自社や自社商品が競合に埋もれないためには何が必要だと思いますか?
その一つの答えが「らしさ」です。
ブランディングをする上でわざわざ競合が多い場所にポジショニングをする必要がありません。
良いポジショニングをするには競合や業界の特性を深く理解し全体を把握する必要があります。
そこで有効なのがSTP分析によるブランドパーソナリティです。
今回はSTP分析とやり方とポジショニングのコツについて解説をしてまいります。
ブランドパーソナリティとは
ブランドとして世の中で確立できているものは「らしさ」があります。
この「らしさ」こそブランドの個性であり、ブランドを選択する理由の一つともいえます。
「○○ってブランドのデザインが好き」「□□ブランドはかわいくて好き」などそれぞれの個性があります。
ブランドパーソナリティはその個性を人間に模して性格を設定する手法の事を指します。
ブランドを明らかにする。
ブランドというとどうしてもあいまいなものになりがちですが、ブランドパーソナリティーを設定することで個性を明文化し、その後の戦略が立てやすくなります。
文章や見せ方ひとつとってもブランドパーソナリティーを設定しておくことで、「こんな性格だから文章もこんな感じ」などポジショニングしやすくなっていきます。
良し悪しを理解する
性格には良し悪しがあります。
良いところも行き過ぎてしまえば悪いところにもなりうるという事に注意しましょう。
それこそが個性となりブランドとなっていきますので、八方美人や万能になろうとせずブランドパーソナリティを設定していきましょう。
ブランドパートナーとの相性は?
一番重要視すべきはブランドパートナーとの相性です。
ブランドパーソナリティーがブランドパートナーと相性が悪いとブランドはうまく成功しません。
競合のポジショニングを見ながら、ブランドパートナーとの相性も良いパーソナリティーを設定していきましょう。
STP分析を活用しよう
ブランドパーソナリティーを設定する際にはSTP分析が有効です。
STP分析とは、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の頭文字を取った分析方法で、市場を2つの価値軸に合わせて細分化しターゲットを絞って、ポジションを取る戦略を練るための分析です。
ブランディングパーソナリティーと合わせて解説をします。
2つの価値軸
まずは二つの価値軸を創り出しましょう。
ブランドパーソナリティーの場合は性格に当てはめるので、「正しさと賢さ」と「楽しさと美しさ」の価値軸をおきます。
図出典:「ブランディングの基本」より
この2つの価値軸は業種や見方によって多様に変化をさせることができます。
ここから競合を価値軸に合わせてポジショニングしていきましょう。
空白のポイントを見つけよう
ポジショニングしたところから空白のポジションを見つけていきます。
この空白部分がブルーオーシャンになりうるポジションといえます。
まとめ
ブランドパーソナリティーを設定することでブランドをどの様に見せるべきか明らかになります。
ブランドストーリー、ブランドパートナーを組み合わせる事ですべての方向性を落とし込む事が可能となります。
ブランディングの準備は上記3つを用意してブランディングを進めていきましょう。