、オンライン・オフラインイベントなどを通じて、顧客の「生の声」を積極的に収集することを推奨します。

得られた顧客の声を、単なるクレームとしてではなく、製品・サービス改善のヒントや、より響く広報戦略を立案するための貴重な示唆として捉えるサイクルを確立しましょう。
顧客の声は、貴社の「届け方(DI:デリバリーアイデンティティ)」を客観的に評価し、磨き上げるための最良のフィードバックとなります。

DIANTは、「”わかりやすい”を伝えるために」というパーパスのもと、お客様が抱える課題の本質を見抜き、誰にとっても「わかりやすい」情報と戦略に整理し、具体的な「最適なソリューション」としてご提案することを約束しています。
これは、顧客との対話を通じて、真に必要とされる「届け方」を追求する姿勢に通じます。
顧客との「えん(縁)」を広げ、彼らの心が「はずむ」ような体験を提供するための「届け方」を、DIANTも日々追求し、支援しています。

ステップ4:メディア・地域との「絆(RI)」を紡ぎ、共創の場を作る

企業を取り巻く社外のステークホルダーの中でも、メディアや地域社会は、ブランドの認知度向上や信頼構築において重要な役割を担います。
彼らとの関係性は、単なる情報提供に留まらず、長期的な「絆(RI:リレーションシップアイデンティティ)」を紡ぐ「共創の場」と捉えるべきです 。

DIANTの行動指針である「二人三脚」の精神で、メディアとの長期的な関係構築を目指しましょう。
一方的なプレスリリース配信だけでなく、メディア関係者との定期的な交流、彼らが求める情報提供、貴社のストーリーを深く理解してもらうための取り組みなどが有効です。
メディアは、貴社の「価値の旗」をより広範囲に、そして説得力を持って届けてくれる強力なパートナーとなり得ます。

また、地域イベントへの参加やCSR活動などを通じた地域貢献は、企業イメージを向上させるだけでなく、地域社会との「えん(縁・コミュニティ)」を深める絶好の機会です。

DIANTも「さんかく広げてえんになる」というビジョンを掲げ、お客様と私たちの繋がり、お客様同士の繋がり、そして地域社会との繋がりが、新たなイノベーションや心がはずむような素晴らしい価値を生み出すと信じています。
地域社会との「絆」を紡ぐことで、企業は単なる経済活動の主体としてだけでなく、社会に貢献する存在として認識され、持続的な成長の基盤を築くことができるでしょう。

伴走する広報が「未来の価値の旗」を掲げる

もう、「伝えるだけ」の広報は終わりです。
社内外を巻き込み、共にブランドストーリーを紡いでいく新時代の広報術こそが、企業の持続的な成長と社会からの真の信頼に繋がります。

今回ご紹介した5つの行動指針は、それぞれが独立したものではなく、全てが密接に繋がり、企業の信頼という大きな「えん(縁・コミュニティ)」を形成していくことをご理解いただけたでしょうか。

広報担当者の皆様は、この重要なミッションを一人で背負う必要はありません。
広報は孤立した活動ではなく、DIANTのような伴走者がいることで、より力強く、そして楽しく実践できます。

私たち株式会社DIANTは、お客様のビジネスが持つ真の価値と可能性を信じ、それを最大限に開花させるために、常に「わかりやすさ」を追求した最適なソリューションをお約束します。
DIANTの伴走型ブランディングサービス「Tsumugi」は、貴社の中に眠る「らしさ」という名の糸口を見つけ出し、ブランドストーリーを紡ぎ、貴社の「価値の旗」を未来へと力強く掲げるための強力なサポートになります。

貴社の「歴史」と「未来」に、DIANTがデザインとブランディングの力で貢献できることがきっとあります。
ぜひ、貴社の広報活動が、企業の「可能性を最大限に引き出す」ための「最適なソリューション」となるよう、DIANTと共に見つけませんか?

DIANTのウェブサイトでは、より詳しい情報や事例をご覧いただけます。
ぜひ一度アクセスし、お気軽にお問い合わせください。

ブランディングデザインにご興味がございましたら、ぜひ以下のリンクもご確認ください。

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